一年前の自分がうつだったかもしれない話
私は今まで、自分のメンタルは鋼だと自負していた。心を病むなんて、そんなこと…。そう思っていた。それもつい最近までである。
しかし先日、信頼するおじいちゃん先生との面談で去年の出来事を話したところ、衝撃の発言が返ってきた。
「それ、うつ病じゃない?」
私は我が耳を疑った。そんなことはない。しかし、言われてみれば、意外にも腑に落ちることが多かった。
時は一年前に遡る。
当時英語の選抜クラスの選考に落ちた私は、落胆していた。そして得意科目だった英語にあまり興味をなくしてしまった。
そんな私を心配した母は、もともと入っていた数学の塾に加えて私を英語塾に入れた。
思えばそれが始まりだったのかもしれない。
夏休みが明けた頃、授業中は常に頭の中にもやがかかったようになった。例えるなら水の中にいるような、そんな感じである。また放課後の頭痛も激しく、塾に行く気力も部活に行く気力もなくなり、双方とも休みがちになった。
どんどん友達を増やしていく友人を見て自分が惨めになり、休み時間に一人で過ごすことが多くなった。
本気で思っていたことはないのに、何か少し嫌なことがあると死にたいと頭の中で唱えることが多くなった。オーマイガーと同じような感じで使っていた。私の親族には命に関わる仕事の人が多く、その大切さは身をもって知っていたため今まで一度だってその言葉を使ったことはなかった。だからその言葉を呟く度に自分に嫌悪感を抱いていた。
さらに、学校の過密スケジュールで休みがなかった。土日2日間の休みが1ヶ月ぶりにあったあの喜びを今でも思い出す。
これらのことが重なって、ある日何かが壊れたのだと思う。
涙が止まらなくなった。
その時初めて、自分の何かがおかしいと自覚した。そこで親に話し、学校を休んで親と一緒にゆっくりする日を作ってもらった。
学校に行くのが嫌になった時は、毎朝遅刻して行っていた。その時親も先生も頭ごなしに叱ることはせず、何も説明せずとも優しく肯定してくれたことを思い出す。
聞いてみたところ、友人たちも様子のおかしかった私に気づいていて、どうしたらいいか悩んでいたそうだ。
彼らがいたから私は自然に今の生活に戻れたのだと思う。
今こうして書き出してみると、たしかにヤバい。
うつではなくとも心を何かしら病んでいたのではないかと思う。
自分の勝手な自負で私は大丈夫だと思い込まず、誰かにもっと積極的に助けを求めればよかった。
今はそう思えるまでになった。
人は誰でも心を病むことがある。自分は大丈夫だと思っていても、だ。ソースは私。
自分のことで何かおかしいと思ったら周りに相談するべきである。これが私がこの経験から学んだことである。