巾きん寿司が食べたい
西麻布にあった梅好さん。
私がなじみのあるお寿司とはラインナップが異なるのではじめは驚いた。
木造の小規模なお店に、当時幼かった長女を連れて良く行ったものだ。穏やかで優しいおじいさんがいて、娘にみかんをくれたりした。
注文が多いようで、大きなお皿に大阪寿司を盛り付けていたりと、作業ぶりを見ながら、仕事帰りに立ち寄った。
お目当ては、茶きん。
きめ細やかな卵焼きは、昆布のひもで結ばれており、中には美味しいものがいっぱい入った混ぜ寿司が入っている。焼きアナゴや、エビ、そして香り高い焼きのりが、、ああ美味しかったな。
大阪出身の友人とは、食べ物の話で非常に盛り上がる。というのも、大阪には私の知らない美味しいものがたくさんあるのだ。
それは日常的に食べられる、お惣菜的なものから、夏の鱧や冬のカニなど季節の味覚まで、聞いているだけでいつか食べてみたいと希望が高まる。
ああ、でもこうやって書いているうちにも今すぐ食べたい。
食べることができなくなってしまった美味しいものを、思い出す時間も愛おしい。
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