コロナ禍とデザイン会社
デザイナーという職種
コロナ騒動の以前からデザイナーという職種は、営業職のように成績を「売上げ」という数字で判断したり、事務職や工場などのように時間単位で仕事量を測るということもできない、企業にとっては判断しにくい、わかりにくい職種でした。
企業の業績が良い時は、広告とか宣伝などの広報分野にも力を入れ、広報ポジションは花形になるのですが、一端業績が悪化すると真っ先に削られるのが企画やデザインといった業績に貢献してなさそうな、俗に言う不要不急に入るジャンル。
そして10年前とは比べものにならないプリンターの高性能化と1円〜という謳い文句のネット印刷の普及で外注せずにデザインを内製化する企業が増えました。
そしてコロナ
コロナウィルスの騒ぎで、企業は時短勤務、テレワーク、休業などが続き業績が悪化しました。
一方でテレワークやオンライン会議、5Gなどのインフラ整備が急加速しました。
デザイン業界は?というと、コロナ騒動の前から私も仕事の性質上、自宅でのテレワーク(出社しないで家で仕事をするというよりは昼は事務所で、夜は家でオーバーワーク的な感じですが)は当たり前にこなしてきました。
クラウドの充実と、PCの高性能化、通信環境の発達で、不自由ない環境ができあがり、自宅や外出先のカフェなどでの仕事は可能な状態にありました。
こういう働き方のスタイルが定着すると、今後フリーランスのデザイナーが重宝されるのではないかと思います。
価格競争
フリーランスのデザイナーとネット印刷で、デザイン会社は価格競争に勝てなくなってきました。
私のところにも「ネット印刷の価格で」という印刷の依頼が増えています。おまけにデザインは企業側が作ってくるので利益を生む場所がありません。
最近の傾向として、デザイン費を掛けても見栄えの良いデザインを求める…というよりは、質の良いデザインを求めつつ、コストもかけたくないという傾向にあると思います。
コロナで新商品の発売や展示会、イベントが減少し、デザイン会社も仕事が激減していますので、私も「こんな時だから仕方ない」と言い値で仕事を受けたりしてしまいます。
相見積で他社に価格で勝って仕事をゲットしたはいいが、いったん下落した価格を引き上げることは至難の業。ずっと低い価格で受注し続けることで、いつか疲弊して「質の低下」を招きかねず、「質の低下」のために受注を失う危険に苛まれる負のスパイラルに陥るのです。
自社の強みを訴求して仕事を作り出す
自分の事務所を運営していると改めて自社の強み考えることは少ないのですが、これからの戦略として仕事を作り出す努力が必要ではないかと思います。
デザインはモノを仕入れて売る仕事とは違い、受注産業のため基本的に待ちの姿勢なのですが、なにかやらなきゃ、次の手をなにか考えなきゃ…ということでお客様にも自社にもメリットのある「定額デザインサービス」を立ち上げました。
詳しくはこちら
https://peraichi.com/landing_pages/view/pigment2020
お客様の発注具合に合わせて料金プランが選べて、デザイン〜印刷までセットになり、コストダウンにつながります。
『ビジネス+(プラス)デザイン』…Pigmentは、皆様が一歩踏み出す時に「デザイン」で頼れる強い味方になりたいのです。
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