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当店はシングルのみでございますゆえ、何卒。

いろんなことを同時に進められる人ってどんな脳をしてるんだろう。

ポンコツ脳のぼくにはそんな大容量メモリ搭載ののハイスペックマシンのことは到底理解できるものではないことはわかっている。

でもあえて言ってしまおう。

不公平だよ、そんなの。


言ってしまった。

なにか作業を始める時、「これをやろう」と思って始めるよね。意気揚々と始めた作業が波に乗ってきた時、唐突に他の人から別のことを頼まれる。頼まれごとじゃなかったとしても、なにか質問をされたとする。

そんな時、当然その人を無視してしまうほど冷たい人間ではないから何かを答えるよね。
しかもぼくは親切で名が通っているじゃない?

だからかなり懇切丁寧に説明をしたり、親身になって話を聞いちゃう。いや、親身になってはウソかもしれないけどでもちゃんと聞いちゃう。
それはぼく自身が低スペックで相手の話を理解するのに時間がかかるからなのかもしれない。

とにかくぼくはその話に集中するわけだ。

質問されればちゃんと答えるし、わからなければ一生懸命考える。

そして誠心誠意の回答を相手にして満足する。

するとどうでしょう?

さっきやっていたことをキレイさっぱり忘れてしまう。いや、やっていたことはかろうじて覚えているんだ。覚えているんだけど、「どこまでやったか」を覚えていない。

そんな状態で元の作業に戻るものだから、自分でも気付かないうちに同じことをやっていたりする。

「あ、これさっきやったじゃん…」

悲しくなる瞬間だ。同じことをやっているのだから当然、その分の時間はロスだよね。

でもきっとぼくは同じことでもやらなかったら思い出してもいない。ぼくにとっての「さっきやったじゃん」はスリープ状態から復帰するための必要な動作なのだ。

となると、何かをやっている間にほかの何かをブッ込まれてしまうと確実に時間をロスしていくということになる。

こういう複数の作業が同時にやってくることをビジネス用語で「マルチタスク」と言う。ビジネス用語というよりも元々はシステム用語だと思うけど。要はパソコンで何かやっている最中にほかの何かを作動させる。

例えば

・音楽を聴きながらnoteを書く
・モクリをしながらマンガを描く
・映画を見ながらマンガを描く
・Skypeをしながらマンガを描く

主に妻のマンガ家niko先生(@niko)がやっていることしか思いつかなかったのは不本意だけど。

このマルチタスクをスムーズにこなすにはパソコンであれば、より大きい容量のメモリが必要だ。だからぼくの頭のメモリは貧弱だというわけ。

マルチタスクをこなすことが得意な人は、一つ一つの作業にかける時間も少ないんだと思う。それに、誰かに話しかけられたとしても本質を理解したり、正しい回答を導き出すのも早い。

だからきっと、もともとやっていた作業にもスムーズに復帰できる。
もっとも、ぼくの記憶力の弱さではそれ以前の問題ということもあるかもしれないが。

でも、人に対して丁寧に接しているのというのは本心だ。だってぼくの頭ではよく聞かないと理解できないし、その人が本当はなにが言いたいのか、気になるじゃないか。

そんなことばかりに気を取られるからマルチタスクがこなせないんだろうけど、これはぼくの特性なんだろうな。

きっと言われても直らない。

だって覚えてらんねぇし。

ちょいちょい暴言っぽくなってしまうのもぼくの特性なんだろうな。てやんでい。


「丁寧」と言えば聞こえはいいが、単に「遅い」と言われたらそれまで。でも、きっとそんなぼくの仕事が評価されないのだとしたら、とっくにクライアントさんからの契約は切られているはずだ。

だからぼくは丁寧にやる。それでも失敗しちゃうからポンコツのぼくなんだけど。

でもやっぱりできることなら一つ一つを確実にこなしたい。なので、ぼくに仕事を振ったのなら、もう他のことは今の作業が終わってからということにしてほしい。

ロースペックパソコンでいろんなことを同時にさせるとフリーズすることは誰だって知っている。しかもぼくの仕事現場はみんなぼくよりも優秀なエンジニアばかりだ。

そんな人たちがぼくの身にあまる仕事を振っちゃいけないよ。ぼくにスムーズな仕事をさせたいのなら、常にシングルタスクにしておいてね。

そのほうがきっとみんな幸せだよ。

じゃあ、またね。

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