マーケットレビュー 2020/6/15
そろそろ義務感を持ってこの活動ができるようになってきました笑
今日は、全体的に大幅に下げました。
先週、先々週と東証一部に過熱感が見られた頃、マザーズなどの小さな市場へのマネーの流入が見られていましたが、今回はそれらを全て巻き戻したかのように、小さな市場は大きな市場(東証一部など)よりも大きい騰落率となっています。
先日、NYダウが暴落した翌日の日経平均はそこまで下げ幅を大きくしませんでした。
この理由を、「このNYダウの暴落が米国要因によるものだからだ」と本レビューではお伝えしました。あながちこれは間違っていないとは思っていますが、今日はNYダウ先物につられるように日経平均が下がったので、コロナ下での投資について少し簡単に考察してみます。
ここでの投資家は「普通の」投資家を想定しています。普通のとつけたのは、投資家には様々な種類がおり、空売りファンドやクオンツファンドなど、少し人間的な投資とは離れてしまっている投資家もいます。そういった投資家は除き、あくまで人間的な、みなさんのようないわゆる普通の投資家を想定しています。
コロナ下では、投資家は概ね上の図の通りの不安を抱えていると思われます。リーマンショックが記憶に残る投資家もいれば、バブル崩壊が記憶に残る投資家もいるかもしれませんが、記憶の残り方でいけば、
コロナ>リーマンショック>バブル崩壊
の順ではないでしょうか。普通、ショック下では「二番底」などと呼ばれる2回目の暴落などがありました。一方で、今回のコロナによるショックでは、暴落はしたものの急速に回復したりと、少し今までのショックとは違った動きを見せました。
二番底どころか、二回も急上昇を重ねた事実が最新の記憶として強く残ると思います。
過去の相場を眺めれば、暴落して、徐々に戻っていくという動きは、なんとなく経済の回復を表していて良いものなように捉えることができます。
しかし、このコロナ下での急な上昇は、「期待感」がやや先行しているため、上昇といえど不安が拭えない状態なのです。さらに、この予想外の急上昇で儲け損ねた人も多数おりました。そのため、この儲けを取り戻すための「空売り」や、不安継続による「利確」などが起こり、突然こういった大幅下げが起こるのではないかと思います。そして大きく下がった相場でも、不安は常に継続するため、なかなか買手も現れないのではないでしょうか。
<2020/6/12>
<2020/6/15>
さて、ボラティリティを見ていきましょう。
6/12のボラティリティと比較すると、絶対値としては金融株のボラティリティがやや落ち着きました。10日前〜5日前のボラティリティと比較した直近5日間のボラティリティだと赤くなっていた銘柄数が減っているように見えますが、絶対値としては全体的にまだ高い水準にあるので、引き続き注意が必要です。
今日のリターンは全体的にやはり大幅下げです。コロナ下でボラティリティの高かった製薬系はそこまで下落率は高くないです。対して、リクルートやファナック、セブンアンドアイなど、コロナ下での企業活動に影響がありそうな銘柄の大幅な下げが目立ちます。一方で通信株や金融株などはそこまで大きな下げは目立ちませんでした。
シャープレシオは継続して悪化中です。リクルートや三菱地所など、コロナ下での企業活動に影響がありそうな銘柄のシャープレシオが悪いです。一方で、通信株や任天堂など、むしろコロナ下で良い影響を受けそうな銘柄のシャープレシオは比較的良い値となっています。
10日間平均リターンと今日のリターンのばらつきが若干小さいのが気になります。これは、全体的に資金を引き上げ、全体的に資金が流入する、いわゆるインデックス連動型ETFなどの、バスケット型投資によるものではないかと思います。
以上です。
連日、東京では割と多い雨が降っていたのですが、今日急に暑くなりました。むしむしして過ごしにくいですが、体調に気をつけて頑張りましょう。