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【感情紀行記】時間配分

 一週間のうちでルーティーンのように日々進んでいくのが月曜日から金曜日までの五日間だ。ビル風のようにあっという間に突き進んでいく。一度始まった平日は止まらない。平日のうちにやろうと思っていた予習や復習は疲れ切って帰宅した時には頭にない。とにかく自分は時間の使い方が下手なのだ。そうとはいえ、ここ数年になって上手くなった上に、余裕のある生活ができる様にはなった。

 余裕のある生活の問題点は余分な時間をどうにかして有効に、楽しく潰さなければならないのだ。今まで余裕のなかった自分はこれが下手なのだ。予定の位置をぐるぐる回って余計に歩いたり、お店に入ったりする。しかし、時間を潰すゆっくりと過ごすはずの時間のためのお店だが、猛スピードで食べ物がなくなる。飲み物は特に消え去るスピードがはやい。冷たい飲み物を冷やすための氷が溶けて味が薄くなるのも、あったかい飲み物がぬるくなるのも許せない。その前に一気に飲み切ってしまう。特に夏場の冷たい飲み物は氷を頼んでいたのではないかと思うくらい飲める分が少ない。そうすると、何にもなしでお店に居座っていることで、お店側に悪いことをしている気分になる。自分は此処に居ていいのだろうかお金は払ったものの長居する権利はあるのだろうかと考えてしまう。

 ともかく、そんな重圧に耐えながら飲食としては高額な金銭を払って待ち時間を潰す。お金を払ってまでこんな苦行をする必要はあるのだろうか。

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