Junichi

ニュージーランド航空 国内線で働く日本人パイロット。ニュージーランド歴20年以上。多数の日本人学生をエアラインパイロットに教育した経験を持つ。学生からは教祖と呼ばれる。愛機はPA38トマホーク! http://zwings.web.fc2.com/index.html

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ニュージーランド航空 国内線で働く日本人パイロット。ニュージーランド歴20年以上。多数の日本人学生をエアラインパイロットに教育した経験を持つ。学生からは教祖と呼ばれる。愛機はPA38トマホーク! http://zwings.web.fc2.com/index.html

マガジン

  • My Interview Note

    海外エアライン 面接試験準備等。

  • ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ

  • Flight Training school

最近の記事

My interview Note 13

前回のMy interview Note12でAserttion の話が出てきたが、難しい課題である。私も正解というのは持っていない。 なぜ難しいのか?というと、、おっとその前にAserttionの事について少し話す必要がある。 例えば、コックピット内では機長が間違えた判断をした場合は、それに気づいた副操縦士が忠告して修正させなければいけないのだが、これをAserttionという。実際のオペレーションでは、これが非常に難しい。明らかに機長が間違えているなら、忠告された時点

    • ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ 11

      ハッキリ言っておくが、ニュージーランドで働く日本人パイロットは私だけでな無い。ニュージーランドは小さい国で、日本から遠く離れた国だけども、現在、私の知っている限り、ニュージーランド航空に5人、他の会社に2人、パイロットとして働いている日本人たちがいる。彼らは全員、ニュージーランド永住者であり、私と同じように皆パイロットになることを夢見て日本から来た。ニュージーランド在住の二世ではない。今現在の状況は、私がニュージーランドに初めて渡航した20年前では想像もできなかったことだ。な

      • My interview Note 12

        前回から少し時間がたってしまった。ニュージーランドのロックダウン明け以降は本業が忙しくなってしまい、更新が遅れている。コロナのロックダウン明け以降 ニュージーランド航空は国内線に限り、通常運行の70%で運航開始したのだが、当初の予想とは大きく違い、私の乗務した便はほぼ全て満席で、オーバーブッキングの便も数多く、とても驚いた。コロナの影響はどこ吹く風?といった感じで、人々はコロナ前の様に国内を移動している。 最近?では政府がコロナ用のトレーシングアプリを発表し、感染経路を特定

        • ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ 10

          今回は、私のパイロットキャリアについて書きたい。特に2015年以降の話で私自身、大きなターニングポイントだったと思うからだ。 ニュージーランドのコロナロックダウンが解けてようやく国内移動などが自由になり、私の方は運がよく2020年7月二週目から再度ライン復帰トレーニングが始まり、8月終わりにはトレーニングが終わったところだったのだ。ニュージー国内線の復旧率はコロナ前の70%まで回復させたそうだが、会社の予想を大きく裏切り、乗客率は非常に高く、私の担当した便のほぼ全ては満席だ

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        • My Interview Note
          12本
        • ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ
          10本
        • Flight Training school
          2本

        記事

          My Interview Note 11

          今日は、Peer Pressure について書きたい。これもよく面接で聞かれることがある。ダイレクトにPeer Pressure と言われることはないが、具体的に聞かれる。 Peer Pressure とは、あなたがグループの一員となった時に、あなたのグループが一番 Comfortableに感じる方向に行動してしまう事だ。良い意味で、グループの和を保つには必要であるが、時にこれが悪影響を及ぼすことがある。 みなさんはこんな経験はないだろうか? 学生時代、友達がたばこをふ

          My Interview Note 11

          ニュージーランド 航空英語証明 Aviation English Proficiency Test 1

          2008年あたりだったろうか、全世界的に国際運航をする全てのパイロットにAviation English Proficiency 航空英語証明取得の義務ができた。海外でパイロットになるにはどうしても必要な資格で、海外航空会社に応募する際には最低限レベル4以上が必要である。 しかし、この航空英語とは管制用語とは全く異なるもので、口語で管制官と意思疎通が取れる能力だ( Plain language )。パイロットや管制官は英語を話していると思われるが、実はそうではない。基本的に

          ニュージーランド 航空英語証明 Aviation English Proficiency Test 1

          My Interview Note 10

          ニュージーランドもようやくコロナウィルスの制限が一段階引き下がれ、レベル1になった。ようやくニュージーランド航空も席を埋めることができる。しばらくは、国内線がメインでオーストラリアとクックアイラインド諸島のフライトとなるようだ。ニュージーランドは日本と同じくらいの広さだが、インフラが少なく、国内移動は飛行機か、自動車になる。国内線はビジネストラベラーが非常に多い。そのビジネスマンたちがまた、通常どおりにフライトを利用してくれれば、ニュージーランド航空も立ち直ることができるだろ

          My Interview Note 10

          My Interview Note 9

          英語が苦手だと、リスニングも弱くなってしまうので、英語面接ではとても不利になってしまう。実は、このリスニングが弱いと英語ネイティブたちに”英語ができない”と判断されてしまうので。とてもクリティカルな問題なのだ。これも英語を話すのと同じように、今、自身の状況ではどうしようもない問題。リスニングを完璧にするなんて一体何年かかるか想像しただけでも恐ろしい。完璧になったころには、もう孫ができてる頃だろう。冗談抜きでパイロットになることより難しいと思う。 実は私も20年、英語環境で

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          My Interview Note 9

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          Flight schools in New Zealand 2

          前回のFlight schools in New Zealand 1でFTO提携校の話をしたが、今回はもう少し、掘り下げて書こうと思う。 FTOはニュージーランド国内に4校ある。 International Aviation Academy of New Zealand  Nelson Aviation College Southern Wings Massey University 上記の学校はもちろん NZQAで認可されている学校なので日本人でも留学可能な学校

          Flight schools in New Zealand 2

          My Interview Note 8

          英語面接だからと、英会話教室に行く必要は特にないと思う。英語での面接は、もちろん英会話が成立しないとうまくいかないが、英語の試験でないので、そこに留意をするべきと思うのだ。また、英語を使って仕事をする場合もそうである。だから、小難しい文法を覚えたり、関係のない単語を覚えたところで使えないのである。 今、必要な事柄に制限して単語を調べて覚え、自分が話す特徴を知って、文法を学んでいくしかない。英語の先生に言ったら、怒られてしまうが、英語の勉強だけに時間を潰す余裕は持っていないの

          My Interview Note 8

          My Interview Note 7

          5月14日からついにニュージーランドはlevel 2 restrictionとなり、基本的に 国内の移動とある程度の経済活動は許されるようになった。問題の国内線のフライトも来週あたりからボチボチ始めるようなメールが来ていたので、ようやくフライトが再開できるかと思いソワソワし始めているところだ。忙しいときの国内線のスケジュールは本当に大変だった。あの忙しささえ、このロックダウンで飛べない時は懐かしく感じるのである。あの時の忙しさと今を足して2で割れば丁度良いんだけどそんなわけに

          My Interview Note 7

          Flight schools in New Zealand 1

          取得可能なライセンスニュージーランドのパイロットライセンスはCivil Aviation Authority of New Zealand(NZCAA) が管轄している。 国内のフライトスクールでは 1)、PPL, private pilot licence 自家用  2)、CPL, commercial pilot licence 事業用 3)、 IFR,Instrument flight rule 計器飛行証明 4)、 ME,Multi Engine rat

          Flight schools in New Zealand 1

          My Interview Note 6

          日本語英語(Janglish)から抜け出るのには非常に難しい。いわゆる和製英語である。なぜなら、それは、日本語の中にすでに英語が日本語の様に溶け込んでいる物があるからだ。しかし、海外で生活するとこれが非常にコミュニケーションの邪魔をする。発音が全く違うものや、意味がすでに変わって理解されているものまである。 さて、航空業界には、それこそ、星の数ほどその和製英語が混在し、それを英語だと認識して話してしまう。 たとえば、エルロン、エレベーター、これを英語だと思って当たり前に使

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          My Interview Note 6

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          ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ 9

          ニュージーランドに限らず、海外でメジャーエアラインにパイロットとして就職するには、ビザが必要になる。就労ビザ、永住ビザ等が必ず必要になる。パイロット派遣会社から各国に派遣される場合は、そのエージェント若しくは、雇い先がビザのサポートをしてくれるので、ただ言われた通りに書類を埋めて提出すれば必要なビザは取得できる。だけど問題は、これらのパイロット派遣会社は、期間限定の仕事で通常は3年~5年更新である。こういったシステムで各国のエアラインを渡り歩くこともできるが、今回のコロナショ

          ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ 9

          My Interview Note 5

          コロナウィルスの影響を受けているのは、エアラインだけではない、フライトスクールも同じで、ニュージーランドのフライトスクールも、現在ロックダウン中である。( 近いうちにニュージーランドのフライトスクールも紹介していくつもり。)これからパイロットを目指す人たちにとっても非常に難しい状況だ。ニュージーランドのフライトスクールの授業は、個別授業で行われることは少なく、基本的に、講義室に多くの学生が入り、講師の授業を聞くスタイルだ。なのでSocial Distanceとか制限が付くと、

          My Interview Note 5

          ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ 8

          以前に、コロナウィルスの影響で、ニュージーランド国内の航空会社、使用事業会社は瀕死寸前と書いた。もちろん、そこで働いている人たちも、解雇になったりするのは当たり前だ。残念ながら、パイロットもキャビンクルーも含まれる。完全に倒産してしまったら、そこで話は終わりだが、そうなる前に、会社の急激な縮小が行われる。会社の縮小が始まると、要はリストラが始まる。ニュージーランドの場合は基本的に、Seniority 入社順位で話が進むことが多い。Seniorityで下から削られてしまうのだ。

          ニュージーランド パイロットとしてのキャリアアップ 8