自称アンチは自分の言っていることの意味が理解できていなかった
妻で成人マンガ家のniko(@nikonikopun17)はこの1年もの間、ストーカーのようなクレーマーから執拗に付きまとわれていたんだよね。
それがようやく手を引いたみたいで、なんとか胸を撫で下ろしている。
とは言っても実はこの方、約一年前に説得に応じて一旦は落ち着いていていたのに、その後どうやらそれが悔しくなったのか暇を持て余したのか、とにかくストーキング癖を再発させて、また妻にまとわりついてきていたので、
「あなたの言っていることは理不尽極まりないことなんですよ」
とぼくからも散々説明をし、今の状態にまで漕ぎ着けた。まったく話の通じない相手なので、ぼくは子供でもわかるようにと思って渾身の願いを込めてnoteの記事を書いた。
するとなんとか「思いだけ」は伝わったみたいで、「反省します」との言葉をいただきました。
ただ、添えられた文章によると、あの誰でもわかりそうな文章であってもやはりズレた感覚をお持ちのようで、根本的な部分は理解できていないみたいだった。
この件で、あえて「アンチ」とは呼べない特異な思考の人の特性を自分なりに整理した上で記録しておこうと思う。
こういう、相手の感情や言っていることの本質を理解できない人が存在するということがわかったという意味ではいい人生経験になった。
その方の最後の言い分を要約するとこうだ。
1年以上すれ違いが続いてしまった
(クリエイターは)批判にも耳を傾け、作品の方向性が偏らないよう気を配る注意力も必要
一度売れて驕り高ぶっていた
私は元美術部だったが彼女より歳下で、プロでもない。立場を超え、1年もの間批判し続けたことは心よりお詫びします。
私の師匠と貴方がたは考え方に隔たりがあります。クリエイターには何通りもの考え方、作り方がありますので、それ自体を否定するつもりはありません。
一見すると正しい事を言っているようにも見える。
ただ、この人の問題点は自分自身の言動と思考がどれだけ危険かを理解していないことだった。
まずこの方が「すれ違い」と言っている点について。これは終始この人が言っていた。スレ違いどころか、そもそもこちらはこの人と議論するつもりがサラサラない。
なぜなら、この人がしているのが批評ではないからだ。
自分自身で「批評」と言っていたが、勘違いも甚だしい。批評とは、作品自体を正しく評価していることを指す。
この人の意見は、いつも作品の評価をしているように見えて実はそうじゃない。
根底にあるのは「自分の欲求を満たす作品を描いてくれ」だけ。それだけじゃない。一年前、その人はもっと感情的で「私はあなたの以前の作品が好きだったので前の作品を描いてください」と必死に訴えていた。
ところが妻はどれだけその人が訴えても信念を曲げなかったので、それからは「もっともらしい言葉」を並べて批評しているように見せかけてずっと妻に執着してきた。
作品自体に優劣を付けるのは大いにけっこう。「面白い or 面白くない」などがそれだ。その分野の作品を純粋に楽しんでいる人たちから生まれるそれこそが作品の批評なので、そこからアンチが生まれることはあるだろうし、そういった声は貴重だ。
でも、この人の言っていることは明らかに性質が異なる。
この人が本当に願っていることはこう言い換えればわかりやすい。
「私の欲求を満たす作品を描いてください」だ。
それをその人はずっと
「あなたの生きる道はそこではない。あなたの良さはそこでは生まれない」
という言葉を使って妻の意思をコントロールしようとしてきた。つまり自分好みの作家になれという単に自分勝手な要求だ。その理不尽な要求の異常さに、言っている本人は気づけていない。
”自分自身が得をする要求をし、相手を自分の思うようにしたい”
それは洗脳だ。
人は相手に命令や要求をする時に指を指す。その指は人差し指こそ相手に向いているが、他の指は自分を向いている事を理解した方がいい。…て、昔どこかの本で読んだ。まったくその通りだと思う。
それから「驕り高ぶっている」と言っていたが、自分でマンガ家を経験をしたこともない人からそんなことを言われる筋合いはまったくない。鼻で笑うレベルの薄っぺらい意見だ。
自分自身が「歳下」だとか「プロでもない」とか立場のことを気にしておられるみたいだったが、年齢とか実績の問題ではなく、言って来ていること自体が異常なんだよということ。
「私の師匠と貴方がたは考え方に隔たりがあります。」
の師匠が誰かは本当に「誰やねん」なんだけど、そこはもうどうでもよくて、考え方ではなくこれまで訴えてきているのは他でもなく「あなた自身の意見なんですよ」ってこと。
そのお師匠様にその人がこれまでに妻に送りつけてきたメッセージや意見のスクショを見てもらいたい。お師匠様はきっとドン引きすると思うよ。そして「それを自分も同じ考えだと思ってもらっては困る」と絶対言うだろう。
そしてこの方の最大の問題点。
相手の痛みがまったく理解できないということ。
こちらがどれだけ「やめてください」と訴え続けても止むことはなく、謝罪があったかと思えば、自分を正当化する言葉を一緒に言ってしまう。それによって相手がどう受け止めるかが想像できないのだろう。
謝罪をするには誠意が必要で、その誠意に自分を正当化する言い訳をつけてしまえばその誠意も水の泡。相手からの信用をまたさらに引き下げることに気付けない。
そう言う人はたいていの場合、相手を怒らせたりして関係が途切れても
「どうしてこうなったのかさっぱりわからない」
と言うのだ。
そういえば、何年か前にぼくが仕事を一緒にしていた同僚も、結婚する手前まで行った(本人談)交際相手に振られた時に同じことを言っていた。
ぼくはその時の彼と、妻に向かって執拗に自分の欲求を満たしたいだけの要求を繰り返してきたその人を見ていて、それもこういう人の治らない特性なんだろうと思った。
ただ申し訳ないが、ぼくも妻もそういう人とは一切関わりたくはない。
他人は、自分が思っているほど簡単に変えられやしない。信用力のない人が誰かに訴えることを繰り返したとしても相手は変わることはないし、むしろ信用していないあなたの言葉など絶対に聞いてやるものかと思うだろう。
どんなにうまい言葉を使って発言をしようが、自分が言っていることの本質がなんなのかをわかっていないと相手には何も伝わらない。何も響かない。相手にはあなたの本音が透けて見えるから。
ぼくは、きっとその人は一年前と同じように時を経て自分勝手な判断で「もういいだろう」と、また接触を試みるんじゃないかと思っている。
ただ何回も言っているようにその人とは一切絡みたいとは思わない。
ぼくたちが理不尽な要求で変わることがないのと同じように、その人が本質的に変わらないことも知っている。
だからその人はその人で自分の人生を生きて、ぼくたちの目の届かないどこか知らないところで幸せになってくれればと思う。
どうか、お幸せに。
じゃあ、またね。
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