浪人を半分終えて成長したこと

気づいたら10月に入っていて、4月から始まった浪人生活も、もう折り返し地点。
浪人を経験すると精神的に成長する、という話は聞いていたので、実際に自分の半年の浪人生活でどこが成長したのか考えてみようと思う。

①不安と少しは戦えるようになった

そもそも浪人生というのは、社会から少し外れた存在だと思う。
カラオケに行った時も、ご飯を食べに行って学割クーポン使おうと思っても、「高校生」と「大学生」の間に浪人生は考慮されていない。(一応、予備校はだいたいどこでも専門学校扱い)
社会的に見れば、勉強しているニート、といったところか。

それに加えて、浪人生には後がない。
ほとんどの浪人生は、1浪であり、医学部などでもない限り2浪が視野に入ることはない。
つまり、現役の時は「落ちたら浪人」という選択肢があった人も、浪人をしたにも関わらず落ちたら路頭に迷うしかないのではないか。基本的には、浪人をしてまで行きたい大学がある人が多く、一度現役の時に不合格を体験しているため、不安も大きい。
そのため、模試でA判定を取ろうと、不安は拭えない。A判定でも落ちた人がいることを考えると、自分も落ちるかもしれない、と思ってしまう。特にこの時期は、ここから現役ブーストにより浪人生の偏差値は下がっていくのではないか、という不安もある。

これらの不安は、入試本番まで続くと思う。が、もうやるしかない、と思えるようになってきたことは大きい。
誰も「頑張ってて偉いね」とか「大丈夫だよ」なんて言ってくれない。そりゃあ浪人生たるもの頑張ることは当たり前だし(それしかやることないんだから)、大丈夫なんて思って気を緩めたら落ちるからだ。万一言ってくれる人がいるとしても、その人の言葉を100%信じることなんてできないため、一時的な緩和に過ぎない。
そのため、この不安を他人で解消しようとするのは無理なわけで、自分自身が「もうやるしかない」ことを納得するしかない。これを少しずつわかってきたことは、大きな成長だと思う。
入試は、他人に勝つことで合格がもらえるシステムだが、本当は自分との戦いである。
受験者の学力は毎年大きく変わることはないし、合格できる水準は毎年同じであるため、そのレベルに自分が到達できるか否か、というわけだ。問題の難易度によって合格最低点は変わるが、その程度であり、根本的に必要な学力は変わらない。
これを体感として理解できたことが、根本としての不安の緩和に繋がったと思う。(完全には無くならないが)

②大学生になった同級生に対する劣等感が減った

大学デビューをしたり、恋人を作ったりして、キラキラしてる大学生に眩しさを感じる。
高校の時は一緒に遊んでいた友達が、今となっては遠い存在となり、それに比べて自分は高校の延長で勉強してるだけ、という状況に劣等感を感じてしまっていた。
自分が浪人生であるが故に、友達のグループの中で自分を除いたメンバーで遊んでいるのを見て疎外感を感じてしまうし、周りも自分に気遣ってあまり連絡をしないようにしてくれているため、さらに疎外感が加速してしまう。
もちろんInstagramはもう消したので、友達が何しているかはわからない。
夏休みあたりに最高潮(?)を迎えたこれらの思いは、秋になるとスッと軽くなった。
自分から連絡することをやめ、今は受験に集中しよう、と思えたためだ。
この1年間、連絡をしないことで友達じゃなくなるなら、どうせ大学入ってからは縁が切れるだろうし、本当に仲良くしたいと思ってくれている友達からは定期的に連絡が来る。
そんな友達を大事にしていこうと思う。


まだまだ不安も尽きないが、浪人が終わった時に結果がどうであれ、自分が成長できたな、と感じれたらいいなと思う。
また、浪人をすると時間がたくさんあるので自分を見つめ直す時間があるという噂も聞くが、今のところなさそうだ。予備校の予習復習模試に追われていると、ゆったりした時間が全くない。

とりあえず、今のところ直感で決めた浪人への後悔は全くない。
こんなに勉強しかやることがない期間は一生で今だけだろうし、特殊な環境である程度楽しめていると思う。(きついことの方が多いが)

あと半年。共テまで103日。二次まであと141日。がんばろう。

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