例文暗唱は暗記じゃない
「気でも触れたのか」というタイトルですね。
数学的帰納法が帰納法ではない、みたいな話です。
もちろん暗記の要素はあります。
ただ思考停止した丸暗記ではないということです。
2018年に書いたこちら↓の記事がそれなりに好評を博しているので、2023年度版を書き直してみます。
🐬「例文暗唱」
英語学習をしているとほぼ確実に耳にする言葉ではないでしょうか。
私も自称進学校時代に意味わからん5億年くらい前の化石みたいなテキストの例文を覚えさせられました。
みんな秒で覚えて秒で忘れてました。
なんだったんだあれ。
🐹3分間で丸暗記チャレンジ👎
ある方法の有効性を批判するには、万の言葉を尽くすより一の試行をお願いした方が説得的だと考えます。
というわけでちょっと世間で言われている方法でやってみましょう。
🔻暗唱用の音声も用意してみたので、以下の例文を3分間で覚えてみてください。
🔻こちらのタイマーを押してスタートです。
さて、ではセルフチェックしてみましょう。
英語で言えましたか?
言えたならあなたは天才か、既にとても英語がお上手な人か、その両方です。
🐹付け焼き刃の知識は穴だらけ
よしんばこのやり方で覚えられたとしても、亜音速で頭から抜けていきます。
これは別の記事でも書いたことなのですが、再掲します。
筋トレに例えると分かりやすいです。
ドーピングでステロイドを打つ格闘家は非常に多いです。
特に海外団体だと無法地帯かってくらいステロイダーだらけです。
みんなとんでもない筋肉で、ジャックハンマーみたいなのばかりです。
しかし、ステロイドを抜いた選手はあっという間に萎んで「いやお前誰やねん」状態になります。
知識もそうで、短期間で丸暗記した知識は短期間で抜けていきます。
特に成人後は顕著にこれが当てはまります。
ひろゆき氏に「なんかそういうデータあるんすか」って言われたら論文引っ張ってくるのめんどいんで「私の指導経験上そうなんす」としか言えないんですが。
🐹チャンク版で再挑戦!
じゃあどうするのか、という問いに対する1つ目の答えがこちらです。
上記のデカルトの言葉は短縮して「困難は分割せよ」として知られています。
例文をまとめて覚えるのが困難なのであれば、それを細分化してみるのはどうか、という話です。
例文中の表現をチャンク(句やコロケーションなど意味的なまとまりのあるカタマリ)の単位で覚えていきましょう。
先ほどの音源をチャンクごとに一時停止しながら、それぞれ英語にしてみましょう。
一度目にしている例文なのでハンデとして2分間です。
以下の動画をクリックして、スタートです🔻
🔻音声を聞きながら、チャンク単位で覚えていきましょう。
どうでしょうか?
かなり覚えやすく感じたのではないでしょうか。
チャンク単位で覚えることで、英語と日本語にとって最大の障害の1つと言える「語順」をある程度克服できるのです。
これがチャンクで覚えることの第一のメリットです。
🐹いや丸暗記やんけ
ここで「いや結局チャンク単位でも丸暗記やんけ」「筋トレのくだり何やったん」と思った方は鋭いです。
その通りです。
ここで再考します。
私は例文暗唱をするときに暗記をするという意識はあまりありません。
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