母と毒親カウンセリングに行った話。
まだ実家に住んでいたころ、通っていたカウンセラーに「今度お母さんへの思いを手紙に書いてきてください、それをお母さんの前で読んでください」と言われました。
マジかよと思いましたが、カウンセラー(アメリカ育ち)曰くアメリカではよくある治療法?らしいのです。それで何か変わるならと思い、やってみることにしました。
子供時代~社会人になってからの人生で、母親にされて嫌だったことや本当はこうしてほしかったことなど、ありったけの思いを全てを手紙に書きました。成績を友達と比べられたこと、外見を否定されたことや宗教のこと、父親のことなど全てです。思い出して書いてるだけで怒りと悲しみで震えてきました。
母親にはカウンセラーの先生が来てって言ってるからついてきてと言いました。母親はあらそうと何も聞かず付いてきました。
当日、カウンセラーが母親に今日のカウンセリングの目的や効果を説明した後、手紙を読みました。
が、震えて声が出ませんでした。涙も止まりません。なんとかゆっくりゆっくり詰まりながら読みました。
そのうち母親も泣き始めて、こんなことを聞かせて申し訳ないという気持ちで胸が痛くなりました。
読み終わるとまたカウンセラーがまとめて、母に「毒になる親」という有名な本があるのでぜひ読むようにと言いました。母は「今日帰りに必ず買って帰ります」と言いました。
そのあと用事があったので母とは駅で別れました。
「来てくれてありがとう」「うん」なんだかとても関係が良くなったような、わだかまりが解けたような気がしました。
でも結局何も変わりませんでした。母親も本のことなんかすっかり忘れて読むことはありませんでした。
母親も60歳過ぎました。
年老いていく母を責めたい気持ちと責めたくない気持ち。
これまでのことは悪気がなかったこと、仕方なかったこととして、私もそれを飲み込んで自分を納得させて、生きていくしかないのかなーと思ったりしてます。