念願の軍艦島に行った話

こんばんは。
春野つみれです。

1か月以上前、大雨九州旅行の記事を書きました。
その続きで7月の三連休最終日に、
軍艦島に行った時のことです。

船の予約は三連休最終日、午前便でした。
前日は大雨だったので天気が気になります。
天気予報に何回アクセスしても、
その日の天気予報は「昼以降晴れ」でした。

そうすると次に気になるのは、
果たして船は出航するのかということです。

集合時間が少し早めなので、
出航するのであれば早起きが必要です。
出航しないのであればゆっくり寝ていられます。
早起きをしたにも関わらず出航しなかった、というパターンは避けたいなあと思っていました。
ホテルでゴロゴロできるので、出航しないのであればそれでもいいとまで思い始めていました。
最大のお目当てですらこのようなモチベーションです。なんという怠惰でしょう。

翌日、ホテルを出発する前に「出航する」という案内メールがきました。
少し諦めかけていた私は、慌てて準備に取り掛かりました。

乗り場の受付に到着しました。
かなりの人がいます。
軍艦島に上陸・散策できるチケットを購入していたため、別途料金支払いが必要でした。
並んで必要な手続きを行います。

軍艦島では両手を使えるようにしておく必要があるため、傘をさすことができないそうです。
売店でレインコートを購入しました。
雨の日は値段が高く売られているかもしれないとレインコートに1000円支払う覚悟をしましたが、良心的な値段だったのでほっとしました。
レインコートを着てやる気満々の観光客です。

船は1階と2階に座席がありました。
1階の窓側座席が埋まっていたので、
2階の窓側に座りました。
2階は窓がなく手すりだったので、
外の景色がよく見えました。

いよいよ船の出発です。

まず軍艦島上陸についてのアナウンスがありました。
軍艦島に上陸するためには、波の高さと風速が◯以下と定められているようです。
(時が経ちすぎてあやふやです。恐らく波の高さと風速だったと思います。)
現在の状況もアナウンスされました。
規定＋30㎝以上の波がありました。

いくら能天気な私でも「これは絶対に上陸できないだろう。」と思いました。
無理だとわかっているのに、上陸する際の注意点がアナウンスされます。
上陸後の動き方や注意点など全ての説明が終わった後、「上陸前に計測して最新の数値で判断します。」と言われました。
外はかなりの大雨で、軍艦島に到着するまでの間に、天気が回復し波が落ち着くとは思えませんでした。

天気はさておき、船に乗りながら外を眺めるのは楽しいものです。
時々説明のアナウンスも入ります。

しばらく経つと軍艦島が見えてきました。
計測のため船がとまります。

船はとまっているのですが、
海が荒れており船がぐわんぐわん揺れます。
のんきに「すごい揺れてる、遊園地のバイキングみたい！」と思っていたのですが、気づかぬうちに気持ち悪くなっていました。
「あれ？なんか気持ち悪い？」と思い同行者に気分が悪いことを伝えた時には、驚くほど顔が真っ白だったそうです。

計測を終えたようでアナウンスが流れます。
要約するとこうです。
「上陸は余裕で無理でした！上陸はできないけど、これからこの船はクルーズ船として軍艦島の周りを運航するから楽しんでな！」

一刻も早く船から降りたいと願っていた私は、
大きく絶望しました。
一度は訪れたいと思っていた軍艦島は、ほとんど見ることができませんでした。

あまりにも気持ち悪いので、1階トイレ付近に移動しました。
トイレ付近には船酔い仲間がたくさんいました。
2階には元気な方々しかおらず、私が船に弱過ぎるのかと思ったので、仲間がたくさんいて安心しました。

「軍艦島クルーズは終わりです、帰ります。」
というアナウンスは神の声のようでした。

トイレ前の椅子も確保し、船酔いに耐えるのは残り1時間弱です。
気持ち悪くて携帯の画面も見れないので、
ぼーっとしていました。

テレビで芸能人が漁に出て船酔いになっている時はこんな感じだったのかなあと思ってみたり、船酔いと二日酔いどちらの方がしんどいかを考えて余計に気持ち悪くなったりしていました。

陸が近づくにつれ、船の揺れがましになってきました。私の顔も色を取り戻してきました。
地面に降り立った時は、周りが揺れていないことに感動しました。
気持ち悪さも一気にひいていきます。

10分ほどすると、ちょっと気持ち悪いかな？程度まで回復しました。
お腹がすくと余計に気持ち悪くなってしまうだろうということで、ごはんを食べに行きました。

長崎といえば長崎ちゃんぽんです。
チャーハンもつけました。
ついさっきまで船に酔ってた人が食べる量ではないなと思いながら完食しました。

「昼以降晴れ」という天気予報がしっかりと的中しているのを見届けながら、長崎をあとにしました。
今後軍艦島に行くことはないと思いますが、生で見ることができたので満足です。

お読みいただきありがとうございました！

◾️本日の見出し
船の中から撮った軍艦島です。
気持ち悪くて船の端から中に移動したので、
ズームで撮影しています。
おかげで画質があまり良くありません。