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くまもと農家ハンターから学ぶ、現代で活動する上で大事なこと。

 情熱大陸の農家ハンター(1)を試聴し、色々大事なノウハウがあったので忘れない様にメモっておく。

この人たちは、農家という側面と作物を食い荒らす猪の駆除するハンターという側面とその猪を使ってビジネス化しようとしている。活動詳細については、くまもと農家ハンター(2)と調べれば出てくるが、輝かしい功績が山ほど出てくる。
そんな彼らのビジネスマインドについて語っていきたい。

大きく分けてこのプロジェクトがこんなにも上手くいっている要因は、
・顧客を顧客だと思わずに仲間だという意識
だと私は分析する。

作中では、活動は2トップでやっている様な風に描かれていた。その二人の印象に残った発言を各々紹介する。
稲葉さん「自分一人でやらずに、みんなでやっている雰囲気というのがすごく大事」
宮川さん「(営業をやっている意識はない)自分は応援団になってもらうのが得意」と述べていた。

当たり前ではあるが、この規模のプロジェクトになってくると、そこら辺の中小企業と変わらない働き方になってくる。そして、側から見ると、やり取りする人たちは取引先に見え、知らない人たちに声をかけるのは営業に見えてくる。というか実際そうである。しかし、本人たちはそうは思っていないし、私たちもそう捉えるのは難しい。

それは一体なぜか、彼らの活動の大義というのが人助けに直結しているからだと私は考察する。彼らの大義は、「地元の農家を守りたい。安心して農業をできる環境にしたい。」である。したがって、本来ビジネスであるにも関わらず、話し合いをする際にその大義を掲げられると、ビジネスという視点から一旦逸れてしまい、ちょっとビジネスを度外視した人間らしさの話し合いになり、つい応援したくなってしまうのである。

稲葉さんの発言も、ビジネスの関係に見えるかも知れないけれども、それをいかに壊していくかが重要という風に解釈できる。

この様な、ビジネスか、損得度外視の人との繋がりか、という議論は今に始まったことではない。世の中には、子供を投資対象として見る様な記事もある(3)。この記事の賛否は置いといて、損得度外視の繋がりの最上級である子供ですら、ビジネスの関係として考える様な人も現れている。人間活動の全てをビジネスとして捉えることは可能である。しかし、その様な視点で見た時に、何か人間臭い大事な何かが失われている様にも見える。

そんな時代だからこそ、ビジネスではない人との繋がりを重視した活動が評価されるのではないだろうか。この流れに乗るためには、一見お金の繋がりに見えたとしても、その繋がりにお金だけではない付加価値をつけるのがこれから活動をする上で大事な考え方になってくるだろう。

言ってしまえば、みんな、人間臭さを消してビジネスをするあまり、人との繋がりを薄くなってきて、全てが均一化してきて、寂しいのである。もっと、人助けをして人に感謝されて、人との繋がりを作りたいのである。

だからこそ、人間臭い大義を使ってビジネスの雰囲気を壊した活動に皆惹かれるのである。Youtuberにジョーブログ(4)という人がいる。彼はお金がないのに、世界中を旅する人である。はっきり言って、旅をするだけなので生産性はほぼないに等しいのだが、動画中での人との繋がりに感動を覚えたりして、彼の活動を応援したくなり、ゴールの動画は鳥肌が立った。きっと我々の現代人に不足している人間臭さというものを提供してくれているのだろう。

これから先、生産能力のある人たち以外で活動する人たちにとって成功するためには、この手法を取るしかないと私は思う。つまり、活動する大義を掲げる際に「人の役に立ちたい」とかそういうのではなく「いろんな人と繋がりたい」とか、「〇〇の人たちを××から救いたい」とかというのが求められるのであろう。

そして、「〇〇の人たちを××から救いたい」の展開としては、その××を使って□□を作りました。〇〇にゆかりのある人は、ぜひ□□を買って、〇〇の人たちを応援してください。そして、□□をいっぱい買ってくれた人には、〇〇の人たちの人たちと△△できる様な体験をプレゼントいたします。というのがいいだろう。

そして、一番大事にしなければならないのは、ビジネス感を出さずに、一緒に活動をしているという雰囲気作りだろう。それではどうやって、一緒に活動している雰囲気を出すかというと、「責任感を持たせる」関連の記事(5)が参考になると思う。

イメージとしては、文化祭をする時にクラス全員参加している感を出されるのと同じである。基本的に、役割や責任の割合が薄ければ薄いほど参加している感が薄れ、当事者意識がなくなっていく。そこで、仲間集め(営業)をする時に、なるべくそこを意識して、いかに役割と責任を持ってもらい、それに対してリターンを出すかが重要になる。

あとは細かいテクニックとしては、決起集会を定期的に行うことだろう。ここで大切なのは、成果があるから集まるのではなく、ただ集まって飯でも食いながら我々は仲間だという意識を持つのが大事だと私は考える。仲間関係を維持する上で、ただ集まるか集まらないかというのは実は何よりも重いと私は思う。

 少し脱線したが、まとめると

現代において、「顧客を顧客だと思わずに仲間だという意識」を持つことが弱小活動家において大事である。

この記事を読んでいる人にも、仲間感を演出していかなければならないなぁ。と思ったので、次の記事から少し工夫を入れていきたいなと思ったところで筆を置きます。

ではまた。

ぴくむん

参考:

1 情熱大陸:https://www.mbs.jp/jounetsu/2020/11_01.shtml

2 くまもと農家ハンター: https://farmer-hunter.com

3 回収できる「子供への教育投資」 “高学歴”なら十分な期待収益あり: https://www.zakzak.co.jp/eco/news/180301/eco1803010008-n1.html

4youtube: https://www.youtube.com/channel/UC1zsShDyJp8AafQu9BPo1PQ

5 部下に責任感を持たせるために必要なオーナーシップとは?: https://suke10.com/article/1007942

 

 

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