経済学を学び始めました②
前回の投稿に引き続き、経済学について学んだことを言葉にしていこうと思う。
"マンキュー入門経済学"
https://note.com/pikamaru/n/n279ef436dda8
⬆️前回の記事を読んでない方は、ぜひ目を通してみて頂きたい。
今回は、経済学者が問題に対処する際に用いている方法にはどんな特徴があるだろうか、
経済学者のように考えるとはどういうことなのかについて書いていきたい。
経済は、購入、販売、労働、雇用、製造などといった多様な活動に従事するたくさんの人々によって構成される。
経済の仕組みを理解するために、様々な思考を簡略化し、説明できるように図式化することがある。
ここからは、二つの経済モデルを紹介したい。
フロー循環図
家計と企業の間で、市場を通じたお金がどのように流れるか示した視覚的な経済モデル。
企業は、労働、土地、資本(建造物や機械)といった様々な投入物を用いて、財・サービスを生産する。それらの投入物は、生産要素と呼ばれる。
家計は生産要素を所有し、企業の生産する財・サービスをすべて消費するものとする。
家計と企業は、2種類の市場において関わり合う、財・サービス市場では、企業が生産した財・サービスを家計が購入する。
生産要素市場では、家計が財・サービスの生産にあたって使用する投入物を企業に提供する。
このフロー循環図を理解することで、何が見えてくるのか?
お金が経済の中を人から人へと流れていく仕組みを想像することができる。
具体的に話すと、、
あなたの財布にあるお金がスタートとして考えてみる。あなたは、コーヒーが飲みたくてスターバックスに向かう。そこで、気に入ったものをお金と引き換えに購入する。
そのお金は、スターバックスにいつまでもある訳ではなく、店の家主への賃貸支払いや、働いている人への賃金の支払いになる。
何が言いたいかというと、お金の流れを理解している人と、していない人で、自分の財布の豊かさに違いが生まれるのではないかということ。
お金持ちになるためには、お金の流れを理解して、自分の財布にお金が入るための方法を見出しているのだろうと思う。
※今回紹介したフロー循環図は、極めて簡単なモデルであり、現実的なフロー循環図になると、さらに複雑な流れが備わってくる。
生産可能性フロンティア
利用可能な生産要素と生産技術が与えられている場合に、その経済が生産可能な生産物のさまざまな組み合わせを描いたグラフ。
現実の経済は多くの種類の財・サービスを生産しているが、ここでは二つの財だけを生産している経済を想定する。
この二つの財はスマホと車の生産とする。
経済の資源が二つの産業に振り分けられたとき、X点で示されるように、スマホ450台、車120台を生産することができる。
もし、生産要素を少し車産業に移すことで、スマホ350台、車150台といった生産に振り分けることもできる。
ただ、資源が希少なので、すべての組み合わせを実現することはできない。
例えば、Y点で示されるような生産量を実現することはできない。
経済は保有している資源を使って、生産可能性フロンティア上の点や、Z点のような内側の点であればすべて実現できるということである。
さらに言うと、生産可能性フロンティア上の点は、効率的な生産水準を示している。
一方、何らかの理由で、経済が利用可能な資源から生産できるはずの生産量を生産していない、Z点のような状態は、非効率的である。
つまり、ここまでの話をまとめると、、
生産可能性フロンティアは、社会が直面しているトレードオフの一つを示している。
また、生産可能性フロンティアは、一つの財の機会費用を他方の財の数量で示したものである。
※トレードオフ、機会費用については前回の記事を見て頂きたい。
生産者はこの仕組みを理解することで、より効率的な生産をするための方法を簡略的に見つけ出すことができるのではないだろうか。
※技術革新などにより、生産水準を上げる考え方などもあるが、今回は割愛したいと思う。
では、最後に、今回僕の記事を読んで、内容を理解して頂けたかを確認するため、幾つかの発問も提示しておこうと思う。
Q1.あなたの家族が生産要素市場や財・サービス市場で、他の人々とどのよううに関わっているか?
Q2.単純なフロー循環図で扱われていない、経済的な相互関係を挙げよ。
Q3.生産可能性フロンティアを用いて、「効率性」の概念を説明せよ。