理想の街並みを考える
僕の趣味は散歩であり、街並みの変化はそれなりに観察しているつもりである。
昭和らしい街並み平成の街並み、さて令和は一体どのような街並みに変化して行くのだうか。
新型コロナウイルスの影響によって良くも悪くも人の行動や考え方に変化が生じている。
行動や考え方の変化は街の景観を変える大きな要素の一つと捉える事ができる。
そもそも今現在の街並みはどのような行動や考え方に沿ってつくられたかを考えると、ちょっと虚しくなる。
昭和から平成にかけて多くの人々は、目先の利益や効率、利便性を優先して行動していたのではないだろうか。
街のつくりもそれが反映されていて、便利ではあるものの、なんだか居心地は悪い空間になってしまっている。
特に歩行者と自動車の距離感はスレスレ、子供を連れて安心して歩いたり、コロナ感染リスクを減らす社会的距離を維持するのは困難である。
背後から車の音がすると自然に避けるのが当たり前に身に付いているが、見えないストレスが蓄積される。
自分の住んでいる街は嫌いではないが、お年寄りや子供、多くの人が安全で安心して過ごせる空間には程遠い感じがする。
東京の中で、人気がある街に共通している要素がひとつある。
吉祥寺 浅草 谷中
僕も大好きな街である。
この街に共通しているのは歩行者と自動車の棲み分けがきっちりできているという要素。
安心して歩ける街では財布の紐も緩むし、人と人とのコミニュケーションも生まれやすい。
このような環境の中でこそ、人の流れが生まれ新しい商売が始まり、経済が大きく回り出すのではないだろうか。
僕たちの生活に大きな影響を及ぼしてしまっている新型コロナウイルスだけど、このような状況だからこそ『居心地の良い街とは何か』という深いテーマに向き合い、それぞれが理想をもって街づくりという壮大な計画に影響を与え続ける事によって街が生まれ変わり、より良いライフスタイルを実現できるきっかけになってほしいと考えます。