ハック思考とは?
逆さまの表紙が話題となり、書店で一際目立った形で、陳列された一冊の書籍。
ハック思考
今回は、この本を読んで私が感じたこと、学びになったことを話していきたいと思う。
そもそもハック(hack)とはどういう意味か。
前提として、人生は全て何かを投じて何かを得るというシンプルなルールに基づいてる。
その中で、同じインプットから、大きな成果を得られるように、投じたものを成果に変える転換効率を劇的に高めることを、ハック(hack)という。
この本は、ハックのために必要なことを、著者である須藤憲司さんが、まとめたネタ帳のようなものと思って頂きたい。
ひとつの問いを例に考えてみよう。
「エレベーターの待ち時間が長い」というクレームに対して、どういう解決方法があるか?
ここでのそもそもの問題は、「待ち時間」というよりも、「待っていることを認識している時間」を減らせばいいという考えを持てば、簡単に解決できるということ。
そういう考え方を持った人がいることで、今日、エレベーターに鏡が付けられるようになったみたいだ。
つまり、世界をハックするためには、、
・世界を違った角度から見つめ、他人が気づいていない規則性や法則に気づく。(待ち時間→待っていることを認識している時間)
・その規則性や法則を構築するシステムのスキマに介入する。(他に暇つぶしになるもの=鏡を置いて待っているという認識にさせない)
という2つのステップで、著者はまとめている。
極めて少ない労力とコストで大きな成果をあげることが、本当の知恵の絞りどころになる。
では、この時代においてハックするという考え方が必要であるのか⁇
その内容については、本を手に取ってぜひ読んで頂きたい。非常に分かりやすく書かれている。
ハックするためには、物事を「なぜ?」という好奇心を持った見方をすることが重要である。
結果に対して、因果関係を理解すること。
なぜこの結果になったのか、原因は何だったのか。
この問いこそが、世の中をハックすることに繋がるのである。
だとしたら、まず結果が目に見えて表れないと先に進めないということになる。
つまり、行動に起こすことが全てのスタートであり、成功か失敗か分からないと、因果関係を理解することもできないのである。
さらに、これからはVUCAの時代に突入していくと言われている。
※VUCAとは
・Volatility(変動性、不安定さ)
・Uncertainty(不確実性、不確定さ)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
より未来がどうなるか分からない中で、結果が出ることを善だと信じて前進することでしか、ハックすることは難しいのではないだろうか。
この本を通して、行動することの重要さを改めて感じることができた。
今年から、大きく環境が変わり、社会という大きな世界でたくさんの経験をしていくことになる。
行動することを恐れたり、失敗しないよう消極的にに行動してしまうことは不要であることが、論理的に書かれていた。
頭の良し悪しは関係ない、、
常に物事の「何故」を考える。その理由は?背景は?深堀すればするほど、本質に近づくことができる。
たくさんの何故を見つけるために、まず行動してみる。
表れた結果の理由を考える。
何故を考える際に、人とは違った見方をしてみる。
考えた仮説を基に、行動してみる。
この繰り返しでしか、人は成長できないし、知恵になる部分っていうのは、この繰り返しを怠らなかったものに身につくものなのかなと思う。
僕が今回、感じたことは当たり前のことかもしれない。
しかし、この本を通して、感じることは一味違った形で、私の中にインプットされた気がする。
ハックする考え方が何故必要なのか?違った見方とは?因果関係の見つけ方とは?ハックの方法とは?
などなど、、、
詳しくハック思考について、知りたい方はぜひ一読することをオススメします!!