徒然草が…
古典の授業で習って以来ずっと頭の中に徒然草があります。つれづれなるままにひぐらしすずりにむかひてこころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれ…と。
文章が間違っていたらごめんなさい。わたしの頭の中での徒然草はこれなのです。
現代語訳もぼんやりとしか覚えていないけど、暇なので硯と向かい合って心に浮かんでくる他愛もないことを取り止めもなく書き連ねていると何とも言えない気持ちになってしまうのです。ということだったかと思っています。
この後は記憶していないのでよくわからないのですが、どうして何十年も覚えてるのかなぁ?といつも不思議なのです。
特別、兼好法師さんの文章が好きだった訳でもないし…なんなら川の淀みの泡沫を使って世の無常を著した方丈記の方が好きなのに。あ、もちろん方丈記もはじめの方は記憶してあります。でも、何かしらの作業をしている時に頭に浮かぶのは徒然草なのです。
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兼好法師はそこはかとなくかきつくってなどおらず、きっと綿密に計算してこの徒然草をつくりあげたのだなぁと尊敬しているからかもしれません。
『あやしうこそものぐるほしけれ』