カントーロード vol.33 八十八ケ所巡礼×人間椅子 2024年9月4日(水) 水戸LIGHT HOUSE
カントーロード vol.33
八十八ケ所巡礼×人間椅子
2マンイベント
2024年9月4日(水)水戸LIGHT HOUSE
人間椅子セットリスト
SE 此岸御詠歌
無情のスキャット
ダンウィッチの怪
幻色の孤島
狂気山脈
時間からの影
未来からの脱出
超自然現象
針の山
(アンコール)
なまはげ
ダンウィッチの怪が終わったあたりで、
今日は八八さんに寄せてプログレたくさんでいきますとの宣言あり。
狂喜!!
いやあ最高でありました…✨
以下曲についての雑感。
「無情のスキャット」
対バン相手が対バン相手なので、1曲目から絶対ヒネた選曲でくるんではと思ったところにこの聴き慣れたアルペジオ。
あれ、ずいぶん素直にきますね!?(微妙に失礼w)と思ったけど、よく考えたらMVの撮影場所が2ヶ所ともここの近くじゃんね!(七ツ洞公園と大洗海岸)そりゃ演るよね!ということで納得です(というか明日の千葉でも普通にやるかもしれないが)
最近また、いい曲だなあとしみじみ感じることが多いのですが、今日も。
さすが世界中の人々を魅了し続けている曲であります。
「ダンウィッチの怪」
実はイントロをしばらく聴いていても「あれ!?この曲何だっけ?」となって曲名がすぐに出てこなかったという(アカン)
「何かこれは多分!頽廃芸術展の曲だ!」というのはなぜかすぐわかりましたがw
脳の老化恐るべし。2022年秋の「闇に蠢く」ツアーでさんざん聴いた曲なのにねえw
闇に蠢くツアーといえば、この後の狂気山脈、時間からの影も同様に同ツアーでやっていた曲ですね。
今回これにプログレ仲間として幻色の孤島(直近では2022年の日野フェスでやりましたね)が追加という。まあみんな2022年ぶりということで。
思えばすごいラインナップであります。
いつになく鈴木さんの顔芸と邪悪な歌いっぷりが最高でありました。気合入ってんなあ。ほんと凄い曲、凄い演奏、凄い音、凄い歌にパフォーマンスだよね。
個人的に大好きな、終盤の鈴木さんが足をダンッ!と下ろしてからの爆発的に狂気のようにかき鳴らす和嶋さんのギターがまた聴けて最高でありました(今そこの箇所を音源で聴いてたけど、やっぱりこの頃は声が若いねえw)
しかしこの圧倒的な、他のどのバンドにも生み出せない世界観よ。人間椅子はやはり凄し…こんななのに宇宙電撃隊とかもやっちゃうんだから幅の広さも凄し。
「幻色の孤島」
前述の通り日野フェス以来の演奏。
その前は新青年ツアーですかね。
日野フェスの時もあまりに凄すぎて「グハァァ…!!」とぶっ倒れそうになった圧倒的プログレ間奏部分、今回も最高の最高でありました。ご飯何杯でもいけます。
和嶋さんは「盛り上がらないのれない曲」とこの一連のプログレ続きを形容してましたが、めっちゃのれました!!盛り上がりました!!
「世界中の人全員聴いて」と言いたくなる曲の1つであります(人間椅子の曲そんな曲ばっかりや)
ぬぉぉぉ寿命が伸びた…
「狂気山脈」
世界で唯一「行方知れずの伯父き」という特殊な歌詞の出てくる曲です(ほんといいよね)
八八さんのファンの皆さんも初見でいきなりダンウィッチの怪、幻色の孤島、狂気山脈と人間椅子ファンにですら上級者向けの曲(どういう基準ですかね…)をぶっ続けに有無を言わせず聴かされて驚愕されたことと思いますが、これは「普段八八さんを聴いている皆さんならこの選曲でもバリバリについてこれるでしょう!むしろノリノリでしょう!(※やや強引)」というお客さん方への信頼の証なのかなあと思ったりしました。
八八さんに寄せたってことだからね。
ほんと毎度そのイベントに合わせて色々選曲に工夫をこらしてくる人間椅子さん面白い(きっとめっちゃ楽しんでるよなあ)
演奏は相変わらず最高でした(もう毎度これしか言えねえわ)
最後のギターソロ、対バンで時間に限りがあるせいかいつものワンマン時より短い気がしたんだけど、充分長かったらしく、途中で鈴木さんが何度もベースを鳴らして「終わり!」の合図を送った(けどだいぶソロ続けた)由。
鈴木さんのベースといえば、やっぱり今日も凄い音を出してたな。
自分も人間椅子ファンになったことをきっかけにロックを聴くようになって以降、色々なバンドの素晴らしいベーシストの音を聴いてきましたが、鈴木さんの音は自分の貧乏耳にもほんと独自だなあというのが感じられます。何かもう本当にありがたい。
しかし「狂気!」というところでみんなが一斉に腕を振り上げて唱和するの、一体何の集団という感じですね。
ほんと面白いなw
「時間からの影」
今日のプログレ続きのラストを飾る曲はこの曲でした。
長くはないですが、不穏なイントロから始まり以後も不穏で奇妙な音とリフ続きの間奏がたっぷり聴きまくれるこの曲もやはり最高でありました。
一言にプログレ系といっても、ここまで聴いてきてもわかるように全然互いに似通った曲がないんだもんなァ…
全部違っていて、全部独自にカッコよくて、ほんとどうなってるんだ人間椅子。
しかしほんと「これ本当に対バンなの?マニア向けワンマンじゃなくて?」と何度も思ったよねw
「未来からの脱出」
ここから脱プログレというか通常運転に。
ノブさんが歌ってる間、和嶋さんと鈴木さんが左右に行ったり来たりしてマイクを交換して歌ったりして、おおノリノリだねえ!と思いました。
ノリノリといえば、鈴木さんも和嶋さんもステージの前端ぎりぎりくらいまで出張ってきて凄かったな。
特に鈴木さんは頻繁に最前列にほぼ覆い被さらんばかりの状態だったんで、最前列の人たちは嬉しいを通り越して「うわあああ!?」となったのではw
ついでに鈴木さんが、そして何といつになく和嶋さんも!ネックを客側に縦に突き出しておさわりOKという大サービスを敢行していました。
これ、前の八八さんでシミズさんが、後にマガレさんも、「フロアに下りてお客の中に突入して2階まで行って演奏して戻ってくる」という超サービスをやっていたので(しかもマガレさんなんか白塗りセーラー服に般若心経ストッキングという姿だ)対抗したんじゃないかと思いました。
いや、一応こちらも白塗り僧衣ベーシストや来年還暦ギタリスト(冠する言葉はそれなのかw)がいつフロアに突入してもいいよう、心の準備はしてたのだけどもw(やはりそれは無かったか…)
てなわけで大サービス人間椅子でありました。良き良き…
「超自然現象」
割とライブでよく演奏される曲ではありますが、このザクザクと刻むギターリフ、ほんとめっちゃカッコいいな。(毎度「凄い」と「カッコいい」しか語彙がなくてごめん…)
ほんと人間椅子の曲は多彩すぎるしそれがライブとなると何倍にも良くなるので参るッスねえ…
「針の山」
おなじみの。
ライブ始まりの時はあまりにフロアがすし詰め過ぎてこの曲でジャンプもできなかろうと思ってたけど、人間椅子の時はある程度隙間ができたので普通にできましたね。
もう安定オブ安定すぎて何も言うことはございません。
このイベントシリーズの前の対バン(バックドロップシンデレラさん達)のレポをちょっと見ていたら、後攻のバンドのみアンコールがあると書いてあったので、針の山が終わってそそくさと袖にはけるお三方を見て、アンコールあるねえ…と思っていたところ、あっという間に再登場。
「なまはげ」
最後はなまはげ。
やっぱりラストはこの曲でしっくりくるねえ。
終盤の鈴木さんの大見得切り(?)も、いつもより更に力入れてるなあ!という感じでした。
対バンだと特に、初めてのお客さんいっぱいだし嬉しいな!!というウキウキが無茶苦茶気合あふれる演奏とパフォーマンスに結実するバンドであります。
まあワンマンでも元気いっぱい嬉しさいっぱいで全力の演奏をしてくれるのは同じなので…
選曲から含めておざなりとか妥協という言葉とは全く無縁、どんな規模のライブでも常に最高のパフォーマンスを見せることに努めている、それが曲そのものの良さとともに人間椅子を好きなところだし、自分の好きなバンドはそういうバンドなんだ、なんてことを考えました。
てなわけで。
八八さんのライブも本当に素晴らしかったし(こちらも圧倒的な演奏力とともに隅から隅まで行き届いたお客さんへの思いやりとサービス精神が本当に凄かったですね!良いバンドというのはやっぱりこうなんだな…)今日は最高に楽しめました。
このイベント企画に感謝。
そしてこの両バンドの対バン、今回は観られる人の数も少なくチケットも激戦でしたので、ぜひ更に大きい箱で、できれば色々な都市でまたやってくれることを希望します。
もちろんさらなる人間椅子プログレ祭りを希望という下心込みですw
人間椅子の長くて何かだらだら続く曲…最高であります…
(終わり)