患者と医師の間にあるもの
昨日は大学病院の口腔外科を終えて
近所の連携して治療してる歯科へ…
11月に予定していたはずの親知らず
の抜歯を延期して優先順位は左奥の
歯の抜歯にしましょう…と言われた。
え?ええっ?!と私は驚いた。
数ヶ月前からある薬を休薬して休薬
するために眼科医はMRIまで撮った。
また心臓病の主治医も抜歯に向けて
より良い全身状態を創るため薬の変更
をしたり色々と手を尽くしてくれてた。
何より私自身も変更してもらった薬の
副作用に苦しみながら、顎骨壊死防止
に必死に取り組んできた。
それが急に延期…
連携してる地域の歯科医師に伝えると
明らかに不快感を示していた。
何故抜かない選択をしたのかその理由
が全く分からないと。
優しい物言いながらも私が言われた事
を話すと、それを否定されてしまうと
いう押し問答…
高度医療機関と地域のクリニックとの
兼ね合いはすごく難しい。
地域のクリニックの先生にもプライド
や専門医としての考えや、治療計画が
ある。それをいとも簡単にひっくり返
してしまう高度医療機関の医師たち…
その板挟みになることがすごく多い。
私に言われても困る。
今までも何度もこんなことはあった。
整形外科でも皮膚科でも、私のような
難病とか希少な病気で大学病院のお世
話になっている患者は面倒臭がられる。
おいそれと手を出せない患者なのだ。
だったら大学病院で診てもらって!と
言われたこともある。
それを大学病院で言えば、この程度
なら近くの病院で診てもらってね…
うちで治療するほどの事じゃないと
いう態度を取られる。こんな私を受け
入れてくれて、いつも丁寧に優しく接
してくれる近所の歯科医を私は明らか
に不快にしている。
貴方が嫌なら押さえ付けてまで抜く
ことは出来ないんですよ!とまで
言われてしまった。優しい口調では
あったけど。つまりどっちの医師を
信頼してるのか?と問われてる気が
したから、私は私なりに今まで抜歯
に向け他の科の先生方の協力もあり
私なりに万全な体調で望めるように
努力してきたこと。顎骨壊死防止の
恐怖もあり覚悟もしてきたこと。
それを突然抜歯はしないと言われて
私自身も戸惑っていることを話した。
専門的な歯の知識も無いので分から
ないこともキチンとお話しはした。
歯科衛生士さんが、そんなコロコロ
変わって○○さんも困っちゃうよね♪
と優しく声を掛けてくれた。
帰りに診察室を出るとき歯科医師に
先生、お手数お掛けしてすみません
と謝ると、大丈夫ですよ、これから
相談しながら治療していきましょう
と優しく答えて下さった。
私は涙がこぼれそうになるのを必死
で堪えて外に出た。
外に出た寒さと師走のざわついてる
空気の中、ポロポロと涙がこぼれた。
わたし何にも悪くないのにな……
いつもいつも、ありがとうございます、
お手数お掛けしてすみません。
どこへ行っても悪くないのに謝って
ばかりいる。そしてまた悪くない人
に不快な思いをさせている。
自分の存在、または病気である事が
人を不快にさせているという居心地
の悪さを感じながら、この11年間も
医師たちとのコミュニケーションの
難しさと闘ってきた。
病気そのものよりも、医師達とどう
向き合うか?それが一番辛かった。
医師たちの意欲を削がないように、
より良い患者でいるために常に謙虚
で要点をまとめて説明するよう心掛け
てきた。我慢することも多かった。
軽い病気なら、もう違う病院へ行こ!
で済むことが私には出来ないからだ。
何でも話せるような医師ももちろん
居るし、とても有り難いと思ってる。
でも今回のような事があるとさすが
に私も心が折れてしまう。
自分の存在が人を不快にさせている
という事実は耐え難いものだった。
高度医療機関ももちろん重要な存在
で、最後の砦としての役割がある…
地域に根ざした患者と近い距離感で
アットホームに医療を提供する地域
のクリニックもまた重要な存在だと
私は思っていて、どっちが上とか下
とかも全く思ってはいない。
ただ、辛かった、悲しかった。
これが一生続くのかと思うと、もう
サッサと死んでしまいたい気分だ。
健康なだけで幸せの8割は手にして
いる。
なんとか心を整えて、また頑張ろ!