春じゃなくても
*3/31の日記*
3月31日。
2021年度末。
翌日からの新社会人 研修に向けて、
前乗りで朝早くから地元の北海道を離れ、
東京へ向かう日だ。
大学進学と共に北海道から大阪に出て、
最初は絶対に地元に帰ると決めていた私も
ボランティアを初めて、大切な仲間ができて
この土地が好きになって、ここで就職することを決めた。
私からすると、北海道にたまに帰っても
1週間も滞在すればそのうち母から小言を言われ続けるようになるし、
これまでもボランティアでなかなか帰れなかったから、そんな変わらないつもりでいたけれど、
社会人になったらあと何回こうして帰省することができるんだろうと思った。
帰省するたびに、なにかと一緒に出掛けて食事をしていた祖父母も、祖父は去年から施設に入るようになり、いまは入院中、
祖母は足が悪くても、いつもおしゃれな鬘をつけて化粧をしていたのに、もうそんな元気もないようで、自ら訪れる場所で車椅子を借りるようになっていた。
最近、何度も同じ話をするようになった祖母は、
その日の間何度も、
「しつこいようだけど、やっと北海道に帰ってきてくれると思っててね…寂しいわぁ。何かあったら、頑張らずに帰ってきて良いんだからね。」
と言った。
3月31日。
昨日は、慣れない土地で余裕を持って集合場所に
間に合うために、9時発の飛行機を取っていた。
関西と比べると遅めの、6時始発の地下鉄に乗って
空港へ向かうために、前日には5時のアラームを
セットした。
朝、目覚ましが鳴ってすんなりと目が覚めた。
社会人になるからだろうか、それとも、毎週末に
朝5時に起きてボランティアへ行っていたからだろうか、これまで甘えて親に叩き起こしてもらっていた私だけれど、ひとりで当たり前のようにぱっちりと目が覚めた。
アラーム音は、以前に設定していた
ジャニーズWESTの「春じゃなくても」だった。
目覚ましアラームを聴きながら、
もっと聴いていたいと思うのは初めてだった。
曲の始まりから、終わるまでずっと、
まさに今の私の歌だと思った。
ずっと好きな曲ではあったけれど、やっと、
歌詞の意味がわかった気さえして、
そのあと準備をする間も、ずっと聴いて
その歌詞を噛み締めていた。
偶然か必然か、いまは春、だけれど。
いつだって、新たな一歩に決意をし、
常に初陣で。
春じゃなくたって、きっと、会いたい時に行動を起こせば、また、会えるから。
理系一家の家系で育ち、母親にとやかく言われ続けている私だけれど、これまでがあって、
今の私がやりたくて、自分で決めた仕事。
胸を張って、これからの私を楽しみにしてて!
って気持ちをもって、私が、私の大切な人が笑顔でいられるために。
私がいつでも、自分に嘘をつかずに、
ちゃんと私であることを大事にできたら、
きっと大丈夫。
7人の、一人一人の力強く背中を押してくれる声が
すごく響いて、力をもらって、曲を聴いて準備をしながら、思わず泣きそうになった。
私が最初に、仕事観に尊敬して、憧れたのはジャニーズWESTで。
メンバーの仲の良さが好きだなって気持ちを初めて強く感じたのもジャニーズWESTで。
こんなにも好きな人がいて、好きな人たちの曲も毎日側にあって、好きな人たちの写真(WESTV!フォトセのトレンチ重岡くんと、ホメチギリストのスーツWEST、電話の受話器わちゃわちゃ流星くんは新社会人の御守りにぴったりだと思う。)を御守りにして。
今日はボランティアでの経験を活かしてみんなとグイグイ私から仲良くなるぞ!って思っていたのに、全然話せなくて、どうしようって思ってたけれど、女子新入社員たちで夜ご飯に行くことができて嬉しかった。
いまの私を愛してくれる人はたくさんいるし、
愛してきてくれたこれまでがある。
だから、大丈夫。
今日も、明日も、ちゃんと私でいよう。
〈1544文字〉
P.S.
今日のヘッダーは31日の夜ごはんの帰りに撮った
目黒川沿い桜並木の写真🌸