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つまはじき

人を殺したと言う娘、自らを少年だと言う
そう思うことで自身の優しさを抑えているのだと言う

殺してあげたい
醜態を晒しながら堂々とのうのうと生きている、生きることを強いられている人々を
殺してあげたくなるのだと言う

ぼくが女を殺したのだと言う

悪の種は
生まれる前に手を打たなければならない

自分の仕事は自分にしかできない

皆、仕事を奪われ
仕事を奪い合っている

悪の種を芽生えさせることで仕事をつくりだしている人々の世界から
さよなら


行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。