諦めることチャレンジすること

父は若い時から腎臓病で

いろいろなことを諦めてきました。

透析が始まってからは特に

いろいろな制約が多くなりました。

子どもが大好きだった父。

退職したら自宅を解放し、子どもたちに本を読んでやりたいと。

それも叶うことはありませんでした。

テニスやグランドゴルフが好きでしたが

透析が始まってからはそういった運動は出来なくなりました。

絵を描くこと音楽を聴くことも続けていて

絵画教室やハーモニカクラブに所属していましたが

ここ数年はそれも叶わなくなりました。

人は老いとともに

どこかで自分と折り合いをつけて

生きていかなければなりません。

旅行好きドライブ好きの父は

遠出を自由にできなくなったのが何より辛かっただろうと思います。

運動ができなくなった父の楽しみは

歩くことに変わりました。

亡くなる前

「今も2000歩は歩くんだよ。」と嬉しそうでした。

以前の父を知っていたので

「え?それだけ?」

そんな言葉をぐっと飲み込む私でした。

絵は家で描いていました。

ハーモニカは家人の邪魔にならないように

お風呂に入っているときに吹いていました。

できないことは条件や環境をできることに変えて

やってみる。

そういうバランス感覚に優れた父。

今は好きなことを思う存分やっているのかな。

諦めることとチャレンジすること。

うまくバランスがとれていたのは

きっと生来の楽天家の気質があったからだろうと思います。

そして私もそういう風に歳をとっていきたい。

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ぴか
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