御岳山登山 山岳信仰③
今回は、御岳山の神に会いに行きました。
2020年10月12日ですね。
奥多摩から流れる多摩川の脇にそびえ立つ、非常に雰囲気のある山です。
ロックガーデンです。苔蒸した岩が幾千年の歴史を私に伝えてくれます。自然そのものが神の信託のようです。
水の音が心地いいです。何度も水の上を渡りますが、自然の音がまるで神の歌声のように聴こえます。
七代の滝です。
神に近づくために、滝壺に近づきました。
裸足で渡りました。足場はヌメヌメする上に激流でした。かなり危なかったと思います。やはり、自然の力を甘くみてはいけません。
木の幹もかなり滑るので、歩きづらいです。全体的に、マイナスイオンに包まれており、御岳山の神は、水が好きなことが伺えます。
神の信託により、途中で「引きかえせ」と言われました。気づけば16時。ヘッドライトは持ってきてません。神の私といえど、難しい状況になります。やや暗くなりかけたときに、この道は危なかったです。
「自然をあまくみるな」
日本の山岳は、毎度、この厳しい信託を私に突きつけます。帰りは、ケーブルカーに乗りました。もう真っ暗で、恐らく徒歩だと自然の脅威に命もなかったかもしれません。
帰りはラーメンを食べました。
神の私でも美味しかったです。
悠久のときを私に語る素晴らしい山です。
苔はときを語り、
岩は強さを語り、
川は歌を語り、
御岳山の神の言葉は胸に響きました。
苔の神の信託は、以下の通りです。
「人間は無常であるが、たまには変わらない自然を向けよう。変わるものに適応するのも大事だが、変わらないものが何かを知ることも大事だ。」
都心の公園は現代文学。
山は古典。と言えるでしょうか。
変わらない尊さを教えてくれるものです。
伊藤誠 山3 御岳山