他人と仕事と

他人だけど他人じゃないような人々と
仕事だけど仕事じゃないような仕事をするのはすこぶるストレスフルだよね


どうせ他人だと割り切れるならば、
仕事だからと諦観できるならば、
まだ楽だよね


他人じゃないけど他人がいて
仕事じゃないけど仕事がある
ぼくはずっとそんな環境でストレスフルに生きている

幸せなことだ
とてもとても苦しいことだ


家族は他人か
家族とはなんだ
稼いでいなければ仕事じゃないのか
仕事とはなんだ
未就学時代からぼくはそんなこと考えてた気がする
大人にはなれないと思ってた
ぼくに仕事はできないと思ってた

ぼくには他人がいない
すべてを自分のことのように考えていた

生まれて生きている事実に愕然としていた
大人になる前に何もなかったかのように消えることができればいい、そうじゃなきゃならないと思ってた
自分の未来をまったく想像できなかった
現実的に想像しようと、努力して考えているからこそ、まったく未来を思い描けないことがわかっていた


他人だ
仕事だ
やるしかない
ぼくのことはぼくがやってあげるしかない
他人は他人
仕事は仕事
一人じゃないけど一人

ぼくらはそうやって一人一人自分で自分を守っていかなければならない
自分で自分をつくっていくしかない

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かえるのひかり(なるせ)
行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。