フィンランドでクリスマス前のトナカイに会いに行く
ヘルシンキの北西にあるヌークシオ国立公園には、「ヌークシオ レインディア パーク(Nuuksio Poropuisto)」があります。
レインディア(Raindeer)はトナカイのことで、彼らと触れ合える公園があるのです。
フィンランド語ではトナカイはPoro(ポロ)と言います。
12月に入りクリスマスムードも高まってきたし、真っ赤なお鼻のトナカイさんに会いにヌークシオにでも行ってみるか、ということになりました。
クリスマスにサンタと世界中を飛び回って子供達にプレゼントを届けに行くトナカイさんを激励しに行こうじゃありませんか。
ヌークシオ レインディア パーク(Nuuksio Poropuisto)へ
ヘルシンキ市内から車で30分くらいで到着。
公共交通機関ではヘルシンキ中央駅から1時間程度です。
このレインディアパークは自然豊かな国立公園内にあり、近くで湖で泳いだりBBQやキャンプを出来る人気のエリアです。
駐車場からはボルダリングウォールや宿泊用キャビンも見えます。
それではトナカイに会いに行きましょう。
奥へ進むと受付があります。
料金は一人€25。
私の一日本人の感覚から言うとちょっとお高めだなと思うのですが(せめて€12くらいだと嬉しい)、フィンランド人のダンナにすると、「手頃でないと思うのは同じだけど、これだけトナカイと触れ合える場所は南部に無いし、月に限られた日時にしか営業していないから、トナカイの飼育やスタッフにかかる費用を考えると損したと思う値段じゃない」とのことです。
ざっと見たところ、北部のロヴァニエミのトナカイアクティビティはソリツアーとかファームツアーでまとまってしまっていてエサやりも含まれているものもあるけど、€100は必ず超えてくるので、ちょっと手軽にトナカイさんと触れ合いたいというのであれば€25はお手頃なのかもしれないな、と思いました。
レインディアの餌と、コタ(Kota : テント)の中での温かい焚き火コーヒーとシナモンロールが含まれています。
12月はホットワインとジンジャークッキーが上記の代わりにいただけます。(1日に行ったせい?かコーヒーとシナモンロールだったけどわたしはその方が嬉しい)
トナカイにご飯をあげよう
トナカイのご飯である苔の一種を乾燥したものを一人一ブロックもらえるので、食べやすくちぎって食べさせます。
たくさん食べて、クリスマスは元気に頑張るんだ!
トナカイの鼻は真っ赤、、ではなく真っ白のもふもふのお鼻です。
トナカイには下顎にしか歯がありません。
上顎の唇と下顎の歯で植物を引っ張り、ちぎって食べます。
エサを上げるときにちょっと手が口に入ったからといっても、なかなか歯に当たらないので大きな怪我になることはないと思います。
スタッフから噛まれないよう気をつけてと言われるのでビクビクするかもしれませんが、エサやりで口に少し触れても必要以上に緊張しなくても大丈夫。
だからと言ってトナカイの口に無理やり手を入れたり触ったり驚かすなど嫌がることはしないでくださいね!
もふもふのお鼻でエサを食べるトナカイさんの動画はこちら。
白いトナカイ
トナカイは茶色の毛の個体が多いですが、たまに白色の子もいるようです。
アルビノではないのですが数は少ないので、幸運のトナカイとして、トナカイを飼育する牧場などでは珍重されているようです。
コタ(KOTA)でくつろぐ
コタというフィンランドの伝統的な様式のテント内で、焚き火で温めたコーヒーと、ホカホカのシナモンロールを、焚き火を囲みながらいただきます。
都心から近いとはいえ、ヘルシンキに比べて若干温度が下がるので、冷えた体に温かいコーヒーやバンが染みます。
小さなお土産屋さんもあります。
おわりに
トナカイは、北部のラップランドでは自然でも多く見かけることができますが、ヘルシンキ近郊ではできません。(鹿はたくさんいるよ)
動物園にもいますが近くで見られたりエサをあげることはできないので、このヌークシオのレインディアパークでは他ではできない貴重な体験ができます。
トナカイが(エサを持ってる)わたしを見つめて、ごはんをもぐもぐする姿は、とてつもなくかわいいです。
ラップランドの路上や、動物園などでそれなりに何度もトナカイを見てきたのですが、過去イチのふれあいでした。
少しヘルシンキから遠いのと、わりと短い時間で体験が終わってしまうのでレインディアのためだけにくるとコスパが良くないのかなとは思いますが、ヌークシオ国立公園での自然散策を兼ねて遊びにくとよさそうです。