経済学を学び始めました④
第4回となりましたぴかまるの経済学初心者講座。
毎回読んで下さっている方、今回も私のアウトプットの時間に少しだけお付き合いくださいませ。
初めて、このシリーズを読んで下さる方は、前回までの記事を読んで頂くと、今回の話も少し理解しやすくなるかと思います。
経済学を学び始めました③
⬆️前回の記事
マンキュー入門経済学
⬆️参考文献
では、今回の内容は市場における需要と供給の作用についてです。
需要と供給についてなんて、義務教育で習った覚えもあるし、僕自身の知識が無いだけで、当たり前のことかもしれません。
記事を読むだけ時間の無駄だと思う方は、この辺でフェードアウトして頂くことをオススメします。。
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市場って何?適正価格は誰が決めるの?
まず、市場とは一つ一つの財・サービスにおける売り手と買い手の集まりのこと。買い手全体で生産物の需要が決まり、売り手全体で生産物の供給が決まる。
経済に存在する多くの市場は、きわめて競争的な市場である。
それぞれの買い手は、自分が選択すべき複数の売り手がいることを知っており、それぞれの売り手も自分たちの商品が他の店の商品と似ていることを認識している。
結果、その財・サービスの価格や販売量は、すべての売り手と買い手が市場において相互に影響しあうことを通して決定させる。
経済学者として有名なアダムスミスが、国富論で表現した「神の見えざる手」というのが、上記で説明したように市場をコントロールしている。
例外もあり、売り手が一つしか存在せず、その売り手が価格を決めている市場もある(独占企業)
ただ、今回は市場が完全競争的であることを想定する。
需要とは?
その財・サービスを、買い手が買いたいと思い、かつ買うことのできる量を需要量という。
個人の財・サービスの需要量に影響する要因は数多く存在する。
ただ、他の要因が一定であれば、財・サービスの価格が上昇すると財の需要量は減少し、価格が低下すると需要量は増加する。
他の要因を一定にしたとき、財の価格と需要量との関係を表にしたものが需要表である。
価格を縦軸に、需要量を横軸にとって、右下がりの曲線で表したものを需要曲線という。
市場がどのように機能するか分析するには、市場の需要を決定する必要がある。
当該の財・サービスに関する個人の需要をすべて足し合わせたものが市場の需要になる。
この需要曲線は様々な要因によって、右方にも左方にもシフトする。
アイスクリームを例に例えてみよう。
ある、アメリカ医学協会が、習慣的にアイスクリームを食べている人は、そうでない人よりも長寿で健康的な生活を送っていることを突然発見したとしよう。
この発見により、アイスクリームの需要は高まり、需要曲線を右方にシフトさせることになり、需要の増大となる。
逆に、需要者にとってマイナスの要因であれば、需要曲線を左方にシフトさせることになり、需要の減少となる。
買い手に影響する要因は、所得、嗜好(好み)、期待(予想)、買い手の数など多く存在する。
供給とは?
その財やサービスを、売り手が売りたいと思いかつ売ることのできる量のことを供給量という。
ここでも、個人の財・サービスの供給量に影響する要因は数多く存在する。
供給表と供給曲線も同じように表す。ただ、供給曲線は右上がりである。
それは、財・サービスの価格が上昇すると、財・サービスの供給量は増加し、価格が下落すると供給量は減少するからである。
供給曲線も、多くの要因によって、右方にも左方にもシフトする。
ここでもアイスクリームを例に例えてみよう。
砂糖の価格が下落したとする。
砂糖は、アイスクリーム生産に用いる投入物の一つであるため、砂糖の価格が下落するとアイスクリーム販売の儲けは増える。
したがって、アイスクリームの供給は増大する。
売り手は以前よりも多くのアイスクリームを生産しようとするだろう。この時、供給曲線は右方にシフトする。
売り手に影響する要因は、投入価格、技術、期待(予想)、売り手の数などが挙げれるだろう。
これ以上書くと長くなってしまうので、次回の記事で、需要と供給を組み合わせた話をしていきたいと思います。
今日の内容を踏まえて、二問ほど問いを出しておくので、良かったら考えてみてください。
○ピザの需要曲線をシフトさせる要因の例を挙げて、簡単に説明せよ。
○ピザの供給曲線をシフトさせる要因を例に挙げて、簡単に説明せよ。