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二回目「THE FIRST SLAMDUNK」で胸がいっぱい

二回目をやっと観に行けた。映画は二回目が一番おもしろいとよく思うけど、この映画もやっぱりそう。原作に思い入れがありすぎるから、初回は様子見してたところもあったし、細かい違いに意識がいったりして没入できてなかった。「あっ、このシーンカットしたのね」とか「このセリフなしかぁ」とか。あと「えー!リョーちんの過去おもっ!!(ずーんと落ち込む)」とかね。
でも今回はもう、「スラムダンク」ではなくて映画「THE FIRST SLAMDUNK」にどっぷり入り込んで観れた。そしてやっとわかった。この映画、ものすごい名作だ。本当にすごい映画に出会ってしまった。この映画を観れた私ってものすごく幸せな人間なんじゃないかしら。誇張じゃなくて、生きててよかったって思った。

初回感想をあれだけ書いたけど、二回目感想も書いていく。
一回目観たとき、リョータが原作の印象と違うと感じて戸惑ったけど、二回目落ち着いて観たらそんなことなかった。私が知らないと感じたリョータは回想の、過去のリョータ。それは原作には描かれなかったから知らなくて当たり前。バイク事故のあと沖縄に帰って、秘密基地で号泣した後のリョータは、表情が全然変わって、そこからはちゃんと原作のリョーちんだった。私が知ってるあのリョーちんだったよ。退院して、沖縄から帰ってきてからが原作の時間軸になるんだよね?リョーちん、よく乗り越えたよ。辛かったね、孤独だったね。でもバスケがあってよかった。
そしてミッチーよ。私は昔も今も一番好きなのは三井寿だけど、そんな私でもリョーちんはよくミッチー許せたなって思うよ。ミッチーの表情の変化もすごかったね。中学のキラキラなミッチー、ロン毛時代の闇のミッチー、同じ人間なんだけど表情が全然違ってて、あの表情の描き分けは本当にすごいと思う。初回はリョータのママのことしか考えられなかったけど、今回はミッチーのママのこと考えちゃったね。あのキラキラ・イケメン・さわやかバスケ少年だった息子が、あんなロン毛ヤンキーになって堀田みたいな連中とつるみ出して、私がママだったらもうショックでショックで毎日泣いて暮らしただろうな。ミッチーのママも頑張った。
映画で観ると「炎の男みっちゃん」の旗をふる堀田の異様さが目立ってて可笑しかったけど、私もミッチーが活躍するシーンではずっと心の中で一緒に旗ふってた。
そしてゴリね。「オレの願いはもう叶っている」これ、すごい熱くて良いセリフだった。原作にはないセリフ。全国制覇が口癖のゴリだけど、本当は全国制覇を一緒に目指す仲間が欲しかったんだよね。原作にはメガネくんの「ずっとこんな仲間がほしかったもんな」っていうセリフがあって、そのシーンも大好きなんだけど、映画でゴリ本人が言うのが痺れた。
花道と流川は、初回は活躍が物足りないと感じたけど、二回目はそんなふうに感じなくて、むしろ短い尺で原作分のストーリーをうまく描写していてすごいと思った。私はこの二人は別格で好きなので、スクリーンで二人が観られて本当に幸せだった。声も二回目なので慣れた。高校の時クラスメイトが国語の時間にこっそりスラムダンク読んでて、最後のハイタッチのページ開いて授業中に号泣してたのをふと思い出した。
あとは試合中の細かい動きが初回よりもよく観れた。腰を落として床を叩いてハイタッチして、指差してアイコンタクトしてって、本当に動きが作り込まれていて、たぶんバスケやってた人はもっといろいろ気づくんだろうな。当たり前なんだけど、みんなチームメイトをみて、察して動くんだよね。プレイ一つ一つに理由がある。予測と計算がある。絆とかチームワークって曖昧なものじゃなくて具体的なこと。そういうのがきちんと描かれていたよね。あぁ、どこまで丁寧なんだ!
絵、動き、音の全てが、完璧でハイセンスでスタイリッシュ。無音になるところ、スローになるところ、スピードアップするところ、爆音でBGMが流れるところ、セリフ、そして絵。もう何回も何回も観たい。
特に好きな演出が、流川の超絶かっこいい振り向き様の「そんなタマじゃねーよな」からのミッチーのシュパーン!あとリョータの「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ」のところ。直前の回想でリョータが手紙に「バスケだけが生きる支えだった」と書いてたから、ここのリョータの気持ちの強さがよく伝わる。涙がドバドバ出てマスクびしょびしょだった。
あとアヤちゃんて本当にすごいよね。「緊張した時は手をみる」って具体的な対策を提案してくれて、その手に「NO.1ガード」って書いてあげるんだもん。これでやる気出ない男子いないでしょ。リョータ、よかったな。最後アメリカでも手をみてて、たぶんリョータにはアヤちゃんの字が見えてるんだろうなって思うよ。
客席にちゃんと原作通りのメンツがいると噂を聞いてたけど、まだ二回目なのでそこまで意識さけなかった。でも海南メンバーがいるのはわかった。あと、エンドロールのモーションキャプチャーのところ、魚住の名前があったけど動いてる魚住出てたっけ?出てなかったように思ったけど、もしかして魚住が出る予定もあった?カットしたシーン含めた完全版とか出たら買っちゃう。

またまとまらない記事を書いてしまったけど、書かずにいられない。吐き出さないと、心も頭もスラムダンクであふれてしまって他のことを考えられなくなっちゃう。それだけものすごい体験をさせてもらった。
映画化するために、井上先生に断られても諦めずに企画を作ってアプローチし続けたプロデューサーさん、本当にありがとうございます。井上先生、すべてのスタッフさん、本当にありがとうございます。
関係ないけど最近、映画をきっかけにスラムダンク全巻を読んだ息子と娘が、花道の真似をして私の顎をタプタプしてくる。すごく痛いし腹立つので、怒らない安西先生は偉すぎる。

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