時間は増えるということ

寝転んだままどうでもいいページをただひたすらにスクロールしていると

車椅子に乗っている夢を見る

どこへでも行けるだろうか
自由に進めるだろうか

車椅子に乗っていようとなかろうと


スクロールするだけならわりかしどこまでも行けたりする
でも何も進まないし何も得られない

寝転んだまま行けるとこで世界を見ても何も変わらない

この足で行きたいし
この目で見たい

行きたいとこ
行けるだけ行ってみたい
やりたいこと
やれるだけやってみたい


過ぎた時間が増えれば
残りの時間は減るのだろうか

残りなんて、そもそもないのではないか

ないものをあると思い込んでいるだけじゃないか

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。