
「責任を負う」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2022年10月号

ブラジル・ルイヴィトンの元社長カルロス・フェレイリーニャ(Carlos Ferreirinha)の著書『O paladar não retrocede(味覚は衰えない)』を読み終わりました。
私が最も注目したポイントのひとつは、ブラジルには国際的高級ブランドがまだひとつもないと述べた部分です。彼が挙げた例として、ハワイアナス(Havaianas)は世界的な存在感を示していますが高級ブランドではありませんし、オスクレン(Osklen)も外国に出ていますが、高級ブランドではありません。
実際、ブラジルは高級ブランドを産み出すところからはまだまだ遠くにいますし、大変な労力を要するでしょうが、不可能ではありません。
ところで、労力と言いましたが、仕事上の任務や責任をどのように強調して表現することができるでしょうか?
次のような表現を使うことができます。
Sou eu que + (自分の任務/責任)
例を見てみましょう。
Sou eu que tomo a decisão final.
(最終決定をするのは私です)
Sou eu que avalio o desempenho dos funcionários.
(写真の業績評価は私がします)
Sou eu que organizo o seminário.
(私がセミナーをオーガナイズします)
Sou eu que escolho o fornecedor.
(サプライヤーを選ぶのは私です)
Sou eu que faço o relatório mensal.
(月報を作るのは私です)
Sou eu que traduzo os documentos.
(書類の翻訳は私がします)
今月もお読みいただきありがとうございました。今月は私のおすすめをご紹介して終りにしたいと思います。ブラジルの偉大なアーティスト、カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)を聴いてみてはいかがでしょうか。今回は「高級」の話をしましたが、興味深い話があります。「ダサい」と思われていた曲があって、「Sozinho」というタイトルの曲です。ペニーニャ(Peninha)が作った曲で、彼も「ダサい」と思われています。この曲をカエターノ・ヴェローゾが繊細な歌声で歌って大成功をおさめ、評論家たちも、ダサい音楽を洗練された音楽に変身させてブラジル音楽の地平を広げたカエターノの勇気を称えました。そこで私のおすすめはカエターノ・ヴェローゾの「Sozinho」です。文句を言う人がいたらこう言ってやりましょう。
Sou eu que escolho as músicas da minha playlist ☺
リリアン・トミヤマ(LILIAN TOMYAMA)
USP(サンパウロ大学)卒、ポルトガル語学・言語学専攻、ナンシー大学(仏)卒、フランス語学・文学の専門家でもある。
lilidomi@uol.com.br
www.pogotogo.blogspot.com
www.facebook.com/liliansensei
月刊ピンドラーマ2022年10月号
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