【別冊】そもそも同人誌の魅力ってなんなの
こんばんは
妻が成人マンガ家で、その夫兼プロデューサーのぴこつです。
※妻はniko(@nikonikopun17)と申します。
初めての方、初めまして!来てくれてありがとう!!
初めてじゃない方、お帰りなさい!いつもありがとう!!
今回の記事は、いつもと少し趣向を変えてお伝えしてまいります。
初めに、一つだけお断りさせてください。
今回の記事のテーマはズバリ、
妻がお仕事として書いている成人マンガ、いわゆる商業誌とは別の「同人誌」のこと。さらに「二次創作」についてです。
ちなみにこれも先に言ってしまうと、ぼく自身が同人誌や二次創作の知識がかなり『にわか』です。妻のプロデューサーとか言っておきながら、あまり把握していないと言う体たらくを許してください。
ただ、実情を見てみると同人誌でさらに二次創作という世界は少し特殊なようで、受け入れられない人には受け入れられないらしい。
そんなこともありますので、もしも同人誌について嫌悪感を持たれている方や「あまり見たくないよ」っていう方はこれ以降はご覧にならないことをオススメします。
(ここまでの方へ)
今日は来てくれてありがとう!またいつでも遊びに来てくださいね!
よかったら他の記事でも読んでってください。大半の記事で「なんのこっちゃ」をご提供しています。
…っていう予防線を貼った上で、
ここからもお付き合いしてくださる方、ようこそディープな世界へ。
よくぞ残ってくださいました。
どういう展開が待っているのかこの時点でぼく自身もよくわかっていませんが、どうかよろしく!
二次創作の文化が生み出したセカンドクリエイター
冒頭から同人誌のセンシティブな部分に突っ込んでしまうが、同人誌業界においては二次創作が暗黙的ルールのもとで自由に展開されている。
ぼくの妻がその昔に同人誌を描き始めた時、ご多聞にもれず二次創作の分野だった。今でも好きなアニメのキャラクターの二次創作を商業のお仕事の合間にちょいちょい描いていて、イベントにも出たりしている。
この「二次創作」が受け入れられる人とそうでない人がいるのはぼくも承知の上でこの記事を書いているけれど、暗黙的だろうが明示的だろうが文化として何年も続いているのだから現代社会においては「認められている」と解釈している。
大規模なイベントが何年にも渡って実際に開催されているという事実がそれを物語っている。
そんな二次創作の文化は年を追うごとに一般の人たちに受け入れられてきた。
10年ほど前では肩身の狭いマイノリティだった「オタク」も、今やオタクであることを公言できるまでに成熟した感がある。
二次創作は単に原作のコピーというわけではなく、個人が持っている作品への愛が生み出す理想の形で構成されている。
誰でも最初は「真似ごと」から始まっている
小さい時、あなたはどんな絵を描いていた?
アンパンマン?ドラえもん?それともピカチュウかな?
きっと自分自身がアニメで見ていた大好きなキャラクターだったよね。
ぼくは何を描いていたっけ。
壊滅的な記憶力の片隅のかすかなかけらによると、おそらくドラえもんだった気がする。絵かき歌があってね。
ま〜る書いてチョン♪ま〜る書いてチョン♪
お豆に目が出てう〜えき〜ばち〜ぃう〜えき〜ばち〜ぃ♪
(なっつかしっ!!)
ってどのくらいの人に伝わるんだろうかこれ。
もう言っている自分が生きた化石のような気分になっていて、貝塚があったら入りたい気分なんだけど伝わる人にだけ伝わればいい。
伝わったあなたはきっと考古学者になれる!
そんな似顔絵とかはみんな書いていたと思うんだ。子供の頃に。
たいていの場合はテレビアニメで見ていたキャラクター。
今だともしかしたらゲームの世界から生まれたキャラクターもいるかもしれない。
ぼくの中学一年生の娘は「すとぷり」にハマっていて、マンガ家の妻の影響なのかはわからないけど、今はマイクラをやるために買ってあげたパソコンと妻のお古になった「板タブ」を使ってデジ絵を猛特訓中。
将来の夢は今の所は「絵師」(イラストレーター)らしい。
最高だね!!
そうやって、みんな実は子供の頃にはたいがい真似ごとをして絵を描いている。それもきっとワクワクしながら描いていたはずだ。
もっと上手に。もっと理想のあのキャラに近づけるように。
何度も何度も繰り返し自分の大好きなあのキャラクターを描いていたと思うんだ。その思いは誰も止めようとなんかしない。
「上手だね!」と褒められればみんなきっと笑顔になっていたはず。
あの時の高揚感を味わいたい人たちが現代のセカンドクリエイターだ。
狭いコミュニティから生まれる部活的な世界
推しのアニメやマンガの内容を語り合うことはきっと楽しい。
映画を観た後だったり、大好きなアニメの放送の翌日だったり、推しのアイドルがTVに出た翌日だったり。
学生時代、友達との会話はもっぱらそういう話題だったと思う。
現代の子ではYoutuberとか娘も夢中の「すとぷり」などかな?
そういった自分と同じ推しを持つ人たちとの間にはコミュニティが生まれ、部活やサークルのような小さなグループがたくさん生まれている。
そのグループ内ではお互いの創作活動をリスペクトしていて、イベントが近づくとみんなでその創作活動自体を楽しみ、励まし合う光景も目にする。
同じ趣味趣向を持つクリエイターどうしでネットを介して集まって作業する「モクリ」など、クリエイターを支援するサービスも活況だ。
妻のnikoも、同志と一緒に作業をすることによって効率が上がっているように見える。
nikoと一緒に作業してくれているみなさん、いつもありがとう!
エゴが剥き出しの自己表現の形
二次創作だろうとオリジナルだろうと、同人誌はどれもクリエイター独自のエゴが詰まっているからおもしろい。
正直、ぼくは妻が同人誌を描き始めるまで、二次創作が何を指すのかもよく理解していなかった。単に「原作のまねごとをするのかな?」くらいに思っていたんだけど、とんでもない。
原作が大好きなクリエイターが思い描く自分の理想のキャラクター、ストーリー、キャラクター同士の関係性など独自のエゴの塊に、とにかく圧倒された。
妻にも推しのキャラが居て、彼女の描く二次創作は何年も前に同人誌を描き始めた頃から一貫している。
そこも人それぞれで、
自分がその時に好きなマンガを題材にしている人
自分が昔からずっと好きなマンガを題材にしている人
話の内容は理解できなくとも各個人が好き勝手に話を展開する感じ、ぼくは好きだな。
商業誌への登竜門(おまけ)
妻が現在の成人マンガ家となったきっかけもこの同人誌だ。
その時はぼくが進めて描いたオリジナル作を描いていて、イベントでそのマンガを買った当時の編集者が妻の作品を認めてくれた。
当時は妻自身もそんな商業誌を描こうなんて思ってもいなくて、そもそもそんな展開から商業作家になる道が訪れることがあることすらぼくは知らなかった。
それはそれで夢がある話。
でも、同人誌の本質はそこにはない。ただそれを生み出すクリエイターたちが自分の趣味趣向を思いっきり表現する媒体が同人誌というだけ。
逆に、クリエイターは同人誌があるからこそ自分自信を表現できるんだよね。
誰になんと言われようとも、自己表現ができる絶対的な自由が、そこにある。
じゃあ、またね。
あ・・・
初めてぼくのところに来られた方で、さっきから「妻」だ「妻」だと気になっている方はこちらの記事をどうぞ。
じゃあ、今度こそ、またね。
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