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「どのぐらいかかりますか?」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 2021年7月号

#ポルトガル語  ワンポイントレッスン
#月刊ピンドラーマ  2021年7月号 HPはこちら
#リリアン・トミヤマ  文

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 ブラジルでは、人口の大部分がカトリック信者です。そして、サンパウロで最も人気のある聖人のひとりが聖エクスペディトゥス(Santo Expedito)です。

 この聖人の画像をインターネットで検索すると、ラテン語で「明日」を意味する「CRAS」という言葉を発するカラスを踏みつけている画像が出てきます。そして右手にはラテン語で「今日」を意味する「HODIE」と書かれた十字架を持っています。

 そのため、聖エクスペディトゥスは、緊急のビジネスで至急解決が必要な場合に探し求められます。救いを明日に延ばさない聖人なのです。今日助けてくれるのです。

 ところで、何かを実現しようという時についてですが、「どのぐらいかかりますか?」はポルトガル語でどう言うでしょうか。

  「Quanto tempo demora?」または「Quanto tempo leva?」と言います。

 例文を見ていきましょう。

AとBが会話しています。
A: Eu moro em Campinas.
(オレ、カンピーナスに住んでるんだ)
B: Quanto tempo demora (leva) de São Paulo até Campinas?
(サンパウロからカンピーナスまでどのくらいかかる?)
Cは甘いものが食べたくなってケーキを作るところです。Dはイライラしています。
C: Eu vou fazer um bolo.
(ケーキ作るね)
D: Quanto tempo demora (leva) para ficar pronto?
(できるまでにどのくらいかかるの?)
EとFは同じ事務所で働いています。Eは帰ろうとしています。
E: Terminei! Quer uma carona?
(終わった~! クルマで送ろうか?)
F: Eu quero, mas eu preciso terminar esse e-mail.
(帰りたいけど、このメールを終わらせないと)
E: Quanto tempo demora (leva) para terminar?
(終わるまでにどのくらいかかるの?)

 今月もお読みいただき、ありがとうございました。「時」と言えば思い出す曲があって、何度も何度も時間が止まってしまうようなパンデミックの時にぴったりなのです。ネガティブな意味ではなく、良い意味で、人生のシンプルな物事に目を凝らすと時間が止まったかのようですらあるというものです。それは、カエターノ・ヴェローゾの「Força estranha(奇妙なパワー)」という曲で、ブラジルの古典的名曲なのですが、愛情に満ちた視線で日常生活を見つめるという内容です。一聴の価値ありです。え? 時間がない? 怒りますよ!

 “Quanto tempo demora para ouvir uma música?”


リリアン・トミヤマ(LILIAN TOMYAMA)
USP(サンパウロ大学)卒、ポルトガル語学・言語学専攻、ナンシー大学(仏)卒、フランス語学・文学の専門家でもある。
lilidomi@uol.com.br
www.pogotogo.blogspot.com
www.facebook.com/liliansensei


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