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グローバル向け日本菓子サブスク🌸Sakuraco vs Bokksu

海外に住んでいるとSNSの広告に頻繁に出てくる「Sakuraco (サクラコ)」という日本のお菓子のサブスク。
こんなのあるんだな〜、くらいに思っていたのですが年末年始に日本のあちこちで買ってきたお菓子を食べ比べていたら、フィンランド人のダンナがすっかり興味を持ち、「日本のお菓子サブスクやりたい」と言い出したので、3ヶ月のみお試しでやってみることにしました。


一見そっくりな2つの日本菓子サブスク

いざ検索してみるとSakurako以外にも「Bokksu(ボックス)」というサブスクが出てきて、違いがよくわからなかったので両方オーダーしてみました。

届いたものがこちら。

どちらも上品なデザインではあります。しかし「箱!」って。。

箱の大きさは同じ。
Sakurakoの方がかわいい感じはします。
Bokksuの「箱」という字がドーンとレイアウトされているのは、私的には「ちょ、箱て!」とツッコミしたくなりますが、それ以外は高級感のあるイメージです。

開けてみます。
ぱっと見は似たように見えますね。

いっぱいに詰まったお菓子とパンフレットが入っています

それぞれ、バラしてみます。

Sakurako(サクラコ)

今月はバレンタインがテーマで、チョコにまつわるお菓子が多めです。
チョコ × ようかん、チョコ × くずもち、チョコ × かりんとう、などがあります。
知らないお菓子屋さんのものばかりで興味が湧きますね。
ピンク色のかわいい和風呂敷も入っていました!

少し大きな袋のお菓子から一口サイズのお菓子まで様々。和の小物も入っています

冊子には、お菓子メーカーの説明がついていたり、

ひとつひとつお菓子の説明を読みながら味わうのは格別の美味しさがあります

風呂敷のメーカーの説明があったり、

風呂敷にまつわる情報が見開きで読めます。小物に思い入れができそうです
風呂敷の説明

日本の文化や観光地などの紹介もあり、読み物が充実していて楽しいです。

生花の紹介。別ページには神社の結婚式についてや、広島の宮島についても紹介されていました

ティーペアリングとしてお茶もオプションで追加できます。
それと別にティーバックが2つついていました。

ティーバックのほうじ茶はプランに入っています。別で少し良さそうなお茶がオプションでつけられます

お菓子はどれもお茶受けしそうなものが多いのでティータイムが楽しくなります。

Sakurakoボックスを風呂敷に包んで、海外のホームパーティに持って行くと喜ばれそうです。
毎月届くので、月によってはご自宅使いでも、プレゼントにも使えて便利ですね。

毎回風呂敷じゃないかもしれない(和小物が付いてくる)

色んな取り組みもしているようです。

Bokksu(ボックス)

横浜、鳥取、など地域名が入っているものが多くて、日本のいろんな地域のお菓子が入っているんだなと分かります。
オプションでお茶はありませんが、玄米茶パックがひとつ入っていました。(せめて2つあると良いなと思いました。)

Sakurakoよりお菓子か3個多い。いぶりがっこポテチが渋い。

冊子にはお菓子の説明があり、どのお菓子がどの地域のものなのか地図で見ることができます。

日本各地から選ばれたお菓子
お菓子の説明がこちらにもある

日本に暮らしてきてモノがわかっていると、突如みんなの駄菓子「どんどん焼き」が入っていることや、パンフレットの内容に少し違和感があることは少々ありましたが(もともとグラフィックデザインをやっていた関係で細かいとこが気になる。)、海外の人にはあまり関係ないのかなと感じます。

海外でパッケージングしていたり、本体にもパンフにも説明が足りず出どころ不明のお菓子も混じっていて、若干不安だなぁと勝手ながら思う部分は正直あります(ごめん)。
良いお菓子もあるのでもう少し深掘りして情報をくれれば良いのにと思いますね。

個人的には、お茶だけではなくてお酒にも合いそうなおつまみになるものが多くて嬉しいです(どんどん焼きとか)。

Sakurako vs Bokksu

まだ初回だけの感想ですが、Sakuracoは季節感が顕著にありティータイムに合うような上品なお菓子が多くて、Bokksuはスナックタイムならいつでも、というお菓子が多いように感じます。
Sakuracoは日本の女性が代表をしているから女性ならではの視点で選ばれているというのもあるかもしれません(企画チームはありそうだけど最終決定は彼女なのかなと勝手に推測しています)。

バレンタインの説明と、代表の方のお写真がある。
綺麗な上品な雰囲気がお菓子セレクションに滲み出ています

Bokksuは、届いてわかったのですが日本にいるアジア系の男性が立ち上げられた会社のようです。

またデカい「箱」!Danny Taingさんという方が代表

Sakurakoのサイトに「Sakurako vs Bokksu」という攻めたページがありました。

上記の中で一つわかりやすいものを抜粋すると以下です。

(Sakuracoは)100% 和菓子。駄菓子ではありません。
和菓子は日本文化の重要な一部であり、長い歴史と伝統があります。味だけでなく見た目も楽しめるため、特別な機会やおもてなしの手段としてよく食べられます。一方、駄菓子はカジュアルなスナック食品であり、同じ文化的重要性を持ちません。

Sakuraco

Sakuracoが全部和菓子かというと、そうかなぁと思う点はあるのですが(SakuracoがBokksuに関して虚偽の投稿をしているとレビューであったので、これも含むのかもしれません)、少なくともSakuracoに「どんどん焼き」など駄菓子は入っていないので、上質なティータイムのシチュエーションという軸からブレない安定感は感じます。

Bokksuは全体的にカジュアルで、駄菓子(どんどn...以下略)もありますが、和菓子もあり、範囲が広いです。
Sakuracoのモデルを踏襲しているので勘違いしてしまいますが、好きな時に楽しみ、特にティータイムのようなシチュエーションに縛られていないのかもしれません。
だからほうじ茶もおまけで一つ入ってるだけて、誰かとお茶飲んで一緒にお菓子を楽しむということでもないのかも。

Sakuracoはパンフレットも充実しているし、写真と内容も常に一致しています。
先にSakuracoの良いパンフレット例を見たせいか、Bokksuのパンフはデザインは悪く無いのですが、少し苦し紛れな使い回しの写真などもあるし(画質も良くない、スマホで撮ったようなのも)、内容が薄いなぁと思ってしまいました。
高級感を出したそうなのに対して下品(?)な着物の女性が出てくるのも、海外に向けて和菓子や茶道が出すような正統派なイメージの発信をしてほしい私としては嬉しく無いですが、結局のところ海外向けなので妖艶な感じがウケそうです。

秀吉の黄金茶室だったら合う衣装なのかもしれないなぁ

Bokksuのお菓子のセレクトに関しては、海外の方の感性で日本人にはわからない、日本のお菓子がくすぐる外国コンシューマーの勘所がありそうと思うのと、ティータイムにも、どのスナックタイムにも、お酒のつまみにもなるバラエティは、個人的には楽しく感じました。

海外の声

以下に、海外のユーザーのレビューを紹介します。

私は両方食べたことがありますが、間違いなくSakuracoをお勧めします。私の経験では、同じ品質(本物の日本のスナック)が低価格でより多く手に入り、箱にはスナックの数を増やすための「通常の」コンビニスナックは入っていません。bokksuが悪いと言っているわけではありませんが、私は間違いなくSakuracoに傾きます。

当時、Bokksu で購入したもののほとんどは、ここアメリカの日本食料品店で手に入るものでしたが、Sakuraco の 80~90% は、ここでは手に入らないものでした。

reddit.com(Google翻訳ママ)

私はこれまでBokksuしか試したことがありませんでしたが、本当に気に入りました。ほとんどのスナックは本当に高品質で、ボックス限定品で、いくつかはおそらくアジアの食料品店で見つけられるようなものでした。ボックスのテーマは季節ごとに分かれており、私は通常、春/夏よりも秋または冬のボックスの方が好きです。

reddit.com(Google翻訳ママ)

Sakuraco と Bokksu はどちらも、塩味のお菓子よりも甘いお菓子の方が多いです。Sakuraco は、お茶によく合う日本のティータイム体験を完璧にするために、伝統的な日本のお菓子と現代的なお菓子の楽しい品揃えを提供することに重点を置いています。一方、Bokksu は、甘いお菓子と塩味のお菓子をうまくバランスよく組み合わせようとしています。甘いお菓子は塩味のお菓子よりもサイズがずっと小さいことが多いので、それでもバランスが取れているように感じました。

honestfoodtalks.com(Google翻訳ママ)

どっちが良いの?

お菓子だけ見ると、どちらも変化があって美味しく楽しめました。
好みや用途で選ぶと良さそうです。
ただ、そのモノだけではなくバックグラウンドにあるものを紐解いて行って、日本の季節感や地域を深掘りした文化を感じられ、細やかな気遣いを感じられるのはSakuracoで、「この辺のことはどうせ海外の人には分からないだろう」と、舐めていましたがレビューを見ていると、侮れないな、と思うコメントが多くありました。
いまや、私みたいな出身なだけで知った気になっている日本人よりも、日本が好きで文化に興味を持って調べてくれている海外の方の方がよっぽど日本のことを知っているのかも知れません。

沖縄にフォーカスを当てたボックスではサーターアンダギーや紫芋タルトなど、沖縄をギュッと濃縮したお菓子がありました

一方、Bokksuは私たちにはない新しい感性で選ばれているのだとしたら、そのアイデアを借りると思うと良い選択かも知れないなと思います。

おわりに

コンシューマーがグローバルなので、一旦は設立者が日本人だからとか、そうでないからというので判断せずにフラットにレビューしたいと思って記事にしましたが、やはりSakuracoさんはイチ日本人の心にも届くような日本らしい丁寧なサービスをしていると思い、贔屓目に見てしまうような気もします。
なので第三者の海外の方のレビューの方がフェアなのかも知れません。

シンプルに、お菓子サブスクは本来、同じものがたくさん入っているパックを買わなくとも、小分けされた色んなものを試すことが出来、小家族にはとても嬉しいサービスです。
お菓子自体はどちらも美味しいものが入っているので、海外に住んでる日本人にも、海外のお友達にもオススメです。
お好みで選んでみてください!

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