「非」北欧生活 | 02. ちょっとだけフィンランドを味わうクリスマス
東京で過ごすクリスマスは未だに慣れない。
12月に街中がクリスマス雰囲気になって、25日がすぎるとクリスマスツリーや飾りが片付けられる。(この投稿も26日になってしまった事に、少しドキドキしている)もちろん、日本のクリスマスはいわゆるコマーシャルクリスマスであり、バレンタイン、ハロウィンなどと同じく企業がイメージを作ったイベントだ。人によって過ごし方も感じ方も違うと思う。でもフィンランドの人にとってのクリスマスは、もっと深い、精神的な意味を持つイベントである事には間違いない。ろうそくに火をつけ、クリスマス料理を食べて、家族や友人とゆっくり時間を過ごす。
一年の中での一番暗い時期に暖かい灯りをくれるイベントだと思う人もいれば、強いストレスや孤独感を感じて苦手な人もいる。
もう長年1人暮らしをしていても、クリスマスにどうしても感じてしまう妙な孤独感は消えない。友達と一緒にいても、どこかにお出かけしても、どうしてもフィンランドのことを考えてしまう。
おばあちゃんのお家でみんなで過ごした子供の頃のクリスマスはもうない。
そうして、ちょっぴり寂しい気持ちになるクリスマスだが、ちゃんとぼくなりの過ごし方があるので紹介しようと思う。
まずは北欧のホットワイン「glögi」(グロギ)を作る。
glögiはワインというより、スパイスが入った暖かいジューズみたいな感じ。フィンランドではスーパーなどで売られていて、基本的にはノンアルで、アルコールは温める時に好みで入れる。
ぼくは日本のスーパーで簡単に手に入るもので適当に作っているが、本番の味を忘れてしまっているか、結構近いと思う。
まずは、りんごジュースとスパイスをゆっくり沸騰させ、火を止めてワインと砂糖を入れる。沸騰しないぐらいまで温めたら完成。とても簡単だ。
飲むときは好みでレーズンや皮なしのアーモンドを入れて飲む。
glögiがあれば大体クリスマス気分になれるし、友達に作ってあげたりするのも楽しい。
その次は「riisipuuro」(リーシプーロ)だ。
作るのに1時間くらいかかるが、材料はとても簡単 : お米、牛乳、塩。
そう。牛乳でお粥みたいに炊いたお米なのだ。
多くの方は、うぇっ!となるような組み合わせだけど、意外と美味しいよ?(笑)
日常で食べることもあるが、特にクリスマスの朝に食べる習慣が強い。
鍋の中にアーモンドを一個入れて、当たった人に良いことが起こるという占いもある。ぼくは一人で食べるので入れないけど..
食べる時はジャムなど載せる人もいるけれど、ぼくはバター、砂糖、シナモンパウダーの組み合わせが一番好き。
大体この二つがあれば、満足しちゃうのがぼくのクリスマス。
本来は色んなクリスマス料理を何時間も何日もかけて食べるが、クリスマス料理はあまり好きじゃないのでこれで十分。あとは、シナモンロールとクッキーなどがあれば完璧。
少しでもクリスマス気分を味わって、フィンランドの実家に電話すれば孤独感も和らげる。
Hyvää Joulua!
フィンランドのクリスマスはまだまだ続く。
クー🌙
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