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バイリンガル保育園からのお受験

最近ブームのバイリンガル保育園。
我が家はおうち英語勢ではなかったのですが、

  • 家から近い新設の企業主導型保育園がバイリンガル保育園で、補助金をもらえば認可とそんなに料金も変わらなかった。

  • まだ保活が厳しい状況で、区の選考で家から遠い認可保育園に決まってしまったり、4月入園が叶わなかったりするのは嫌。

  • 入園金を納めればバイリンガル保育園は席を確保できた。

  • 私自身も英語が好き。ホームステイ、留学、駐在等の経験あり。

などの条件が揃って娘を0歳から英語環境にぶち込んでしまいました。

0歳からできることは早期英語教育とかモンテッソーリ教育とか七田式とか限られますが、年齢が上がるにしたがって様々な派閥が出てきます。
公文、音楽系、体育系、そして・・・小学校受験。
我が家はいつの間にかお受験沼に入ってしまっていましたが、英語環境とお受験のひとつとして、我が家の体験談をシェア出来たらと思います。


良かったこと① 大人慣れする

保育園では早番遅番でいろんな先生がシフト交代で入り、産休育休で離れ、また新しい先生が入り、外部のリトミックや体操の講師も来る…更にネイティブ講師はビザの都合か、一身上の都合かわかりませんが、日本人先生よりも入れ替わりが激しい傾向です。
子どもの安心感という点ではイマイチかもしれませんが、幼少期に人見知りだった私からは想像できないくらい、娘は大人慣れした子どもに育ちました。
小学校受験はたくさんの大人に囲まれ、面接も子どもだけで対処しなければならない学校もあります(おたずね、口頭試問なども)。初対面の大人の目を見てちゃんと話す訓練は親・お教室の指導ではなかなかできません。

良かったこと② 英語が必要な小学校の試験対策

私立小の中には英語イマージョン教育、英語特進コース、国際コースなどを設定している学校があり、入試で英語の口頭試問や読み書きが設定されていることもあります。そのような学校は説明会で「簡単な自己紹介ができるレベル」「ABCが書けるレベル」「初学者でも入学している人はいるし、他の結果も総合的に判断している」などの案内があります。

しかし、おそらく2024年冬時点で、英語が必要な小学校入試の対策塾や対策コースは存在していません。学校別コースや学校別模試があっても、『※英語は除く』となっているまたは『一般コース向け』との注意書きがあり、過去問にも英語問題は掲載されていません。
すなわち、これらの英語が必要な試験に挑む場合、”おうち英語”による実力勝負が必須となるのです。
家庭内の共通語が英語とか、両親の片方が日本語、片方が英語の家庭ならまだしも、
一般の小学校受験対策に加え、おうち英語…無理…
我が家は英語の受験対策は保育園に丸投げでした。
Xでお慕い申し上げている先輩も「我が家は英語は保育園でやっていただけで…」と仰っていたので、キャパオーバーになって丸投げしているのはうちだけではないはず!

悪かったこと① ペーパーの知識不足

初めてお教室の体験に行ったときに出た季節問題。
正答率の低さに愕然としました。
うちでも保育園でもお雛様かざってるし…七夕飾りはバイリンガル保育園でも作って見せてくれたよね?お花は…まぁ仕方ないか。
他にもしりとり問題では苦戦し、とうもろこしを「コーン」と言うのはしばらく直りませんでした。
日本の昔話や童謡の知識も少なく、宿題や授業のプリント、寝る前の読み聞かせでフォローを続けました。

悪かったこと② 基本的生活習慣の意識の低さ

ここは園によっても違うと思いますが、食事をスプーンフォークで食べていたため、お箸が年齢の割にはうまく使えていませんでした。
また、ネイティブの先生とお絵描きをするのが好きだったので棒人間とユニコーンと虹みたいな絵を描くことが増えてきました。
絵画が重視される学校は受けなかったので「そんな絵はダメ」とは言わずそのままにしていましたが、お教室の絵画時間ではだんだんと直っていきました。それでも今でも時々、棒人間は出てきます。
他にも靴を揃える、服を畳む、スカートでも中が丸見えにならないように座る、などの習慣も保育園では身に付きませんでした。

画像はお借りしました

年長時の転園

我が家は年中が終わり、年長になるタイミングで引っ越しをしました。
そのタイミングでもバイリンガル保育園にするか、普通の保育園にするかは悩みました。
しかし、お受験面でのデメリットが大きいと考えたのと、区を越えた引っ越しで認可外保育園への補助金が下がるという金銭的理由から普通の保育園に転園しました。

え?お受験幼稚園?タイミング的に年長だし、引っ越し準備を始めようと思った時には幼稚園枠はだいたい締め切っていたよ!

普通の保育園で半年過ごした結果

娘がペーパーを頑張ったおかげもありますが、日本語力、季節知識は人並みレベルに追いつきました。
保育園でやってくれるお泊り遠足で田植えや畑仕事も体験させてくれ、「小受スタンプラリー」が簡単に埋まったのはよかったです。でも、同じ保育園ではお受験組はいなかったようです。

お受験幼稚園を体験することはなかったけど、やはり小学校受験との親和性は一番高いのでしょう。でも誰がどこに受かったとかの話題でモヤモヤするのも怖いし、そもそも幼稚園に入れられるような時間的・精神的余裕は私にはなかったです。

今も娘は引っ越し前のバイリンガル保育園が運営する英語レッスンに週1回通い、なんとか英語力をなくさないようギリギリを保っています。
同級生たちもインターナショナルスクールに進学が決まったり、プリスクールに転園して英語教育に力を入れたり、中受に振り切ると宣言していたり、それぞれの家庭らしさ、個性を生かした教育をしているようです。「うちはうち、よそはよそ」が徹底されているのがバイリンガル保育園の良いところかもしれません。


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