テクノロジーはアパレル産業をどう変えるか【pilot boat day #001 startup × FashionTechレポート 1/5】
「最先端のスタートアップ情報をインプットする日」をテーマに開催されている「pilot boat day」。第1回目は「startup × FashionTech」をテーマに開催しました。pilot boatでは、pilot boat day #001 をセッション毎にレポートします。
セッション一覧
01 テクノロジーはアパレル産業をどう変えるか ←この記事
02 新世代ファッションメディアはミレニアルとどう関わるか
03 ファッション×バーティカルCtoBtoC
04 大手アパレル×スタートアップの取組事例 〜アダストリア
05 テクノロジー×ファッションで変わるユーザとの関係
登壇者
株式会社 ローランド・ベルガー プリンシパル
福田 稔(Fukuda Minoru)
慶応大学卒、 欧州IESE ビジネススクール経営学修士 (MBA)並びに米国ノースウェスタン大学ケロッグ校 MBA Exchange program 修了。㈱電通国際情報サービスを経て 2007 年ローランド・ベルガー参画。 アパレル、化粧品等の消費財、百貨店や専門店等の小売業、ラグジュアリーブランド等の BtoC 領域を中心に多くの戦略プロジェクトを手がける。 また、上記業界において、国内外の PE ファンドや経済産業省をはじめとする官公庁への支援経験も豊富。ファッションテックベンチャーのシタテル㈱のアドバイザーも務める。
(モデレータ)スタイラー株式会社 CEO・ファウンダー
小関 翼(Koseki Tsubasa)
大手EC事業者のAmazonにて、決済サービスの事業開発を担当。ライフスタイル分野にマーケットデザインの問題が大きいことに着目し、2015年3月にスタイラー株式会社を設立。未来の購買体験をアジアから作っていくことを目指す。日英のメガバンクにて法人取引、マーケティング、オペレーション設計の経験あり。Fintech、FashionTechを国内に紹介。経済産業省アパレル委員会。東京大学大学院修了。専攻は法とインターネットテクノロジー。学外では呉智英、浅羽通明に師事。
要約
●テクノロジーがアパレル産業に与える影響は、大きく6つ
① アパレル消費の多様化
② 情報の非対称性の多様化
③ 在庫リスクの極小化
④ 生産・流通コストの削減
⑤ マスカスタマイゼーションの実現
⑥ テキスタイルの進化
●国内市場
・国内市場はこれから微減していくものの、EC比率は拡大
・マスボリューム市場でグローバルなビッグプレイヤーが存在感を発揮。中間市場ではプラットフォーマーの登場により競争の仕方に変化が。プラットフォーマー間の戦いも激化。
・テクノロジーの発展により、越境ECやインバウンド顧客向けの発信がやりやすく。
・ブランド力が高いD2C、コスト重視のプラットフォームが存在感を増す
●海外展開
・北米市場は堅調でECが牽引。
・アマゾンがPBなど新たな取組みを増やす
・AIを使って画像解析やリコメンドをする会社が増加
●中国市場
・中国のEC化率は25%超でアメリカより高い
・所得が増加していて、ファッションへの関心が高まる
・ニューリテールやKOLの存在感が増加
「理想的なマスカスタマイゼーションが現実に」テクノロジーがファッション業界に与える6つの変化
小関:
それでは始めさせていただきます。本日こちらのセクションのモデレータをします、スタイラーの小関です。よろしくお願いします。
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