常識という暗黙のルールを疑う②
「成功論のウソ」
他人の成功体験を聞いても成功なんてしない。
なぜ世の中で多くの成功にまつわるビジネス本が売れているのか。
それは、いくら本を読んでいても成功なんてしないからだ。
時代によって成功するための要素が違ければ、人によって成功するための方法も違う。
では、ビジネス本は何の役に立つのか。
私は、成功者の成功体験を本を通じて、疑似体験することでモチベーションをあげることができるツールだと思っている。
この人はこれだけ考えて、こんなに努力をしたから成功したのか、だとしたらまだまだ自分自身の努力は足りていないではないか。
逆に、こんな経歴の人でも大成功しているのか、それなら私でも成し遂げることは可能ではないだろうか。
こんな感じに、自分自身を勇気づけるため、奮い立たせるために有効なツールだと思う。
本を通して一番学ぶべきことは、失敗のパターンであると著者は語っている。
プロ野球監督・野村克也さんの「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という名言がある。
試合は、負けなければ勝てる。
勝ち方を考える前に、負けそうな要素を一つずつ潰していった方が勝てる確率は上がっていく。
ビジネス本にも必ずその人の失敗体験は記されている。
そこを抑えて、自分の行動に反映させることがとても重要なことである。
この考え方から学んだことは、本だけに限らず身近な人から学ぶ、自分自身の経験から学ぶ失敗体験は見逃してはいけないということ。
あまりいい見方ではないかもしれないが、上司のやり方に改善すべきところはないか、なぜあのとき上司は失敗してしまったのかという視点で観察してみると多くの学びを得るこことができるとともに、自分自身の行動にも反映させやすくなると思う。
また、適宜自分自身の行動を見直し、何が失敗要因なのか整理できれば、着実に成功へ近づいていくと思う。
「人生論のウソ」
誰もが人生において、多くの場面で選択に迫られる。今日の晩御飯は何にしようかといった小さな選択から、人生が変わってしまうような大きな選択まで。
多くの人は選択のタイミングで悩み、時には後悔するときもあるだろう。
しかし、人生において選択など大した意味はない。
選択の先には、どちらにも天国と地獄が待っている。
1つ例に挙げると、仕事選びにおいて、給与形態を軸に考えた際の天国と地獄とは何だろうか。
初任給が高い、インセンティブが高いという基準で仕事を選んだ人に求められるのは、より高い会社への貢献度だろう。
もしかしたら新卒でもより多くの現場を経験させてもらったり、学ぶことは社内で研修を受けているのと比べて多いかもしれない。
一方で、重労働を課せられたり、結果がでないものは居心地が悪い環境だったりという面もあるのではないだろうか。
良い面・悪い面を踏まえて、どういう考え方を持つか、どう行動するかで結果は変わってくると思う。
結局は、自分が選択した道が間違いではなかったと思えるかどうかは、その後どう行動したかが大事だし、その選択が正解になるのも間違いになるのも、自分の行動の結果でしかない。
それでも選択に悩む時は誰でもあるだろう、その際に何を基準に選ぶべきか。
それは、自分の内側と深く対峙して、自分なりの譲れない判断基準をしっかり持つことが重要だ。
面白いかどうかが基準でもいいし、稼げるかどうかが基準でもいい、ブレない軸があれば、選択することも比較的簡単になり、その選択に対して前向きに行動できるのではないだろうか。
最後にこんな言葉を疑って終わりにしたいと思う。
「失敗してもいいからやってみろ」という言葉を受けてみなさんはどう捉えるか。
少なからず失敗していいことなんてない。
失敗しないためにどうしたらいいのか、徹底的に考えて万全の準備をするという考え方が大前提である。
それでも失敗してしまったことに対して、フォローしてもらうのが自然な考え方であることを外してはいけない。
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