pifty|大学生散文

日々の出来事で考えすぎる人の面倒な日記。文章は現実かもしれないし、非現実かもしれない。…

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日々の出来事で考えすぎる人の面倒な日記。文章は現実かもしれないし、非現実かもしれない。日常で忘れられていくちょっとした心の動きの備忘録。

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  • 大学生散文|感情紀行記

    感情の動いた時を書き記す【感情紀行記】をまとめています。

最近の記事

【感情紀行記】月曜日のブルジョワジー

 人と付き合って、色々なことを二人で行動するようになって以来、したいことや、やりたいことが増えた。インターネットなど、色々な媒体で行きたいところや食べたいもの、見てみたいものを探し、行くようになった。  時間がある時は良いのだが、お互いに忙しく、毎週丸一日を確保するのは容易ではない。しかし、学生の特権とも言える、早く学校が終わる日などに夕方だけ会う、ということもできる。もちろん、毎週というわけにはいかないが、多くの頻度で開催できている。今期は履修などの関係上、その曜日は月曜

    • 【感情紀行記】イケおじのイデア

       古代ギリシャの偉大なる哲学者プラトンは、イデアなるものを提唱した。哲学というのはなかなか小難しく、言語で説明するのはとても難しい。高校の時にも倫理という科目でなんとなく習った気がするし、大学でも哲学の授業を履修した。しかし、哲学系の授業というのは、初めはなんとなく面白く聞いているものの、途中からよくわからなくなり、最終的には哲学的瞑想状態、通称「睡眠学習」に没入してしまう。  そういう馬鹿げた話は横に置いておいて、将来なりたい人物や、尊敬する人などを聞かれたり、考えるよう

      • 【感情紀行記】実地主義

         カフェのアルバイトを始めた。高校生の頃に少しやっていたこともあるのだが、それ以来の頭脳労働以外のアルバイトだ。何度も書いている財政問題の解決や経験のためだ。  これを書いている日は、初日のアルバイトが終わったところである。一気に色々な人との交流ができた上に、高校生の時の記憶が少し役立って、お店は違うものの、苦労なく入ることができた。現在最大の悩みは、片手でお盆を持ち、料理を運ぶことだ。そして、そのお盆から机に乗せていかなければならないということだ。まだお水しかやったことが

        • 【感情紀行記】継続は力なり

           ここ最近、ちょこザップなるサービスが世の中に急速に広まっている。健康志向が高まっているのは近年のトレンドなのかもしれないが、低価格でどこでも簡単にというのが便利なのであるようだ。つい、伝聞調で書いてしまったが、もう数ヶ月間、このサービスを利用している。初めは友人が始めたことをきっかけに、お試し感覚で初めて見た。  初めの二ヶ月間くらいは頑張っていたものの、段々と下火になってきた。運動習慣はついたものの、わざわざ室内の壁に向かって走ったりしたくなくなってきたのだ。外で、開放

        【感情紀行記】月曜日のブルジョワジー

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        • 大学生散文|感情紀行記
          133本

        記事

          【感情紀行記】一コマの教養

           ツイッターもといXを見ている時、こんなポストを見つけた。大学生はメルカリで片っ端からNHKが出版している「100分de名著」を購入して、読めというものだ。  「○分で」とか「一瞬で」とかいう枕詞がついている情報には、浅はかそうという風に感じる上に、短絡的な感じがするためあまり信用していなかった。しかし、本を普段全て綿密に読むタイプではなく、興味のある本を見つけるのに苦労する自分には、まずは簡単な解説書としてのNHKのこの本を手に取った方が良いのではないかと考えた。まずは、

          【感情紀行記】一コマの教養

          【感情紀行記】神の見えざる手

           昔々、経済学者のアダムスミスは資本主義には「神の見えざる手」があるとしたらしい。その後、経済学は、さまざまな人と時代の流れによって、さまざまな理論、思想によって紆余曲折し、変遷を遂げてきた。最近の日本の為替市場には、神田財務官の手という強力な「手」が存在するようだが。  最近、一部の大学生の中では資本主義を否定する流れがあるという。とある本が流行っているそうだ。まぁ、今までの時代に幾度となく繰り返された振り子の作用の中にいるとも言えるのかもしれない。かくいう私は、経済思想

          【感情紀行記】神の見えざる手

          【感情紀行記】見た目割引

           よく、年齢を間違えられる。それも、かなり上に。周りからは、落ち着いているからとか、品があるからなどと言われることもあるが、なんだかしっくりこない。  最大の年齢誤認は、高校三年生の時だ。高校三年生の時、書類を印刷するために、印刷屋さんに行った。その時、サインを求められたので、大学合格祝いでもらった万年筆で書いたことがあった。そうすると、店員さんが、「いいペン持ってますねー」と言ってくるものだから、「合格祝いでいただいたんです」と話していた。続けて、店員さんは、「なんの合格

          【感情紀行記】見た目割引

          【感情紀行記】白と青

           一時期、某アイルバイトに応募しまくっていた時期があったが、それ以来働くことをあまり考えていなかった。そんな中、またまた西の友人からアルバイトを勧められた。最近、とても働く意欲があったことと、そろそろ四年生の時の膨大な時間をお金に変える時のための下準備をしなければ、四年生の時に働くことができなくなってしまう、という問題の解決のために動き出した。  面接を受け、あっさりとそこそこ時給が高いアルバイトに受かることができた。そういうわけで、数年ぶりにアルバイを再開する運びとなった

          【感情紀行記】白と青

          【感情紀行記】前略、幸せ。

           今まで、何度か書き連ねている気がするが、やはり言葉の持つ力というのはすごい。まず、言葉が表す意味というのは、その言葉の使い手のバックグラウンドであるとか、感情であるとか、様々なものを反映している。だからこそ自分は、美しい言葉遣いと、正しい日本語を目指し、心がけてきた。  先日、付き合っている人から思いがけない嬉しい言葉の数々を受け取った。それは、決して聞こえの良い言葉の羅列ではない。心の底から発してくれているメッセージであった。お互いがお互いを想い、いろいろな思いを載せて

          【感情紀行記】前略、幸せ。

          【感情紀行記】世直し階級社会

           最近、急速に動画市場を席巻しているショート動画というものを見ている時に、惑星が地球に衝突しようとするような動画が流れてきた。  その動画は、地球にいる人の視点で、ぐんぐんとその惑星が近づいている様子を動画に撮っている風であった。妙にリアルで、見入ってしまった。コメント欄には重力がなんとかなど、色々と理系的分析で持って批判がなされていたのだが、個人的に気になったのは、近づく惑星の手前で発射されていたロケットだ。地球の終末感を描くための脱出ロケットだと思われる。少なくとも自分

          【感情紀行記】世直し階級社会

          【感情紀行記】戦略的自陣

           知っていることや、わかっているものが多いというのは重要だが、わからないことをわかる範囲で理解しようとする力の方が大事なのかもしれない。わからないことにぶつかった時の対処法は、運命すらを左右しかねない。  よく、教育の現場などで知らないことを教えたり、教えられたりする。自分が知らないことを、わからないからといって投げ出すことは簡単であるが、何にもならないので語るに及ばずという感じである。一方で、「無知の知」のようにわからないことを知れただけでも良いという人もいる。偉大な哲学

          【感情紀行記】戦略的自陣

          【感情紀行記】未知なる自然

           自然の中で生きていきたい、とか、自然と共存した生活をしたいとかいう人は、一定数いる。確かに、ふとしたときに自分もそう考えることもある。しかし、本当にその状況になったら、そうは思わないかもしれない。  数日前、散歩をしていると、建物が解体され、地表が見えていた。20年近く生きてきて初めて見たこの土地の地表に思いを巡らせた。土を見たことがないわけではないのだが、植木とか、道路の脇にある花々など、人工的に区画整備された、人工的な自然の土でしかない。先述した空き地のようなものも、

          【感情紀行記】未知なる自然

          【感情紀行記】自分気褄

           感情の起伏が抑えられているというのはここ最近のトレンドであった。自分は、そもそも感情が割と豊かな人物であった上に、その感情に左右されやすいので、感情は、時に武器にしつつ、生活の足枷となってきたのだ。人の機嫌に合わせるのも難しいのかもしれないが、自分の機嫌を操舵する方が難しいのではないかと思う。そのため、感情を抑えたり、仕舞い込んだりするのがいつの間にか上手くなってしまった。そして、いつしか感情を表立って見せることが少なくなっていった。  先日、例の付き合っている人と、ひょ

          【感情紀行記】自分気褄

          【感情紀行記】自給自足

           少しずつ時が過ぎ、誕生日を迎えることを、年齢を重ねるという言葉が相応しくなってきた。そろそろ独り立ちも視野に入れなければいけないこの年齢に、危機感を覚えた。今すぐに全てを自分でできるようにならなければいけないわけではないものの、この状況で練習しなければ、惨事を引き起こしかねない。  そういうことで、まずは人間の基本、食事作りを始めた。今まで、趣味と言える料理などは作ってきた。簡単なクッキーやスコーン、いちごジャム、チャーハンなどだ。他にも、簡単な朝ごはんくらいは自分で作る

          【感情紀行記】自給自足

          【感情紀行記】人成

           何か仕事を成し遂げてからではないと日本では休めない、休んではいけないという風潮がある。しかし、フランスなどではバカンスを取る。それを比較して、「人間が何か成し遂げるなんて無理なんだから先に死んでしまう」と言われた、という動画を見た。人間は何かを成し遂げなければならないのだろうか。何かを成し遂げるものなのだろうか。  人間の成し遂げることは文明社会の後付けだという結論に至っている自分は、何か社会の中で成し遂げたいとは思わなかった。しかし、自分の中で譲れない点を決定的に得ると

          【感情紀行記】人成

          【感情紀行記】ご希望

           以前、旅行中にICカードへの入金が足らず、乗り越し清算を友人が強いられる場面があった。乗り越し清算の機械へと向かうと、機械は「ご希望のチャージ金額を押してください。」と音声を読み上げた。  大変に丁寧なコメントであるし、わかりやすい音声である。しかし、乗り越し清算をしなければならないというのは、チャージをしなければゲートを通過できないわけだ。今回のパターンでは、一度ゲートを通過することを阻まれ、仕方なく精算機に向かっている。そんな中で、ご希望してチャージしたい人は多くない

          【感情紀行記】ご希望