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底辺エンジニアのぼくが生き残っているワケ

あなたは、「エンジニア」にはどんなイメージを持っていますか?

そのイメージ、ぼくを見たらぶっ壊れること間違いなしです。

みなさんこんにちは、こんばんは、おはようございます。ITエンジニアのぴこつです。

おそらく、「ITエンジニア」というとITエンジニア以外の8割の人がインテリっぽいイメージを持っておられるかと思います。

でも実際にはITエンジニアとひとくくりに言っても、様々なタイプのエンジニアが存在します。そしてぼくはその中でもかなりのポンコツに分類される存在だと自負しています。そんなポンコツITエンジニアがこのお題に投稿してしまい、本当にごめんなさい。
自分でも「お前はどの面を下げてここに投稿しているんだ」と思っています。

ITエンジニアに求められる能力の一つに「論理思考」が挙げられます。特にぼくのようにプログラマーといって、今は子供たちも学習するようなプログラミングをする仕事では、論理思考は必須能力といって良いでしょう。子供たちがプログラミング教育を受けるのも、一番はこの論理思考を学ぶためです。

そしてこの論理思考、ぼくは大の苦手です。

さっきからことごとく現役のITエンジニアらしからぬ発言ばかりで、お題である「エンジニアでよかった」がドンドンかすんで来ていますよね。

大丈夫。その感覚は間違っていません。ぼくもそう思います。

そもそも論理思考ってなんなのさ?という方に簡単に解説します。辞書やgoogle検索で引いてもぼく自身があまりよくわからなかったので、自分の解釈で語ってしまいますね。

論理思考とは、物事を順序立てて考え、ゴールへの道筋を作った上で実行していく能力のことです。

プログラミングの仕事で言うと設計段階に当たりますが、設計では実現したいゴールに向かって様々な条件判断を組み込んでいき、最適なルートを導き出す必要があるんです。この設計が論理思考でできていないと、実際にプログラムを組んだ時にバグ(不具合)を生んだり、要件を満たせていたとしても動作がとても遅くなってしまったりします。

同じシステムとかゲームを作ったとしても、プログラミングの仕方によって品質が異なってきます。システム開発は、お金さえ出せば品質が良いものができるのかというと全然そうではありません。作ったエンジニアの能力一つで、同じ予算であっても品質には雲泥の差が出てしまうんです。

・・・というのが、ITエンジニアっぽい仕事内容の説明ですかね。もっとも、ぼく自身がポンコツエンジニアなので、本家本元のITエンジニアの方からはお叱りを受けてしまう雑な説明かもしれません。

ぼく自身の仕事っぷりはどうなんだということなんですが、それはそれはもう、いつもポンコツ状態でして、自分の作業時間の見積もりも甘いし、クライアントからの要件(要望)を理解するのにも相当な時間を要してしまう。

大事な大事なシステムの仕様を理解するために何回も質問を繰り返し、ようやく自分のポンコツ頭に落とし込んだらプログラミングを始める。

と言った具合に、論理思考を身につけたプロのエンジニアさんであれば

「1を伝えたら100を理解して120の仕事をする」

のような技は、ぼくは持ち合わせていません。

そんなポンコツエンジニアのぼくですが、今さらながらITエンジニアの経験年数をお伝えしておくと、ちょうど20年。

20歳の頃からITエンジニアを生業としています。

びっくりですよね。
そんなポンコツエンジニアが20年も生きながらえているなんて。

大丈夫。その感覚は間違っていません。ぼくもそう思います。

それに、ぼくはもともと工業高校の「機械科」を卒業していまして、最初に就職した会社も地元で半導体などを作っている製造業でした。

その仕事が自分には馴染めず、少なからず興味のあったITエンジニアに転職したんですが冒頭からお伝えしているようにポンコツゆえ、覚えも悪くてなかなかエンジニアぽい仕事ができるには至らない。

それでも、なんとか簡単なプログラムの修正などを繰り返し繰り返し、徐々にプログラムというものを覚えていきました。

ぼくのポンコツさにきっと頭を抱えていた先輩方も多かったことでしょう。でも、みなさん根気よくこんなぼくに仕事を教えてくださっていました。

ぼくがエンジニアに転職した時期がITバブルとかぶっていたこともあったかもしれません。当時はITエンジニアもまだまだ少なく、技術のない未経験でも時間をかけてでも育成してくれる会社は多かったと思います。

ぼくがITエンジニアをしていく中では本当にいろんな人と関わってきました。
思い返すと、教えてくださった人や一緒に仕事をしている人たちとはおおむねいい関係を保てていた気がします。

ぼく自身の第一印象を聞くと、だいたいの人が「ちょっと近寄り難い」とか「すごく仕事ができそう」とか「変わった人」とか、ちょっと「とっつきにくい」印象を抱く人が多い気がします。

でも、実際に仕事をしてみると大して仕事はできないし、話してみるとなんか話しやすい(と言われる)し、わからなくてもがんばっている(と見られる)となぜか評価がよかったりするようなんです。

自分では、散々言っているように「ポンコツ」と自覚しているので、自分が評価されることは理解できないんですが、確かに人と会話するとなぜかたいていの人には好印象を持ってもらえるし、自分が理解できないことを何回か質問しても快く答えてもらえている(気がする)んですよね。


ぼくがまだ20代の時、当時の会社で役員をしていた年配の方に

「自分の評価は自分でするんじゃなくて、他人がするんですよ。あなたの良さは相手が知っているんです。」

って言ってもらえたことがあります。

今でもぼく自身に誰かに伝わる良さがあるのは、にわかには信じ難いことなのですが、自分が評価されているからこそ、今でもエンジニアを続けていられるのかもしれない…とも思ったりしています。

ぼくは27歳の時からフリーランスとしてITエンジニアをしています。

それから13年。

ポンコツであることは今でも変わりません。バカの一つ覚えのような、今では古びたプログラミング技術しか使いこなせてない。

エンジニアが慢性的に不足しているという状態にも恩恵を受けているのかもしれません。

でも、クライアントに長く仕事を任せてもらえているという事実は、こんなぼくにもそれなりに信用があったりもするんだろうかと、今となっては思います。

こんなポンコツな底辺エンジニアでも、技術だけじゃなくて人間性で評価されることはどこでもありますよっていうことを伝えたいですね。

エンジニアという技術職には当然、向き不向きもあるしぼくは絶対に「向いていない側」の人間だと自負してます。技術革新も進んでいる時代で、この先そんなにもエンジニアが続けられるとも思っていません。

ただ、40歳になった今でも続けていられていることに感謝しています。


#エンジニアでよかった

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