今の子どもの学びの弊害は情報量が多すぎること
今の子どもは注視が苦手だと言われています。
私自身教員時代から
子どもの注視する力が
だいぶ落ちてきたなと感じています。
注視力が落ちると
一斉授業は難しくなります。
同じように黒板を見ている
同じように教科書を追っている
そういう条件で
一斉授業は行われるわけですから。
例えば国語の時間に音読を一斉にさせるとします。
私がよくやっていたことなのですが、
途中で「ストップ!」と声をかけて
全員に今読んでいたところを指差してもらいます。
愕然とするのですが、
今読んでいるところを指差せない子どもは結構多いのです。
漠然と見ている
または漠然と聞いている
そんな状況が
年々増えてきていると感じています。
それは一つには
今の情報量の多さにあると思います。
絶えず流れてくる音
能動的にも受動的にも絶えず流れてくる情報
大人と違い
取捨選択する能力が未発達だと思われ
本当に注視すべき場面で
集中できない
そんな状況が大きくなっていると感じます。
発達に遅れのあるお子さんもそうです。
なので特別支援教育では
教室前面の情報を少なくしシンプルにする
指示内容をシンプルにわかりやすくする
などの工夫がされます。
前置きが長くなりましたが
多読音読で集中できない
注視できない
理由もそこにあります。
その部分にフォーカスして
レッスンを改善していくことが大切だと思ってきましたし、
これからも必要なことだと考えています。
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