魔法のiらんどのコンテストに応募したオトナ女性向け漫画の原作。
こんにちは。
先月、魔法のiらんどのオトナ女性向けの漫画原作小説部門に応募しました。↓
以下のコンテストで、<王道恋愛部門>のテーマ②「エリート上司との偽装恋人」への応募です。
あらすじはこんな感じです。↓
以下は、魔法のiらんどのブログに書いていた雑記です。
●手料理を食べられない専務
専務がユカの料理を食べられるようになるのがキモなんですが、そこのひねりや展開の工夫が薄い・急すぎる気がします、、難しかったです。
専務が手料理を食べられないという前提があるので、ユカの料理を食べて克服するきっかけをつくるのに悩みました。
「潔癖症で他人の手料理を食べられない御曹司が、なぜかヒロインの手料理だけ食べられる」という設定自体は、テーマ性とか納得感、偽装結婚の恋愛モノへのハマり感などが強い気がしていて、ストーリーの展開が単純でも、この設定の強さでなんとか押し通せないかな…と思っています。
女性は基本的に自分よりも格上の男性のことを好きになるんですが、相手の男性が格上だと自分が恋愛対象にならないという矛盾を抱えます。
そのため、特殊な事情で格上男性がヒロインを追う展開が必要になって、それが偽装結婚モノというジャンルを生み出していると思います。潔癖症で彼女の手料理しか食べられないのは、一応リアル感もあるしこのジャンルにハマります。
※他人の料理を食べられない心理について
AII Aboutのtwitterアンケートによると、85,000票のうち32%の人が他人が作った料理を「食べられない」と回答。
思ったより多いなと思いました。
潜在的に思っている人がたくさんいるのかなと感じます。
【アンケート】
皆さんは「他人が作った料理」を食べられますか?
https://twitter.com/allabout_news/status/1451025180210315265
あとはサービス的な意味でもう少し序盤からスケベシーンを作ってもよかったかなと思います。
●今後は以下のような女性読者が喜ぶシーンを書いていきたいと思っています。
・自分が周りの女性から下に見られているところに急に専務がきて助けてくれる
・自分を取り合って男がケンカする
・恋のライバルの美女が自分に負けを認めて尊敬される
・専務が概ね完璧だけど一つ欠点(潔癖症)があって自分を頼ってくる
・専務が自分の内面を知ってどんどん好きになってくる
・おもしれー女行動により、平凡な男からは引かれるが、専務からは気に入られる
・ピンチなときに、物理的な男感を使って暴力的に物事を解決してくれる(痴漢に襲われたときに助けてくれるなど
●今後出てきてほしいキャラ
・恋のライバルとして帰国子女の金髪若手美人社長
・競合企業の黒髪クール社長令嬢
・創業家外の社内の3枚目イケメン有望社員
●参考にした漫画
潔癖御曹司の設定で少し参考にした漫画の一つに、実は青年向け漫画の「あせとせっけん」があります。
「あせとせっけん」は、講談社モーニングで連載されていたので青年向けですが、設定・文脈は実は女性向け漫画だと思います。青年向け漫画に、女性向け漫画の文脈をもってきたことが新しかったんじゃないかと思います。
あせとせっけんの作品紹介をそのまま引用します。
主人公のOL・八重島は、格上の存在である社内のエース名取に「新商品の石鹸開発のため」追いかけられる展開になります。
これは、女性向け漫画の偽装結婚モノと同じ構図です。
名取が八重島を追いかけるんですが、以前の記事で説明したことですけど、女性は自分のことを”好いて”追いかけてくる男性を嫌悪してしまいます。格上の男性が自分を好きになるのは矛盾しますから。
なので、「会社のため」という理由付けが必要になります。
それでさらに、自分の体臭が理由で追いかけてくるわけですから、他の女性社員じゃだめで、八重島さんじゃないとダメ。代替不可能な存在ということです。体臭というのは、個人によって違う特性だから、上手く設定にハマっています。
商品開発を理由にお互いコミュニケ―ションをするようになって、そこからだんだん恋愛感情が芽生えてきます。
1話の最後、痴漢から”男感”を使って八重島さんを守ります。これは明らかに女性向けの胸キュンポイントです。
潔癖御曹司は、この設定を少し参考にさせてもらっています。
専務はあくまでも最初はユカに好意はなく、ユカの手料理は食べられるからという「会社のため」にユカと同棲する。
手料理が食べられる、というのも一応代替不可能な特徴といえます。
例えば、他人のにぎったおにぎりを食べるのには抵抗があっても、母親が握ったものや、妻がにぎったものは大丈夫だったりしますから。これは数値で測れるような清潔度ではなく、個人的な感情の問題です。
社内で格上の男性が、自分への好意からではなく「会社のために」、ヒロインから離れられない理由をつくって、徐々に恋愛感情が芽生えているような芽生えていないような感じを保ちつつ、ヒロインがピンチの時には格上男性の「格上感」「男感」などを使ってヒロインを助ける。
みたいな感じです笑
また他に参考にさせていただいた漫画の紹介ができればと思います。