社会人5年目が読む『入社1年目の教科書』
新生活が始まる時期に書店に行くと、毎年必ずといっていいほど店頭に並ぶ1冊。
岩瀬大輔氏の『入社1年目の教科書』。
私自身、この4月で社会人5年目になる。
ちょうど私も、入社直前にこの本に書店で出会い購入した。
読み切りで処分することが多いビジネス書の中で、何度も読みたくなる本があるのは不思議だ。
ちなみに、どんな時に読みたくなるかというと、気持ちをリセットしたい時。
仕事って何だっけ?
働くって何だっけ?
自分の働く目的って?
生産性とは?
何かモヤモヤする。。。
もちろん、本書に全ての答えが載っているわけではない。
自分自身の職場で実践したり、場合によっては環境を変えたりする必要もあるだろう。
「会社」という組織の中で、どのような振る舞いをすると成果が出やすいのか、どういう考え方をしておくと評価される可能性が高いのかを効率的に学ぶことができるのではないだろうか。
この週末に久しぶりに読み返してみて、数年だけ社会人を経験した身から、この本で推したい「学び」を紹介したいと思います。
学び①:目的を明確にし行動する
会社員は、時間が溶けます(笑)
うまく管理できないと、疲れを癒すための平日の睡眠時間+休日に早変わり。
だからといって、仕事以外の時間に必ず予定を埋める必要はないです。
大事なのは、「何をやりたいのか」を明確にすること。
会社員だと、やりたいことが必ず仕事として振られることは少ないけど、振られた仕事の意味や目的をはっきりさせると、モチベーションやパフォーマンスが違ってくる。
「つべこべ言わず言われたことをやればいい」というような先輩や上司がいたら、心の中で鼻で笑っちゃってもいいのではないかなと。(決して顔には出さないように!)
目的のない仕事を、後輩にさせる意味が理解できない(笑)
※本編だと以下辺りをチェック↓
・「何のために」で世界が変わる
・社会人の勉強は、アウトプットがゴール
学び②:健康な身体が資本
私自身は会社でいい仕事をするために健康づくりに励もうとは考えてないです。
どちらかというと、このご時世、学生を卒業してから「働かない」時間の方が短いはずなので、できるだけ健康な状態をキープしたいという思いでランニングしたり、筋トレしたり、自炊に挑戦してます。
頭が働いても、薬や病院通いになるのは嫌。
私の祖父がまさにそのタイプで、毎晩深酒して怒り上戸になるわ、肺気腫になるまで喫煙するわで、健康を自分で害してて、学生時代から「信じられない・・・」と引き気味に見ておりました。
※本編だと以下辺りをチェック↓
・休息を取ることも「仕事」だ
・ビジネスマンはアスリート
学び③:組織で働く=他者との合意形成
会社には様々な人がいる。
新人として会社に入るからには、役員、上司、先輩など、関わる人の多くが判断を仰ぐ対象となる。
必ずしも全員の意見を聞く必要はないし、誰の意見を尊重した方が良いのか見極める力をつけることもすごく重要だ。
つまり、会社という組織では、「良い意見」を言えたからとして、それが必ずしも採用されるとは限らない。
だからこそ事前に合意形成しておくことで、通過率を上げるという戦法。
これは方針を決める以外にも、ミーティングの後に「じゃあ私は次何をしたら良い?」を解消するのに使えます。
ダイレクトに「何をしたらいいか?」と聞くのでは芸がないので、議事録を書くことで「こういう打ち合わせだったと理解してて、残課題は●●があります。▲▲以外にやることはありますか?」みたいな感じで、自分が主体になって考えてる(風に見せて)判断を先輩なり上司に委ねるのがGOOD。
最初のうちは社内用語や個別案件の話についていけないなんてこともあるだろうけど、そこは分かる範囲で問題ないかと。それこそ新人が全部理解できるという期待はないので。
※本編だと以下辺りをチェック↓
・頼まれなくても議事録を書け
・仕事の効率は「最後の5分」で決まる
・仕事は根回し
学び④:視野を広く持つ
要点は3つまで・・・と思っていたのですが、これはどうしても外せなかったのでお許しください(笑)
会社で働くことだけが社会人じゃないです。
私自身、今転職を検討しながら、どうやって自分自身のビジネスをするかを考えながら歩いてるので、仮説ベースでの話とはなりますが。
年齢を重ねて、より暮らしを豊かするための方法を考えた時、単純に仕事に没頭するだけでは、得られるものが限定されてしまう。
だから、ちょっと時間の余裕ができた時に、知識をインプットするクセがつけられると良いのかなと思います。
もちろん、知識をインプットするだけでなく、「なぜ学ぶのか」の目的の明確化もお忘れなく!
※本編だと以下辺りをチェック↓
・何はともあれ貯蓄せよ
・世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ
・本を速読するな