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認知すること/認知されること

同じ現場にいると忘れがちなのが、初めて/慣れてない場所に行った時の気持ち。
それを忘れたくなくて、ここに記録したいと思います。

私は宮城、富士、愛知と、少なくとも半年以上は同じ現場にそれぞれ在籍していたため、今回新しい現場で過ごすというのは最初の1か月は緊張の連続でした。(しかも国が違う&言語も違うという状況で、更に不安&緊張でした。)

初めましての子ども、親、同僚。どうやって挨拶しよう、何を話そう、どのように場で振舞おう。色々な感情が巡り、懐かしい感情に揉まれる日々。
使う言語が違うということもあり、最初は”いつも通りの現場での自分でいること”も難しかったような気がします。と、いうか緊張&緊張。

特に石巻時代には県外からのボランティアさんを子どもや住民さんと繋ぐことが多かったので、それとは逆の立場になるのは、すごーーーく久しぶりでした。でも、逆の立場になることで不安や嬉しさをより再度感じることができます。長く同じ現場にいる人こそ、外の世界にも時々足を踏み入れてみるといいんじゃないかなぁと思います。

そんなこんなで「I am very NEW here」な私は同僚や子どもからの助けもあり、少しずつ場に入っていき今に至るのですが、改めてNEWな立場になることで感じたことが「認知されること」の安心感。

認知される、とは具体的にはどんなことかというと、とてもシンプルで、”挨拶されること”、”名前を呼ばれること”とか。
「え?それだけ?」という感じですが、「あぁ、ここに存在しているな」という気持ちになります。

でも、「認知される」ためには「認知すること」が大事。
じゃあどうすればいいのか?いっちばん身近ですぐ出来ることとして、シンプルに挨拶したり、相手の名前を呼ぶことをひたすら続ける。出来れば挨拶+αあるとなおよし。

これは私が”プレーワーカーとして、いつも心がけておきたいこと”の一つです。(と、いうか一人間としてでもある。こうしてみるとプレーワーカーとしてと一人間としての線引きってどこなんだろうといつも思う)

以前記事にした”大事にされている感”もこういったことから繋がるのかな、なんて思っています。

スペル1回しか伝えてないのに、しっかり正しいスペルでブレスレットを作ってくれたL。
イラスト:なるみん



英語の挨拶は、”挨拶+今日の様子を聞く(hello,how are you?)”がセットになっています。
私はこれがとってもダイスキ。このフレーズだけでその先の会話に進めるし、その返事や様子から拾えるものがあったりするからです。
”かかわりのヒント”をもらえるって感じかな~。

日本語でも、元気?とか、どうしてた?とかありますよね。何気なく言ってる、言われる言葉も、自分がそれを受ける立場になると嬉しい気持ちになります。
もちろんその日の機嫌や体調によって受け取り方も違いますが、それは子どもも一緒。いつもとちょっと様子が違う、無視、ネガティブな答えだったとしても、心のどこかでかけてもらった言葉は残るんじゃないかな?と。

実際に「hi how are you?how was school today?(やぁ、調子どう?学校どうだった?)」と聞き、「fine(よかった)」とめちゃくちゃぶっきらぼうに、目も合わせず、ふてくされ顔で返されたことがあったのですが、その後私のところに来て「actually I had a bad day at school(今日学校で嫌なことがあったんだ)」と呟きにきました。
このパターン、日本でもよくあったなぁと思い返すのですが、これが起きるのはやっぱり挨拶をして声かけてるときが多いかな~と思います。
子どもたちがいつでも話しかけられる、何かを聞ける、そんな大人でいたい、”いつでもウェルカム!”なオーラを出したく、やはり単純なことだけど、挨拶って大事だなと思います。
(いつでもウェルカムを実際に迎えるためには”スーパー暇な自分でいることが大事”、”すき間人間であることが大事”・・・・というのはまた別の機会にまとめたい)

認知すること、認知されること。そのために心がけていることは当たり前のようだけど、とっても大事なこと。初心に返った気持ちで今日も現場に立ちます~。


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