【休職48日目・読書記録】死にたくなったら電話して/李龍徳
実に10年ぶりの再読です。
この作品が読み継がれ、文庫になり、SNSで話題なんて言う帯ついて売られていること自体がとても嬉しい。
文藝賞の新人賞受賞作だったと思います。
読んだ当時衝撃受けました。
共感しました。
主人公徳山ではなくキャバ嬢初美の方にとてつもなく自分を重ねました。
19歳当時、私もキャバ嬢で、ガリガリで、168㎝で38㎏しかなくて。
それで、こういうマインドコントロールみたいな恋愛をずっとしてきました。
そういう恋愛しかできないというか。
初美のような「いじわる」で人を破滅はさせないけれど、私はいつの間にか私のコピーを作るような恋愛しかできなくなっていました。
作中、主人公の徳山の恋人である初美の心情はほぼ語られませんが、「愛していますよもちろん」という言葉と「そこに人間の悪意をすべて陳列したいんです」という言葉だけは本音かなと感じました。
とにかく、絶望したい時に読んでください。
もしくは絶望していた若かった自分に共感したい時に是非。
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