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「食べ物にうるさい」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2022年11月号


パウロ・エドゥアルド・ノゲイラ(Paulo Eduardo Nogueira)がジャーナリスト、パウロ・フランシス(Paulo Francis)の伝記「パウロ・フランシス-論争を巻き起こすプロ」を著しました。パウロ・フランシスは1970年代から1980年代にとても影響力を持っていたジャーナリストで、多くの人から愛され、多くの人から憎まれていました。

私はまだこの伝記を読んでいないのですが、ある時私が知った出来事があります。パウロ・フランシスがある少年に大人になったら何にになりたいかと尋ねると、少年は「演劇俳優になりたい」と答えました。普通の大人ならこういう答えに対して「いいね!」「がんばってね」「応援してるよ」などと言うところですが、パウロ・フランシスは「演劇なんかダメだよ、政治をやりなさい」と言ったのでした。少年は「でも政治ってすごくつまらないよ」と言ったのですが、パウロ・フランシスはこう言いました。「政治こそ本物の演劇なんだよ」と。

ハハハハ☺彼が間違っているとは言えませんね?

さて、少年が言った「つまらない」ですが、これをポルトガル語でどう言うかと言うと、「chato」と言います。例えば、

Esse livro é muito chato.
(この本はとてもつまらない)

Que discurso chato! Quem escreveu?
(なんてつまらないスピーチだ!誰が書いたんだ?) 

Estudar português não é chato. É muito interessante.
(ポルトガル語の勉強はつまらなくない。とても面白い)

この「chato」を使って、「食べ物にうるさい」という表現ができます。

「食べ物にうるさい」=ser + chato(a) para comer

ところで、GNTチャンネルに、「Chato para comer」という番組があります。この番組には食べ物にうるさい人が登場して、その人が嫌いな食材を使ってシェフのクロード・トロワグロが作った料理を残さず平らげなければならないというものです。

では、「Chato para comer」を使った例を見てみましょう。

Ele é chato para comer.  Não come verduras e nem peixe.
(彼は食べ物にうるさい。野菜も魚も食べない)

Eu não quero viajar com João.  Ele é chato para comer. Vai ser difícil conhecer bons restaurantes na viagem.
(私はジョアンとは旅行に行きません。彼は食べ物にうるさくて、旅行中に良いレストランに行ってみようとはならないんです)

Eu não sou chato para comer.  
(私は食べ物にうるさくありません)

今月もお読みいただきありがとうございました。引き続きポルトガル語を勉強して下さい。そして、食べ物にうるさくないのであれば、引き続き美味しいブラジル料理を楽しんで下さいね。☺


リリアン・トミヤマ(LILIAN TOMYAMA)
USP(サンパウロ大学)卒、ポルトガル語学・言語学専攻、ナンシー大学(仏)卒、フランス語学・文学の専門家でもある。
lilidomi@uol.com.br
www.pogotogo.blogspot.com
www.facebook.com/liliansensei


月刊ピンドラーマ2022年11月号
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