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【読書記録】新しい文章力の教室


社会人必須の文章力読本

Webライティングを始める際に読む方が多いようです。

私はライティングの仕事を始めてだいぶたってから読みましたが、これ以上にわかりやすい文章の指南書はないと思います。

ライティングの仕事だけではなく、企業の企画書などにも使える技術が満載です。

著者はWebメディア「ナタリー」の「コミックナタリー」初代編集者です。

編集者時代は何万という文章を遂行してきて、ナタリーをTwitter等SNSメディアで多数引用される「ソース」としての信頼あるメディアに育て上げたWebライティングのプロ中のプロです。

「文章で伝える」基礎とコツを学ぶことができます。

小説とか創作的な分野には不向きですが、ライター業、ブログ、SNS発信などあらゆるシーンに使えます。

文章が上達すると仕事の熟練度が向上する

著者が最後のほうに「文章が上達すると仕事ができるようになる」というようなことを書いていましたが、私も全く同意します。

逆に言うと、仕事の質がなかなか良くならない人ってメールやお客様対応の時の言葉がぐちゃぐちゃな人が多いです。

これ本当なんです。

分かりにくい文章、言葉使いでコミュニケーションする人って仕事の質が低い。

コミュニケーションエラーが起きる、クレームになりやすい、など弊害は様々です。

伝わりやすい文章を書ける=読者目線(相手目線)になれる
伝えるための文章が身についている=頭の中が整理されている

ということだと思います。

言葉は私たちのすべてのベースになっています。

言葉で考えて言葉で相手に伝えます。

行動する前に言葉が来ることがほとんどだと思います。

言葉の熟練度をあげることは、ライティングの仕事だけに必要なスキルではないのです。

良い文章とは

良い文章とは完読される文章であるとこの本では定義しています。

いくら良い内容でも最後まで読まれない文章は意味がない。

自分のライティングを振り返ると、すでにできている部分もあれば陥りがちな部分もあり、自分の文章を振り返る良い読書時間になりました。

ひとつとても新鮮だった概念がありました。

「文章のビジュアル」という考え方です。

漢字ばかりで黒々としているととっつきにくい、カタカナやひらがなばかりでも間が抜けていて、有意義な文章に見えない。

文章も見た目が大切。

おいしそうなお料理に引き付けられる心理と同じですよね。

読者に配慮した見やすいビジュアルで、伝わりやすい文章を書く。

その他、プロの方が読んでもうなずけるような細かい構文のコツや耳目を引くための名詞の入れ方など基礎から応用まで、社会人として必要な文章力のコツがわかりやすいレイアウトと文章でまとめられています。

まとめ

実践も大切だけど、振り返りも大切だということに気が付きました。
ノウハウコレクターにはなりたくないのですが、たまには基礎に向き合える初心者向けの本を通して自分と向き合うこともスキルアップには必要な時間だと感じました。


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