【ブランド紹介】INGE-GLAS MANUFAKTUR/インゲグラス マニュファクチュア 編
いつもご覧いただきありがとうございます。ピカキュウhomeです。
毎年たくさんのクリスマスグッズを販売している当店。
なかでも、海外ブランドのオーナメントは種類豊富に取り揃えています。
重厚でクラシカルなデザインから一癖ある個性的なデザインまでバリエーションも幅広く、「たくさんある中から選ぶのが楽しみなんです!」と言ってくださるリピーターさんも多いんです。
そんな知る人ぞ知る海外オーナメントブランドについて、まだその存在を知らない方もたくさんいるのではないでしょうか。
そこで、毎回ひとつのブランドをピックアップして、歴史や特徴・おすすめポイントなどについてご紹介していきたいと思います。
ブランドの魅力が少しでも伝わり、ここがみなさんの「好き」と出会う場所になれば嬉しいです。
初回は、100年以上の歴史が続くドイツの老舗クリスマスオーナメントメーカーであるインゲグラス(INGE-GLAS)の最高級ライン『インゲグラス マニュファクチュア(INGE-GLAS MANUFAKTUR)』についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください♪
インゲグラスとは
インゲグラス(INGE-GLAS)は、ドイツの伝統的な工芸地帯ノイシュタット・バイ・コーブルクに拠点を置く世界最古のガラスオーナメントメーカーのひとつです。
その歴史は古く、15世代もの長きにわたり、ガラス職人であるミュラー・ブレヒ(Müller-Blech)一族によって築き上げられてきました。
今もなお代々継承されてきた伝統的手法を用いて製造を続けており、クリスマスオーナメントの名門と謳われる老舗メーカーです。
創業以来変わらぬ手法でつくり上げられる高品質なガラスオーナメントは、世代を超えて世界中のファンに愛されています。
インゲグラスの歴史
始まりは1597年にまで遡ります。当時のミュラー・ブレヒ一族の祖先が、のちにガラス産業の中心地として栄えることになるドイツの小さな町「ラウシャ」の創設に協力したことからインゲグラスの歴史はスタートします。
古くからドイツのクリスマスツリーには本物のりんごやナッツが飾られていました。しかし1846年、ヨーロッパが壊滅的な食糧不足に陥ったことで食料の価格が高騰してしまいます。そこで翌年、ラウシャのガラス職人たちは高価なりんごやナッツの代わりにガラスでクリスマス飾りを作りました。これがラウシャのガラスオーナメントの始まりです。
そして1848年、イギリスのヴィクトリア女王がラウシャのガラス飾りでクリスマスツリーを飾ったことから流行が広まり、ラウシャのガラス飾りは町最大の産業にまで発展します。
しかし第二次世界大戦後、ドイツの産業力の衰退とともにラウシャのガラス産業は当時のソ連によって全て停止されてしまいます。一族を含むガラス職人の多くはラウシャの地を追いやられ、西ドイツへと逃れました。
その後、一族は新たな土地ノイシュタット・バイ・コーブルクでガラス吹きを再開し、1953年にインゲグラスを開業します。
しかしこの頃には、産業革命によって機械による大量生産が可能になり、オーナメントの多くが耐久性のあるプラスチックに取って代わり始めていました。生産が非常に早く安価なプラスチック製品に対抗できず、多くのガラスオーナメントメーカーが衰退していきました。
そんな中、インゲグラスはこれまで培ってきた技術を生かし市場に参入します。プラスチック製オーナメントの生産と同時に、一流の顧客向けに高品質な完全ハンドメイドのガラスオーナメントを提供することで、ブランドの基礎を築き”クリスマスオーナメントの名門”と呼ばれるまでに発展していきました。
現在では、時代の変化に合わせたデザインを柔軟に取り入れ、クリスマスオーナメントだけでなく、インテリア用品など多種多様なアイテムを数多く取り揃えています。
唯一無二の輝きで人々を魅了するマニュファクチュアライン
インゲグラスのクリスマスオーナメントにはいくつかラインナップがあり、それぞれに独自の特徴や魅力があります。
なかでも最高級に位置付けられるのがマニュファクチュア(MANUFAKTUR)ライン。全ての製造工程において、熟練した職人が手作業で一つひとつ丁寧に作り上げていきます。その唯一無二の美しさから『クリスマスジュエリー』とも呼ばれ、驚くほど軽く、繊細で気品ある輝きを放ちます。まさにインゲグラスの歴史と価値観を体現した最高品質のハンドクラフトオーナメントなのです。
マニュファクチュアライン4つの魅力
鋳型づくり
鋳型づくりは、ガラスオーナメントの型を作る工程です。後に控える全ての工程のベースとなる重要な作業です。
スケッチブックに図面を書き起こすところから始まり、この時点でデザインをあらゆる角度から視覚化します。サイズや色、手足の角度までしっかりと計算して書き上げます。完成したデザインを基に3Dの粘土モデルを制作し、石膏で鋳造します。出来上がった石膏モデルは、細かなステップを経てブロー形成され、最終的にガラスオーナメントの鋳型が完成します。
出来上がった鋳型はガラス吹き職人へと渡ります。
吹きガラス
吹きガラスとは、ガラス製品を作るためのガラス成型方法のひとつです。パイプ管に溶かしたガラスを巻き付け、息を吹き込みながら成型します。
インゲグラスでは200年近く変わらぬ手法でガラス吹きの製造を続けています。オーソドックスな丸い形のオーナメントに型はなく、職人がふーっと息を吹き込むだけで美しい球体が出来上がります。その他のオーナメントは、約800℃まで熱したガラスを鋳型にはめてから息を吹き込み形成します。この時、ガラスが冷えて固まるまでの時間はわずか数秒。空気が多すぎるとガラスが薄くなり割れやすく、空気が少なすぎるとガラスが厚くなり上手く鋳型に充填されません。絶妙な加減が求められる難しい工程ですが、熟練したガラス職人の手にかかればあっという間です。ガラスの塊が自由に形作られていく様子は、まるで魔法を見ているかのようです。
シルバーコーティング
シルバーコーティングは、ガラスオーナメントの表面の硬度をあげるとともに、マニュファクチュアライン特有の上品な輝きを生み出すための重要な工程です。吹き上げられたガラスの中に銀注液を注ぎ、外側から熱湯をかけ化学反応を起こすことで、ガラスの内側にシルバーコーティングを施します。純正のスターリングシルバーだけを贅沢に使用することで、鏡のような美しさと他にはない唯一無二の発色につながります。
絵付け
シルバーコーティングを終えたガラスに、色や装飾を付けていく工程です。
ベースカラーだけでも光沢・マット・オパールなど100種類以上もあり、どれもシルバーコーティングが最も美しく活かされるよう絶妙な配色と透明度で作られています。ベースの塗料が乾いた後は、絵付けの資格をもつ絵付師が一つひとつ丁寧に絵を描いていきます。デザイン画に忠実に、描いて、乾かして…を手作業で繰り返します。絵付けが全て完成するまでに、オーナメントによっては最大で60ものステップがあるんです。
細い絵筆を使って下書きなしにスラスラと描かれていく繊細な模様は、まさに熟練した職人さんの技術の賜物。例えば同じ形のオーナメントでもお顔の表情がほんの少しだけ違っていたりして、それぞれに個性があるのがマニュファクチュアラインの魅力のひとつなんです。
スタークラウンがハンドメイドの証
マニュファクチュアラインのオーナメントには、スタークラウンと呼ばれる星型のキャップが必ず付いています。何世紀にもわたる伝統とクラフツマンシップに従って製造された最高品質のガラスオーナメントである証として、スタークラウンの五芒星には5つの意味が込められています。
15,000点を超える鋳型コレクション
インゲグラスの鋳型は、創業以来長い歴史のなかで大切に保管されてきました。その数はなんと15,000点にものぼります。中には、鋳型職人の定期的なメンテナンスによって今もなお製造ラインで使われているものもあります。
先人たちが作り上げた鋳型を代々継承し、丁寧に手入れをしながら大切に使い続けているからこそ、歴史と現代が調和した品格あふれるオーナメントが生まれるのではないでしょうか。
その年だけの限定オーナメントも
長年にわたり製造され続けている伝統モデルもあれば、その年だけしか製造されない限定モデルもあります。年号が刻まれた特別なデザインで、オーナメントの中でもひときわ存在感を放ちます。その希少性の高さからコレクターもいるほどで、当店でも毎年人気のアイテムです。
ツリーに飾った時、その年の思い出がふと蘇りどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。そんな不思議な魅力がありますよ。
まとめ
世代を超えて多くのファンに愛され続けるインゲグラスのマニュファクチュアライン。その歴史やクラフツマンシップを知ると、少しだけオーナメントの見方が変わってきませんか?
実際に手に取っていただき、オーナメントの背景にあるインゲグラスの想いやストーリーも一緒に感じていただけると嬉しいです。
気になる商品があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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