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イースター島へ行ってきた
コロナ前は毎年恒例だった海外一人旅を4年ぶりに再開!人生の100のリスト に入っていて、ずっと行ってみたかったイースター島へ行ってきた。
イースター島について知ったきっかけは、中学2年生のときの国語の教科書に載っていた「モアイは語る - 地球の未来」という文章だった。そこでイースター島やモアイの歴史に興味を持ち、人生でいつかは行ってみたいと思っていた。それから20年(!)かけて、ついに現地に足を踏み入れることに。
ちなみにこの文章は、なんと20年経った今でも教科書に載っているらしい。今の若者も自分と同じようにモアイに興味を持っていることでしょう。
国語教科書(中2)に掲載中の「モアイは語る――地球の未来」は、イースター島やモアイの歴史を扱った教材です🏝️🗿
— 光村図書 (@mitsumura_tosho) April 22, 2022
かつてイースター島を覆った豊かなヤシの森は、人口増加に伴い破壊され、人々は食糧危機に直面。地球が同じ道を歩まぬよう、筆者は警鐘を鳴らしています🌏#アースデー#アースデイ pic.twitter.com/cah6XQecfD
余談だが、2018年にガラパゴス諸島に行ったのも、小学6年生のときの国語の教科書に載っていた「ガラパゴスの自然と生物」という文章がきっかけだった(分かる人いるのかな)。国語そんなに好きではなかったのに、なぜか教科書に影響受けがち。
イースター島への行き方
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イースター島へのアクセスは、LATAM航空のサンティアゴ → イースター島のフライトが唯一の方法であるため、まずはサンティアゴに行く必要がある。自分はサンノゼ → ロサンゼルス → サンティアゴ → イースター島という経路で行って、丸1日くらいかかった。日本からだと丸2日くらいかかりそう。米国から南米はそんなに時間かからないかなと思っていたら、ロサンゼルス → サンティアゴはしっかり10時間かかって日本に帰るのと変わらなかった。確かに地図をよく見るとカリフォルニアから日本までの距離とサンティアゴまでの距離は同じくらいだった。あと時差も5時間進んでびっくり。北米と南米って思った以上にオフセットの関係になっているみたい。
サンティアゴ → イースター島のフライトは、シーズン中(11月-4月)はすぐに埋まるため、余裕をもってチケットを取っておくのがおすすめ。自分は7月に予約したが、すでにサンクスギビング前後のフライトは満席だった。
入島のための事前準備(2023年12月時点)
イースター島に入島するにあたり、事前に準備をしておく必要があるものがいくつかある。入国条件は随時変わっており、オンラインの情報も古いものが多くあるので、現時点で入国に必要なものをまとめておく。
オンライン入島申請。入島の3週間前から1日前までにおこなう。申請にはホテルとフライトの予約が必要。
国立公園入場チケット。モアイのあるエリアの大半は国立公園内に存在しており、観光するには実質的に入場チケットが必要となる。料金は$80。オンラインで購入するとQRコード付きのチケットが発行されるが、まだ国立公園自体がQRコードでの入場管理に対応しきれておらず、実際にQRコードを読み取って確認されたのは2回だけだった(それ以外はQRコードを目視で確認するだけのザルな管理だった)。
ツアーの予約。コロナ以降、おそらく現地民の雇用を守るため、現地の人と一緒でないと国立公園に入場できなくなっている。そのため、観光するには実質的にツアーに参加する必要がある。イースター島は自転車で数時間あれば回れるような小さい島なため、自転車を借りて自分で観光しようと思っていたが、旅行の少し前にこのルールを知ってツアーを予約することに。ホテルに紹介してもらった Rapa Nui Travel というところで予約した。希望のツアーが埋まってて参加できなかったと言ってる人もいたので、余裕をもって予約しておくのがよさそう。
ワクチン接種証明書は不要。少なくとも昨年末まではワクチン接種証明書が必要だったようだが、それが解除されているのかどうかが調べても分からず、念のため紙の接種証明書と州が発行してくれるQRコードを持参して行ったが、入島の際に確認されることはなく不要なようだった。
モアイ観光
イースター島には3泊し、そのうち丸2日間はツアーに参加した。主要なモアイはひと通り見て回ったが、以下はその中でも印象的だったモアイたち。
ラノ・ララク
ラノ・ララクは、モアイを削り出す石切り場のある場所。ここでモアイが作られ、島中に運ばれていったらしい。モアイは大きいもので80トン程度あるらしく、海岸まで運んだ昔の人たちすごすぎる。
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アフ・トンガリキ
アフ・トンガリキは、島最大のモアイの遺跡で、15体のモアイが立ち並んでいる。元々、津波や部族間の抗争で倒れていたモアイを、日本のクレーンメーカーであるタダノが修復したらしい。日本の会社がこんなことに携わったとは知らず、嬉しい気持ちになった。写真を取っていると、現地の人に「日本人?モアイを救ってくれてありがとう!」と声をかけられた。
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アフ・タハイ
アフ・タハイはホテルの目の前だったため、何度も前を通った。唯一しっかりと目が描かれているモアイ。サンセットのときが特にきれいだった。ちなみに日は長くてサンセットは9時過ぎで、10時前まで明るかった。
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アフ・アキビ
モアイは基本的に海岸沿いにあり、内陸に向かって立っているが(村を守る存在だったため)、アフ・アキビだけはなぜは島の真ん中にあり、7体のモアイが海に向かって立っている。未だに理由は解明されていないらしい。
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その他
ホテル
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ホテルやレストランは、地図の南西にある Hanga Roa という地域に密集している。自分は Takarua Lodge というところに泊まった。先述の通りアフ・タハイの目の前に位置し、毎晩サンセットを見ることができた。庭に何匹かニワトリがいて、毎朝コケコッコーの声で目を覚ました。
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レストラン・ビアバー
夕食は基本的にホテルの近くのレストランで済ませたが、日本食レストランがイースター島にあるのを Tripadvisor で発見し、1日だけそこに足を運んだ。甲太郎(Kotaro)という、日本で修行をしたチリ人がやっているお店。
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海鮮丼や唐揚げ、たこ焼きなどを食べたが、イースター島でこのクオリティの日本食食べれるの?と思うくらい美味しかった。値段はやや高めだが、行く価値はあったように思う。
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また、島内唯一の地ビールである Mahina Beer の醸造所にも行って昼ビールをしてきた。Mahina Beer は島内に流通していて、レストランでも飲める。
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街並み
街は全体的にとてものどかで自然に溢れており、デトックスすることができた。野生の犬や牛、馬なども普通にそのへんを歩いていた。
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ツアー会社のオフィスの Wi-Fi が Starlink だった。ウクライナ戦争の文脈でも話題に上がっていたが、このようなインターネット環境が十分整備されていないところでも簡単に導入できるのは革命的だなと改めて感じた。
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旅を終えて
2019年以来の海外一人旅だったが、新たな世界を自分の目で見るのは相変わらず楽しいし、今後のことをゆっくり考えることができる時間にもなった。
体力と感受性があるうちにいろんなものを見ておきたいと思っている。これまでは体力の衰えのことばかり意識していたけど、最近は感受性の衰えのことも意識するようになった。体力と比べると衰えが分かりにくいが、感受性も確実に衰えてきている。若い頃に経験したことで今の人生に影響を与えていることは結構あるが、そのようなものは年々少なくなってきているように感じている。同じ経験でも、若ければ若いほど今後の人生に影響を与えるものになる可能性は高いので、30代のうちに人生のやりたいことリストの大半はクリアするくらいの勢いでいろんなことを経験していきたいと思う。
今回で海外一人旅の楽しさを思い出し、すでに来年どこに行こうか考え始めている。コロナで行けなかった数年間の分を取り返すぞ〜!
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