1歳の誕生日に倒れる。

母から聞いた話。
満1歳の誕生日に熱性痙攣で倒れ救急車で搬送されたらしい。
脳波検査をするしないの基準は解らないけれど、どうやら脳波検査をした結果異常があったらしく20歳になるまで脳波検査をしましょうと云う事になった。
昔の脳波検査は検査中に寝なければいけない。
今の様に目を瞑るだけではダメで検査中に寝る為に両親と妹が寝てる夜中も起きて居た。
(記憶より小さい頃に関しては解らないけれど…)
夜中のファミコンが実は楽しかった。
親に「もうやめなさい」など言われずずっとRPGが出来る1年に1回の楽しみ。
飼い猫チャーがファミコンを蹴飛ばしてオートセーブじゃないから数時間前のデータまで戻る悲劇や眠くて寝かけると親に「寝たらダメ」と言われる辛さを除いては。

検査当日、睡魔に負けてスヤスヤと寝に入ると

ドーン!!
ガッシャーン!!

と大きな音を立てられ心臓が飛び跳ねる程ビックリして目を覚ます。
また寝る。繰り返す。

チカチカチカチカ!

瞼の上を強い光がチカチカと点滅。
頭が若干痛くなる。
そしてまた眠らされる。
瞼の裏で眼球を動かせばバレる。

またスヤスヤ寝ていると

「起きて〜!あ、目は閉じたままね〜。口元にあるティッシュを思い切り吹いて〜!」

ふぅー!

「もっと大きくぅ!吸ってぇ〜吐いてぇ〜ビューン!」

ふぅー!
すぅー!
ふぅー!

「弱くなって来てるよ〜!もっと大きくぅ!吸ってぇ〜吐いてぇ〜ビューン!」

自分の呼吸のペースじゃないのが数十分続き苦しくて目からは涙がボロボロと出る。
それでも止めさせてくれない。
地獄だ。死ぬ。もう死んじゃう。

こんな事を繰り返して今度は疲れ果て寝て終了。
小さい頃はベタベタに塗られたクリーム?(ガムみたいな粘着質の物)を母に洗われ乾かして眠そうにしながら院内の食堂でご飯を食べて帰宅していた。

夜中は楽しく翌日は地獄。
今の脳波検査は楽になったなぁ。

脳波異常とは言われているけど、てんかんの波ではなかったらしいので「てんかん」とは言ってなかったけれど、結局は「てんかん」扱いらしい。

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