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経済学を学び始めました④続き

 第4回に続き、今回は、需要と供給を組み合わせて話していこうと思います。

 前回の話を読んでない方はぜひ、前回の記事から読んで頂けるといいかなと思います。

経済学を学び始めました④


需要と供給を組み合わせる

 二つを組み合わせることによって、需要と供給がどのように市場の販売量と価格を決定するのか。

 まずは、市場需要曲線と市場供給曲線を一つの図に描いたものを見ながら、考えていきたい。

 この二本の曲線の交点を市場均衡点という。

 市場均衡点における価格を均衡価格といい、数量を均衡取引量という。

 均衡価格の下では、買い手は買いたいと思う量を買い、売り手は売りたいと思う量を売っている。

 売り手と買い手の行動は、市場を需要と供給の均衡点へと自然に導いていく。

 何故、均衡点へと導かれる?

 まず、市場価格が均衡価格を上回っているケースから考えてみる。

 アイスクリームを例に例えてみる。

 ここでの均衡点では、アイスクリーム1個2ドルで、7個が取引させることにしよう。

 アイスクリームが一個2.5ドルになると、供給量10個が需要量4個を上回ることになる。

 つまり、アイスクリームが売り切れず、冷凍庫に余った状態である。(余剰

 売り手は、現在の価格では売りたいと思うだけの量を売り切ることができない。(超過供給)

 売り手は、価格を引き下げることでこの超過供給状態を解消しようとするだろう。

 こうした変化は、需要・曲線に沿った動きであり、曲線のシフトではない。


 次に、市場価格が均衡価格を下回っているケースを考えてみる。

 アイスクリームが一個1.5ドルになると、需要量10個が供給量4個を上回ることになる。

 つまり、アイスクリームが不足している状態だ。

 買い手は、現在の価格では買いたいと思うだけの量を買うことができない。(超過需要)

 多すぎる買い手がほんの少ししかない財を求めているため、売り手は売上げを減らすことなく価格を引き上げることができる。

 こうした変化は、やはり需要・供給曲線に沿った動きであり、市場が均衡に到達するまで動き続ける。

 このように、多数の売り手と買い手の行動は、市場価格を自動的に均衡価格へと導いていく。

均衡価格変化を分析する3段階アプローチ

 ある出来事がどちらかの曲線をシフトさせると、市場均衡も変化し、売り手と買い手の間に新しい取引価格と取引量をもたらす。

 ある出来事が市場にどのような影響を与えるかを分析するときには、3段階でみる必要がある。

1. 需要曲線と供給曲線のどちらがシフトするかを決定する。(両方がシフトするときもある)

2. 曲線のシフト方向を決定する。

3. 需要と供給の図を用いて、曲線のシフトが均衡価格と均衡取引量をどのように変化させたかをみる。

 ひとつ、例を挙げて考えてみよう。

 ある年の夏に、ハリケーンによりサトウキビの収穫が被害を受けて、砂糖価格が上昇したとする。

 この事件はアイスクリームの市場にどう影響するか。

1. アイスクリームの生産費用が上昇するため、それぞれの価格の下で企業が製造・販売しようとするアイスクリームの量は減少する。よって供給曲線に影響が生じる。

2. 企業が売りたいと考えかつ売ることのできる合計量が、すべての価格の下で減少するため、供給曲線は左方にシフトする。

3. 価格が今のままでは、超過需要が発生しており、不況状況に対応して企業は価格を引き上げる。

価格はどのようにして資源を配分するか

 経済にある多数の財・サービスの価格は、需要と供給の組み合わせによって決定する。

 決定した価格は、資源配分をみちびくシグナルとなる。

 例に、すべての人が浜辺沿いに住むという贅沢を享受できるわけではない。

 この資源を手にできるものは、その価格を支払う意思がありかつ支払える人である。

 相互に依存した多様な活動に携わる人々の大きな集まりをコントロールするのは、価格である。

 

 

 最後に…

 2回に渡って、需要と供給について説明してきたが、ほとんどのビジネスにおいて、価格設定は非常に需要になる。

 ただ、この時代溢れるほどの財やサービスが生まれ、安くて高いクオリティの物を手にすることができる機会が増えた。

 価格以外でその市場で勝ち抜くためには、エンターテインメント性やストーリー性などによって、差別化を図ることが大切になってきてるように感じる。

 ここまで、言語化することができれば、意外と供給者になるのも簡単なのかもしれない。

 今回学んだことを、近いうちに形にしてみたい。

 記事を読んでくださっている方は、需要者の一人としてぜひ参加して頂きたい笑


 最後に全体を通して、一つの問いの答えをみなさんで考えてみて頂きたい。

○ビールとピザは、一緒に食べることが多いので密接な関わりがある。ビールの価格が上昇すると、ピザの市場における需要、供給、重要量、供給量、価格はどのように変化するか。

 ぜひ、みなさんの考えをコメントして頂けると、私が少しでもアウトプットしたことに価値を感じることできます‼︎

 今回も読んでくださりありがとうございました!!


#大学生 #ビジネス #経済学 #マンキュー #需要 #供給

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