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「買わない、持たない」が最強の人生戦略。『手ぶらで生きる。』を読んだら、ちょいと人生観が変わった。
今回紹介するのは【整理や片づけの悩み】に効く本。
具体的には以下のような悩みを持つ人におすすめです。
部屋がモノで溢れかえってる
家計管理が全然できない
物欲がヤバくて節約できない
モノだけでなく、サブスクも最小限に
手ぶらでいることは、丸腰ではない。これからの時代、ミニマルであることはむしろ、最強の生存戦略だ。
ここ数年の物価高によって、買い物のハードルはますます上がっている。
だからこそ、買わない・持たないという選択肢によって、削れる出費額はより多くなる。
「持たないこと=ミニマルな状態が最強」というのは、モノだけでなくサービスにも同じことがいえる。
最近はサービス(サブスク)に課金する機会も増えた。
動画配信サービスが良い例で、NetflixやU-NEXTなどにお金を払っている人は多いと思う。
これらのサービスもじわじわと値上がりしていて、単発での浪費(洋服や時計)よりも家計へのダメージが大きくなる可能性もある。
ミニマルが最強というのは必ずしもモノだけに限らず、サブスクなどの課金にもいえるということ。
ちょっと話が逸れるけど、僕は最近クレジットカードやバーコード決済(スマホ決済)などを整理していて、使わないものは軒並み解約している。
5枚あったクレジットカードのうち、3枚を解約して、2枚に集約。
バーコード決済はPayPayをやめて、楽天ペイに1本化。
端的にいえば、楽天経済圏に絞ることにした。
これによって、どのサービスを使って買ったのか混乱することがなくなり、家計管理が楽になる。
最高すぎる「洋服の制服化」
「同じ服ばかり着ていたら、すぐに飽きるのでは」と不安に思いながら始めた「制服」生活だったが、「いろいろな格好をする楽しみ」よりも、「服を選ばないで済む快適さ」に圧倒的な魅力を感じている。
自分の部屋にあるモノを見渡してみる。「なぜコレを買ったんだろう?」と分析してみると、じつは「ストレス発散のために買った」ということが少なくない。
ドラマでは、貧乏人の部屋を演出するときはモノが多く散らかっている状態をつくり、金持ちの部屋はモノが少なくスッキリした状態をつくるらしい。
モノが増えてきたり、買い物が増えてきたと自覚があるなら、日常のストレスについて再考したほうが良さそう。
特に洋服。春は良い季節だからオシャレしたくなって、爆買いしがち。
でも、ファッションへの浪費は「私服の制服化」であっさり解決できる。
僕がミニマル界隈に足を踏み入れた最初の1歩目は、まさしく「私服の制服化」だった。
ようするに、同じ洋服を何着も買い、コーデを固定してそれを毎日着るというもの。
僕の場合、ユニクロの黒いスウェットシャツ(トレーナー)とワイドデニムが基本コーデ。ちなみに夏は半袖半ズボンの全身黒コーデ。
ほぼコレしか着ないのだが、毎日着るものが決まっているからコーデを考える必要がなく、極めてラク。
以前までは「全身ユニクロ」というのが恥ずかしかったのだが、ミニマルに目覚めた今ではそこに快感すら感じる。
私服を制服化できると、アパレルショップなどに行っても洋服を買おうという気が起きない。
「これを買ってしまったら、制服のルールが乱れるからやめておこう」
という気持ちになるし、そもそも制服化に満足しているからファッション関連の物欲がほとんど起きなくなった。
消費の欲求は無限に続いてしまう
僕は、「消費の快感」は中毒性の高いドラッグと同じだと思う。ジャンクフードやタバコのような「不健康な快感」だ。
僕はだいぶミニマルな生活を送れていると思うけど、それでもまだまだダメだなと感じることがある。
それはなにか?
文具への物欲だ。定期的にやってくる、手帳や万年筆への物欲。
それが爆発すると大変なことになる。4万円、5万円もするシステム手帳や万年筆をなんの抵抗もなく買ってしまうのだ。
そして、たいていの場合は使いこなせず、買ったことを後悔する。
それで終わればいいのだけど、後悔してから時間が経つとまた物欲が湧いてきて、同じ過ちを犯してしまう…。
特に文具の場合、種類があまりにも多すぎる。「アレも欲しい、コレも欲しい」と物欲が湧き、抜け出せない沼にハマってしまう。
まさしく、消費は終わりのない不健康な快感なのだ。
📖 本の概要
最小限のお金で生きて
最大限の自由を手にする
月間100万PVの超人気ブロガーが教える、
本当に豊かな人生を送るための「手ぶら」のススメ。
【第1章 暮らしを自由にする】
四畳半ワンルームに家賃2万円で住む
床で寝る
月7万円で暮らす
【第2章 物を自由にする】
財布は持たない
「限定物」ではなく「定番物」を買う
出口戦略を考えて買う
【第3章 体を自由にする】
「1日1食」で生活する
食欲を「腸」でコントロールする
中毒性のある食べ物を避ける
【第4章 時間を自由にする】
自分の時間を幸せにしてくれるものを選ぶ
荷物はコンビニでしか受け取らない
「物の消費=時間の消費」であると知る
【第5章 思考を自由にする】
大切な1%のために、100%集中する
「お金・時間・空間・管理・執着」の概念をなくす
「顔がわかる人」からの情報を手に入れる
【第6章 人間関係を自由にする】
60万円以上は貯金しない
「恩の奴隷」にならない
利益をもたらす人間としか付き合わない
他
著者:ミニマリストしぶ
単行本:¥1,320(税込)
出版社:サンクチュアリ出版
発売日:2018/5/7
ページ数:224ページ
ISBN-13:978-4801400511